表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
醒眼族の異世界学園覚醒譚  作者: 天御夜 釉
第1部、第4章 課題を出されました。…しかし、その前にもっと大きい問題が発生しました。これから、それを叩き潰しに行ってきます。 
33/442

禁術

 俺は一週間しかない残り時間の中、リンセルやアンセルたちの力を借りて必死に訓練を積み重ねていた。

 それにはカレルも協力してくれていた。

 …本当に、有り難かった。


「…ウスギリ、今日は頼む。」

「わかった。」


 ここは学園内の闘技場だ。

 普段、授業で使うくらいで放課後は解放されているが、ほとんど利用されない。

 …そりゃあ、ね。

 学園内はお金がでないからねえ。


「3つか。OK。…行こうか!」


 ケレイジがいきなり突進してきた…!

 はやっ!

 え、マジか!?

 ええ!?


「遅いっ!」


 ちなみに、考査で使われる【腕輪】は【肩代わりの腕輪】というもので、これは【犠牲の腕輪】のボーダーラインを低くしたものだ。

 って、そんなこと考えている暇がない!


 ボコッ!


 危なっ!




 間一髪でよける!


「【地】属性初級近接魔法っ! 《石拳ロック・ヒットッッ!」


 単発のパンチか!

 って、おい!




 地面が割れた。

 …はぁっ!?


「いやー、《石拳ロック・ヒットはね…。重いから精一杯…。」

「怖えよ!」




 武器を生成する暇もありゃあしないっ!

 ここはサイコルの『魔能力サイキック』を…!


 《闇夜、我が身を包め》


 ちょっとイタいが、頭の中でそう反復し、自分の周りを陰で包むイメージ。

 …サイコルの『魔能力サイキック』の起爆材は、イメージだからだ!





 しかも、『魔能力サイキック』には魔法のような定義が存在しないのだ! 

 ふはは!


「油断大敵だと忠告しておこう!」


 肩に一発入ったっ!?

 …1ダメージか…。

 てか痛いっっ!





魔能力サイキック』が発動する前に…っ!?


「ぐおおおお…。」

「次行くぞ!」


 ウスギリが一気に肩を落とした。

 …ん?


「『雷迅速ライトニングダッシュ』、発動ッ!!」


 何ですって!?

 ケレイジの特殊アビリティーっ!?





 速い、速いって…!

 ジグザグに、残像も出来ようかというスピードで走り込んでくる…!


「【闇】属性禁術創造近接魔法、《闇夜魔神剣レーヴァテイン》…っ!」















 魔力が、一気に吸い取られた。

 恐ろしい。

 怖い。

 自分の魂が、吸われていきそうな感じがする。


 これは俺が偶々図書館で読んだ本にあった。

 胡散臭いなと思いつつ、俺は心のどこかにその言葉を、魔法の名前を記憶の中にとどめていたのだ。

 邪悪、という感じは一切見受けられない。

 この世界は善と悪だけでできているわけではない、という意味か。

 この世界、俺の元いた世界とは違うことも特に多い中。

 俺の常識が、覆されているような気がする。


「ランっ!」


 ウスギリが俺を呼んでいる。

 …しかし、それを認識し、振り返る前に。

 俺は意識を失っていた。







------------------【カレル視点】


「アテラット先生ッ!」


 突然の叫び声に、コーヒーを飲み込もうとしていた俺は慌てて自室のドアを開く。

 一体どうした?


「アテラット先生…! ランが…!」

「…落ち着けウスギリ。…どうしたんだ?」


 ウスギリが、ランを抱きかかえてかなり焦っていた。

 …おい、落ち着けよ、本当にさ。


「…ランが、禁術魔法を唱えた。」

「…はぁ!?」


 これは焦るのも当たり前か!

 すぐに自室のベッドにランを寝かせる。

 禁術魔法。

 それは一般的な魔法とは違い、最悪死に至る凶悪な威力を誇る魔法だ。

 それは【闇】属性に限らず、どの属性にもあるものだ。

 …威力的には、???>禁術>最上級>上級>中級>初級となる。

 禁術の上にもいくつかあるという噂があるが、俺はしらない。


「禁術なら…魔力の吸い取られ過ぎか!?」

「たぶん…。」


 たぶん、か。

 ラン…お前はがんばりすぎだよ。

 …お前はリューか。

 …転生者って、何で似てんのかね。


「お、俺、リンたち呼んできます。」

「ああ、頼む…。」


 ウスギリが部屋を出ていった。

 …さて、魔力を流し込むか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ