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醒眼族の異世界学園覚醒譚  作者: 天御夜 釉
第1部、第7章 大切な人を救うためには、やはり課題が必要。…というわけで、課題をこなすために火山に行ってきます!
58/442

宿屋

累計 PV=182,195アクセス、 ユニーク=22,445人

ありがとうございました。

これからも、精進していこうと思います!


どうぞおよみください!

------------------【ラン視点】



「…縁捺へりお美嶺みれい。…俺の…幼なじみだ。」


 すでに出発はしていた。

 …俺は、一刻も早く探し出さないといけないから。


 俺を気遣ってくれた人。

 俺が守りきれなかった人。

 …俺が…。


「…ラン君、落ち着いて。」


 リンセルが、背伸びをし、手を伸ばして俺の頭をなでる。

 …背の低さを鑑みることになってしまった。

 …でも、それでも安心することは出来た。


「ごめん…。」

「…そ、そのミレイさんは、…ラン君の大切な人だったんですか?」


 アンセルが嫉妬を含んだ顔で俺を見つめる。

 …ごめん、その通りだ。


「…幼少期からのだな。…容姿はリンセルとアンセルを平均化した感じだった。…髪の毛は黒かったけれども。」


 クリーゼが納得したように頷く。

 …後ろには、ギョウアン先輩とガイロウが威嚇しながら護衛(?)していた。

 ガラ悪っ!


「…その人が好きだったから、私のことも好きになったの?」

「…違うね。…リンセルとアンセル、クリーゼは愛しているの分類だからね。」


 三人が途端に顔を真っ赤にした。

 …そんなに、恥ずかしがることか?


「ご本人さんだったらいいね。」

「……でも、もし本人だったら、俺のせいかもな。」


 今は、リンセルの生体反応感知で進んでいる。

 …目標地は、カタンセル火山。

 …王都サウザンドライオの外れ、オウラン帝国との国境近くにある。

 なぜ、そんなところに、女がいるんだ…?

 しかも、【光】属性。

 …なぜだ…?








「今日はここら辺で休もう…?」

「リンセル…?」


 リンセルが、明らかに息切れしていた。

 …おぶった方がよくないか?


「…魔力切れ…。」

「…き、今日の感知はもう無理だと思います…。」


 アンセルがリンセルの体を気遣うように、脈をはかる。


「ごめん、無理させすぎたか?」

「気にしないで…? …あなたが私を助けようとしてるのに、私が頑張らないわけにはいかないでしょう?」


 息も絶え絶えで、彼女はつぶやく。

 …彼女を抱き上げる。

 リンセルは、顔を真っ赤にしていた。


「…え? …あぅ。」

「いいから休め。」


 素直にうなずくリンセル。

 彼女にそっと笑いかけて、俺は宿屋を探す…。





 すぐに見つかった。


「…いらっしゃい…ませー。」


 おいコラ店員、変な目で見つめるな!

 悪かったな!

 6人団体で、3人美少女、後ろにガラの悪い護衛(?)が2人。

 …はい、すみません。


「いえ、私とガイロウは別で泊まりますよ。…くれぐれも、クリーゼたちを守り通すように!」


 シオン・ギョウアンに念を押され、彼らはほかの場所へ。

 …店員が、ホッとため息をついたのを俺は見逃さなかった。


「…何か文句でも?」

「いえ、いえ! …4人ですか?」


 なるほど…。

 そういうことか。


「4人部屋だとして、いくらになりますか?」


 リンセルの問い。

 ふっかけられないように、案内を調べていた。偉い。


「一人2千イデアでどうでしょうか?」


 ふつうに考えよう。

 4人収容可能のなかなかいいホテルに、一人2千イデアで泊まれる。

 

 安っ!


「もちろん、食事は込みですし。…お風呂もあります共通ですが。」

「個室風呂付きはいくらになりますか!?」


 アンセルが慌てて聞いた。

 …うん、俺もそれがいい。


「…温泉でよろしいですか? 一部屋に、3千イデア追加です。」


 ふっかけられた?

 …いや、温泉なら妥当…安いか。


「…じゃあそれで。」








「いや、お前ら金出すな。…俺が払う。」


 しきりに財布を取り出すリンセルとアンセル、クリーゼを押し退けて金を出す。


「あぅ…。」

「あぅ…。」

「あぅ…。」


 同じ反応するな。

 可愛いけども。







「「「ありがとうございます!」」」


 …この笑顔、守りたい。

 切実に、今思った。

ホテル一人2000円と考えると。

恐ろしく安いですね。アルカイダスの物価はどうなっているのでしょうか。





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