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醒眼族の異世界学園覚醒譚  作者: 天御夜 釉
第1部、第5章 試験には、やはり戦闘はつきもののようです。…新しい仲間を獲得しようとしたら、組織に喧嘩を売られました…。
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決闘:開始

どうぞお読みください!



「…ほぉ。逃げずに来ましたか。」

「…断る理由も、ないもので。」


 決闘の日。

 それは、クレアシモニーの闘技場でやっぱり行われるようだ。


「…何をそんなにニヤニヤしているのです。」

「いやー。試験の結果が総合1位だったからさ、ついつい。」


 その言葉に。

 シオン・ギョウアンが目を見開く。

 …おお、やっぱりスゴいことなのかと。


「おー。じゃあ、ラン君が勝ったら再来年はシオンみたいになるのかな…?」


 …げ。

 クリーゼの言葉通りだとすると…。

 …この人、ここの3年ですか。

 組織が学校来てていいの?


 とか考えちゃだめか。


「クリーゼ。…こんなどこの馬の骨かも分からない人に惚れたのですか?」

「惚れたって言うなー! …酷いよ…。」


 乙女心、おもいっきり傷つけやがった…!


「…ギョウアン、やっぱりお前に勝つ。」


 おい、リュー起きろ。


『ふぁ? …おっと失礼。 了解。』


 一瞬で状況を理解したリュー。

 さすが相棒。


『前回のあれでいいんだね。…くれぐれも、その上は詠唱しないように。』


 まだ知らないんだよなぁ…これが。

 上があることは知ってる。


『まだこれ以上、君には詠唱できないよ。…禁術でも一回死にかけたくせに。』


 それは…。でも、リューと組んだら勝てただろう?


『いやいや。…それでも限界って物があるでしょうに。…とにかく、今から魔力を増やす訓練をしよう、な?』


 そんな訓練があるんですか!

 …リンに聞いてこないと!


『ま、大賢者様に許しを請わないと行けないんじゃないかな。』


 …そんな大事おおごとなのか…。

 ま、今は決闘に集中だ。


『はぁ。…遠距離の方法は分かってるね?』


 ばっちぐー!



 と、係員から【犠牲の腕輪】5つを渡された。

 2つだけ付けて、構える。

 いつでも詠唱の準備はできている。


「…おっと。俺、ラウ・ガイロウはシオン・ギョウアンの共闘者として参加する。」


 …乱入者ぁー!

 帰れ! 入ってくんな!


「…なら、カレル・アテラットがラン・ロキアスの共闘者として入ろう。」

「カレルぅ!?」


 担任の先生であり、俺の兄貴分でもあるカレルが2回爆転宙返りをして着地。

 無駄にかっこつけなくてもいいから。

 …かっこよかったです。

 ちなみに、なぜこんなに簡単に乱入できるかといえば。

 【腕輪】の数が足りていれば、最大5人まで決闘には参加できる。ある程度なら誰でも。

 もう一度言おう、ある程度なら誰でも。


 そのばあい、決闘じゃなくて乱闘のような気がするけど。

 …審判が何も言わないあたり、カレルが乱入してもいいものか。

 …いいのか、なるほど。

 


「…2つくれ。」

「ん、ああ。」


 【犠牲の腕輪】を2つ渡す。

 ……一気に肩の荷が降りた。

 マジパネェっす、カレル。


「…ラウ、貴様のせいでとんでもないことになってますよ。」

「…し、知らんがな。」


 いやー。

 カレルがいたら、余計負ける気がしないわー。


「…さて?」

「決闘開始と行きますか。」


『最強コンビだね…、やっぱりこう並ばれると。相手が可哀想に見えてくるよ。』


 リュー…。

 言わないであげて。









決闘開始デュエル・スタート!」


 やはり、観客者は多いみたいだな。

 …クラスの男子どもが、微妙な顔で俺を見つめてくる。

 こっちみんな。

 …気持ち悪い。


「【光】属性上級近距離創造魔法、《光聖刀ヘブンズ・ブレイド》」


 カレルが、湾曲した片刃剣を手元に。

 曲刀シャムシールじゃないですかぁー!

 ゲームとかでしか見たことないけど、カッコいい!

 てか応用系どうやるの!?

 かっこいい!


「ま、今度教えてやる。工夫は簡単だからな。」


 こんなにかっこいいのに、何で彼女いないのかね?

 …あ、倹約家だからか。

 どケチめ。


「【闇】属性上級・・近距離創造魔法、《闇魔剣アビス・ブレード》」


 俺も闇の剣を創造する。

 幾度なく、俺を助けてくれた剣だから。

 …禁術は使わなくてもいいような…ことにしたい。


「ガイロウは俺がやる。」


 そういうなり、カレルはシュバッ! と一気に間合いを詰めた。

 はやっ!


 なにあの超人技。


「なら、私は貴様ロキアスとですね。」

「首席と戦えるなんて夢みたいだなー。」


 棒読み。

 ギョウアンが刀を抜いたのを確認して、一気に躍り出た。

 軽やかなステップを繰り返しながら、刀の太刀筋を見極めていく。


「ケレイジか。」


 ギョウアンの頭がゆれ、ちょこんと乗った犬耳を見てなんだか達成感。

 …彼は顔色一つ変えないけどね!


「おっと。」


 突きを手で弾いたため、そこがスッパリ切れた。

 …いった…!

 一瞬の油断があれか。

 ダメなのか…?

 やはり戦闘は本気でしろと?


『遊びすぎだ。…本気でいこうよ。』


 リューの言葉に頷いてみせる。


「【光】属性上級回復魔法、《聖癒矢ヒーリング・アロー》!」


 カレルが癒しの弓矢を俺の手に命中させる。

 …おまっ、そんな余裕あるのかよ。


 ていうか、よく見たら目ぇつぶって戦ってんじゃねーか。


「化け物はあっちの方みたいですね。」

「…うーん。化け物なんかね。いろんな意味で、君も化け物だよ。」


 みるみる内に、傷がふさがっていくのは…どういうことだってばよ。

 流石上級回復魔法。


 と、俺は一気にギョウアンから距離をとった。

 怪訝な顔をしている彼に向かって一言。


「…突き通せ。」


 《闇魔剣アビス・ブレード》を、彼に向かって投げた。

 もちろん、そのモーションだけリューに頼んで出力最大。

 つまり、恐ろしい威力とスピードでそれは飛んでいくということ。


「…っ! ……!?」


 彼はよけた。

 しかし、それは想定済みであり、俺の狙いはそちらではない。

 後ろにいたガイロウの頭を、《闇魔剣アビス・ブレード》が貫通した。

 …もちろん、すぐに【犠牲の腕輪】効果で霧散したが。


「ナイス、ラン。」


 カレルが容赦ない最後の一撃をガイロウに突き立てる。

 …あとはギョウアンだけだ。


「…やりますね。なかなか。」


 相当いらだっているようだ。

 …まあ、仕方がないが。


「…とっておきを見せてやるよ。」


 みんななら、分かるよね?

 なにがとっておきかって。

とっておき(意味深)

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