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醒眼族の異世界学園覚醒譚  作者: 天御夜 釉
第1部、第8章 光の剣を携えて、残された『日常』という生活を過ごしていこうと思います。…後悔は、あまりしたくなかったから。
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遊園地にて4 コースター

累計PVも40万を超えそうです、ありがとうございます!


どうぞお読みください!

 ガイロウとヘレナはおいてきた。

 なんか面倒くさかったから。


「え、私に外で待ってろと?」

「分かってんじゃん。…一言もそんなこと喋ってないのに。」

「うぐ。」


 ギョウアンがなにやらうめいているが、気にしてはいけないのだ。

 他の人を連れて歩き出す。



 しばらくすると、…目当てのもの受付が見えてきた。

 …ジェットコースターである。


「ジェットコースター大きいねー。」

「…うぅ。」


 小学生のようにはしゃぐクリーゼと、反対に怯えた顔でおそるおそる、上を見上げるミレイ。

 …たしかミレイは高所恐怖症だったか。


 …お化けは怖くないのにね!

 人間って不思議!


「こういうの、リンセルは怖がらないんだな。」

「魔法戦闘の時、両手から炎を吹き出して空中を移動するんだよ私。…このくらいは大丈夫!」


 彼女の『魔能力サイキック』の使い方は、少々強引である。

 著しく体力・魔力を使用して無理矢理、高機動を確保したのだ。

 手のひらから、ジェット噴射のように【火】属性の『魔能力サイキック』を吹き出させることで。


 リリエンタールも真っ青!


「それにしても…、ラン君の紋章濃くなってきたね。」

「つかいすぎ?」

「順応しきてるんだと思うよー?」


 この前…、とはいってもずいぶん前だが、確認したときは見えるか見えないかの境界線だったのに。

 今は、リンセルまでとは行かないものの、手のひらにくっきりと紋章が。

 …なんか、かっこいいけどね。


 リンセルが、何気ない仕草で俺の手を握る。

 紋章が、ほんのりと光った。


 も、もう驚かないぞ。

 …うん。


「あ、光った。」

「リンクしたの。…私とラン君で。」

「リンク?」


 ニューワードでました。

 …リンク?

 ゲームででてくる、金髪のあの子?


「…『儀式』の日、可能であれば私の分の『魔能力サイキック』もラン君が使えるようになるの。…これ、サイコルでも特に信用した人同士でしかしないんだよ? ラン君は私が2キロメートル範囲内にいれば私の『魔能力サイキック』が使えるし、逆に私もラン君の『魔能力サイキック』が使えるようになるの。」

「…便利だな。」

「うん。」


 何回『魔能力サイキック』っていう言葉がでたんだろう。

 ……属性を、複数使いこなせるのは分かった。

 …しかも彼女によると、使うのは俺の魔力。


 彼女たちによけいな体力や魔力を使わせなくてもいいってことか。

 …それでいい。


「リンセル、私もいいですか?」

「お姉ちゃん…。」


 リンセルが頷くと、アンセルは微笑んで俺に近づき、手を重ね合わせる。

 紋章の色が、赤から薄紫に変わった。


「紫…か。」

「【氷】属性と【火】属性だからね…。」

「自分の属性は加わらないのか?」

「それは、ウェイカーのね?」


 ウェイカーの紋章?

 腕をまくると、真っ黒だったはずの紋章が、少し赤紫になっていた。


「うん、黒だ。」


 濡れ羽色だろうが、分類は黒である。

 だから黒だ!


「黒は幾ら加わっても黒だね…。」

「みんなの気持ちはちゃんと伝わっているさ。」


 濡れ羽色は区別が付きにくいしな。


「濡れ羽色っぽいしな。」

「なにそれ?」

「…紫かかった黒。」

「…そっか、少しは影響してるんだね…。」


 色では判断できないほど、影響はしているさ。

 …俺はリンセルとアンセルを抱きしめる。


 …二人のおかげで、人生が変わったようなものなんだからな。

 すべて、全部。


「早く乗ろー?」

「ん、了解。」


 クリーゼが俺たちを優しい目で見つめながら言った。

 返事をする。


 そうだ、クリーゼも一緒に…な?






------------------






「なぁ、クリーゼ?」

「っ?」


 ジェットコースターが、ガコガコと言いながら上に上がっていく。

 俺の隣はクリーゼだ。

 うきうき顔で、俺を見つめている。


「来年さ、たぶん魔王をぶっ倒しにいってくるけど、クリーゼはどうする?」

「どうするって?」


 不思議そうな顔をするクリーゼ。

 …なんか変なこと言ったのかなと思いつつ、彼女に選択肢を与える。


「俺たちと行くか、…居残るか。」

「…僕自身の意見ですべてが巧く行くんだったら、行きたいかな。」


 変な答え方をする。

 まるで、自分の意志とは関係なく、物事が進むと言わんばかりだ。


「どういう意味だ?」

「…お父様が反対すると思う。…なんていうか、…うん。代わりにシオンが行くと思うよ。」

「ギョウアンよりも、ガイロウの方がいいんだけどなぁ。」


 ギョウアンはクリーゼを守っていればいいんだけどなぁ…。

 俺もクリーゼが気になるし。

 万が一の時はね。


「ま、そのときはそのときだよ。…ってきゃあああああ!」

「うわあああああっっ!?!?」





 前を見ていなかった俺が不覚だった。


 一瞬の、重力がなくなったようなそんな感覚とともに。


 俺とクリーゼは、ジェットコースターで叫ぶしか行動ができなかったのだ。

ご閲覧、誠にありがとうございました!

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