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醒眼族の異世界学園覚醒譚  作者: 天御夜 釉
第1部、第8章 光の剣を携えて、残された『日常』という生活を過ごしていこうと思います。…後悔は、あまりしたくなかったから。
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勉強会

どうぞおよみください!

「妥協して遊ばないようにだけ! ってこら!」

「あ、ごめん!」


 今日から勉強会である。もちろん、今は放課後だ。


 リンセル達は勿論、ウスギリやジル達も参加することになったため、学園内にあるウスギリの準備室あそびばでする事になったのだ。


 しかし、ウスギリはいやそうな顔をしない。

 さすが優男。


「リンセル、…魔法基礎教えて。」

「暗記問題じゃない? …別に教えることない…。」


 スパッとリンセルにきられた。

 …うん、仰るとおりなんだけどね!


 テスト範囲すら俺は把握していない訳よ!


「どこがでるかくらい分からないのか?」

「アテラット先生に直接聞けばいいのに。」

「…その思考はいったいどこから。」


 勉強時、リンセルは甘えない。

 …素晴らしき冷酷ぶりである。

 …【火】属性もちなのに。


「いやいや…。」

「教えてくれますよ。アテラット先生、ラン君に甘いですし…。」


 アンセルもそんな事言う!?

 たしかに、カレルは俺に対して甘すぎるという節がないわけでもないけども!

 今、甘えに行くのは違うと思うんだ!


「……。」

「ミレイちゃんが気を失ったー!」


 …カクン、とミレイの頭が落ちて意識がなくなる。

 …ヲイ。

 起きろ。

 揺り起こす。


「うぅ…、私は誰? ここはどこ?」

「君の名前はミレイ・ヘリオス。ここはウスギリの遊び場だ。…ボケるのも大概にして勉強しよう。」


 ちょっと無関心気味に言ってやると、ミレイはてへっと舌を出した。

 …可愛いのは認めよう。

 しかし、今は違うんだよ。


 ミレイも勉強分かってないみたいなのに、いいんだろうか。


転生前あっちの世界でも、ミレイは勉強しなかったよな。」

「あっちは勉強しなくても何とかなったから…。」


 なんとかなるミレイの頭が怖い。

 …俺は何ともならなかった。

 …勉強は出来ないのだ。


「…あのときから、ランは喧嘩強かったよね。」

「ミレイがよく泣きついてくるからな。…てか話題すり替わってない?」


 …ミレイはあの頃から可愛かったな。

 小さかったし、なんかロリコンがまとわりついていたから殴った記憶がある。

 …俺は、ミレイの護衛係だったような気がする。


「な、泣いてなんか…。」

「証拠を持ってきていないのが残念だ。」


 泣き顔も可愛かったぞーとからかってやると、ミレイは顔を真っ赤にした。

 …いやー、あのときからクラスメイトの人たちには「何でつき合ってないの?」と頻繁に聞かれたもんだ。

 クラスのなかでもミレイは人気だったからな…。


「ほら、二人とも勉強する!」

「ご、ごめんよリンセル。」


 リンセルの注意が飛んできて、思わず謝ってしまう。

 …こええ。

 いや、ていうかなんでクリーゼも隣で騒いでいるのに俺?




 あれ、リンセルがニコニコしている。

 なんかあった? と思っていたら一枚のプリントを渡された。


「この問題、全問正解できたらご褒美あげる☆」

「…了解、って。…難題ばっかりじゃないか!」


 一言でイメージを言おう。

 切削機とかで使われる、Gコードだ。

 …頭がくらくらしてきた。


「ご褒美いらないの…?」


 ふふふ、と妖しげな笑み。

 期待しておこう。








------------------






「…本当に解けちゃったよ…。」

「ふはははは!」


 リンセルが唖然としている。

 …だってがんばったんだぜ、これでも。

 すっからかんの頭から、無理矢理答えを導き出す!


 ってのは冗談で、半分リンセルのヒントを聞きながらなんだけどな。

 何もないところでは何も生まれないのだ。


「…ご褒美は…はい!」

「…いつのまに作った!?」


 目の前に差し出されたのは、ショートケーキだった。

 いや、マジでいつのまに!?

 

「朝から作ってたからね…。糖分があったら当分、集中できるでしょう?」

「はい、面白くない。出直してこい。」


 むぅ、とリンセルが膨れる。

 本当に面白いと思ったのだろうか。


 …ケーキはおいしかったです。


「ジル、これはなんだ?」

「テスト範囲のプリントですよ?」


 俺たちから少し離れたところで、ウスギリとジルが勉強していた。

 なんというか、ジルは今にも崩れそうな紙の山をこしらえている。


「いや、いくら何でも多すぎるだろう。」

「このくらい余裕ですよ、ウスギリ。脳筋はダメですね。」

「脳筋じゃねーよ! ジルが明らかに異常だよ!」


 ウスギリが叫んだが、俺も思う。

 ジル、お前は異常だ。

 なんだその資料の数。

 紙束。


「関係ないのが大半ですね。…図書館中の本で調べたのですか?」

「はい、知識は多いほどいいですよね。」


 アンセルの言葉に、ジルが誇らしげに返事をする。


「…テストにでないものだと無駄…。」

「無駄とは何ですか!」


 ボソッとリンセルが呟き、ジルが過剰反応を示した。

 どこの神経質だ。


 モッタイナいじゃないんだよ。


「役に立たないものって言う意味。」


 リンセルがまたもやスパッと。

 …そろそろ、リンセルの怒りのボルテージも上がってきているようだ。

ご閲覧、ありがとうございました!


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