表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
醒眼族の異世界学園覚醒譚  作者: 天御夜 釉
第1部、第8章 光の剣を携えて、残された『日常』という生活を過ごしていこうと思います。…後悔は、あまりしたくなかったから。
91/442

思いを

どうぞおよみください

 週末。

 俺たちは今、どこにいるのかというとクレアシモニー学園の前にいた。


「…あ、きた。」


 リンセルこと、リンセルスフィア・フレイヤ・レイカーが何かに気づき指さす。

 そこには、巨大な『X』型のフロート二つに、とがっていて巨大な車体、【多人数用デルエクス】があった。


 魔力で動く車のようなものである。

 今になっては見慣れてしまい、新鮮さも何もないが…。

 初めて見たとき、かっこいいと思ってしまった。

 いや、かっこいいのだ。

 フォルムがな。


「おう、ごめんよ。少し遅れた。」

「まだ1分未満ですから、気にしなくてもよかったのに。」

「いやいや、1分未満でも遅れは遅れだ。」


 律儀すぎる運転手、ラウ・ガイロウ。

 彼の隣には、クレアシモニー学園首席のシオン・ギョウアンもいた。


「ガイロウさん、わざわざ有り難うございます。ギョウアンさんも。」

「気にしないでください、元々『組』にあったものですし。」


 リンセルの言葉に、ガイロウは首を振りギョウアンは笑って手を振る。

 …『組』とは『疾駆笊しっくざーる組』。

 ヤクザか!? とか思った人、全く持って逆である。

 …彼らは護衛だ。

 …がら悪いのは認めているが。


「さあ、乗れよ。時間ないぞー。」

「うぃー。」


 適当に返事をして、【デルエクス】に乗り込む。

 …中は前の世界のバスとそんなに変わりなかった。

 後ろでヘレナ(フライド)とジル(フライド)が話をしている。なんだ?


「楽しみ~♪」

「…テンション上がって馬鹿がさらに馬鹿になってますよ。」

「変態に言われたくない。」

「へ、変態ではないです!!」


 …茶番だった。

 ヘレナは興奮したように翼をバタバタさせる。

 …翼をなでたらビクッてした。可愛い。


 それはそうと、席はどうしようか。

 一番後ろに、隣にリンセルとアンセルでいいか。

 …クリーゼは、なんか…。うん。


『正直に言わせてもらうと、私も楽しみです。』

「…そうか? …まあ、俺も楽しむけどさ。」


 背中に下げていた剣、【夕暮れ時の太陽トワイライト・サン】から金色の魔力が流れ出し、俺の目の前で、女性の形をとった。

 『武器妖精アームド・フェアリー』のトワイライトである。


『ラン様の剣になれてよかったです。…ふつう、私たちというのは…。』


 …話を聞いたが、色々ヒドかった。

 何がヒドいか。


「妖精だから」


 という理由で、慰安婦まがいの事を強要されたり(契約後はよっぽどの事がない限り命令に逆らえない)、強制的に妖精フェアリーのみで戦いに行かされたりするらしい。

 …大切に扱うべきじゃないのかよ。

 …まあ、『妖精付き』武器を持つ人は金があるんだろうけどさ。


「…あ゛ー、ちゃんと大切にするからさ。」

『最初から、わかっていましたよ。』


 『彼女』、は微笑む。

 その笑顔は、太陽が輝くような眩しいものであった。









「ふふふーん♪」


 となりでリンセルが鼻歌を歌っている。

 なんだろう、【デルエクス】には一切の揺れというものがない。

 …しかし、眠いのだ。


「寝ちゃだめです!」


 アンセルに肩を揺さぶられる。

 左を向くと、アンセルが泣きそうになりながら、こちらを見つめているのが認識できた。


「…の、思い出ですからだめです。もっと、私のことをみてください…。」


 最後の、と彼女は俺に伝えた。

 …俺が、彼女たちの父親に勝てるなどとは全く持って予想していないのだ。


 …たしかに、確証はない。

 …信じようとはしてくれているのだろう。

 …でも、確証がないということが彼女たちを…。


「…最後じゃないよ。…強がりで言っているわけじゃないんだ、わかってくれ。」

「でも…、無理ですよ…。」

「この世に、無理なんて事は1つもない! …誰もが『無理』、『限界』って自分で決めつけているだけだ!」


 思わず叫んでしまった。

 アンセルが、戸惑ったように俺を見つめる。


「…あー、ラン、言い過ぎだ。」


 ガイロウが運転席から俺に向かって大声で、しゃべった。


「お前のやろうとしていることは、突拍子もねえことだよ。…でも、やり遂げようとしている人に、そうやって話すのも、アンセル嬢も酷だぞ。」

「……でも…。」


 アンセルは戸惑ったように、ガイロウの方を見つめる。

 バックミラーに写るガイロウの目は、いつになく真剣であった。


「それだけ、愛してくれているって事だろうが。…ちゃんと感謝してやれよ。…1パーセントもない確率を、彼は成し遂げるって。」


 …なぜ、ガイロウ。

 お前はそう言ってくれるんだ?


「…俺は守れなかったからな。」


 重々しく、彼は口を開く。

 その目には…悲しみ? 懺悔?


「…好きな女一人、守れなかったからな。」


 アンセルが目を見開く。

 前の席で、ウスギリが手から血が出るほど…握りしめていた。


「いや…いい、この話はなしだ。…今回は遊園地を楽しめ。…恋人だろうが。」










 …彼の心の中に浸食している闇が。

 今、チラッと見えたような気がした。



質が明らかに落ちています…。

言い訳をさせていただくと、多忙・・・で。


明日からは、質を元にも戻せるようにがんばります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ