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醒眼族の異世界学園覚醒譚  作者: 天御夜 釉
第2部、第5章 赤ちゃんが生まれたよ! …人のじゃないけど。
175/442

天才

最後まで読んでいただけたら光栄です!

「今日、このクラスに転校生が来るんだって!」


 名前も覚えていない少女が、クラスに向かって叫んだ。

 とたん、教室の中は騒ぎだす。


「どんな人?」

「…すっごいイケメンと、すっごい美人! …美人の方は、3年飛び級だって…!」


 一部の男が歓声を上げる。

 ………だからエレメの【ヴルム】を目の前でさらしたくなかったんだ。

 ちなみに、エレメはまだ『人化ニュートフォーゼ』できないことが判明した。


『りゅうのこのにおい。』

「龍の子?」


 リンセルの手に抱かれているエレメが、俺に話しかける。


 俺が言葉を返すと、エレメは頭を縦に振ってクゥ、と鳴いた。


『れざーるの。』

「…シルバとイヴか。」


 天才鍛冶師とその義妹。

 おそらく、それで間違いないだろう。


 …カレルの仕事が増えるのはちょっとな。


「はいはい、全員座れ。誰か玄関で転校生の姿を見たから騒いでいると思うが、座れ。」


 カレルが入ってきた。

 若手ナンバーワンの実力を持ち合わせる彼は、生徒からの信頼も厚い。

 そのため、すぐに静かになった。


「詳しいことは転校生が話をしてくれるから、騒ぐなよ? …どうぞ?」


 教室のドアが開いた瞬間、男子も女子も黄色い声を上げた。




 …そこには、とびっきりのイケメン…シルバと、とびっきりの美人…イヴ。

 …イヴ…そんなに頭良かったっけ?


「はい、静かにしろー。じゃあ、一人ずつ。」


 最初に声を発したのは、シルバ。


「…【聖魔の翼フルギーロ・デ・ケオソ】、シルバ・エクアトゥールです。…種族はレザール。よろしくな。」


 …ああ、【聖魔】もらっちゃった系?

 クラスの目線が俺に集まる中、彼は気にした素振りも見せずに俺に対して何かを投げた。


 …剣だ。

 鞘をつかんでキャッチし、俺はシルバをみる。


「…俺が作った中で最高級の剣だ。」

「おう、サンキュー。」


 いったんこれは脇に置いて。

 次はイヴだな。


「【断罪の大嵐ダムナティオ・テンペスタース】、イヴ・ウェヌス・クレタントと申します。よろしくお願いいたします。同じくレザールで、15歳です。」


 イヴができるだけ、だれの眼を見つめないようにしてうつむく。

 …まあ、見つめた者を虜にできる【龍眼】を持っていたら、その対応というのは当たり前か。

 …なんか、俺と話をするときは意図的に切っているのかわからないけど、発動しない。


「…何か質問は?」

「エクアトゥールって、あのエクアトゥール?」


 クラスの誰かが、シルバに対して質問。

 シルバは、遠慮がちにつぶやいた。


「…ああ。」









------------------




「【聖魔】の名前は許可もらったのか?」

「ああ、ランのそばで行動を共にするって誓ったからな。」


 そのかわり得るアドバンテージが、予想以上に大きくてな。とシルバ。

 しかし、恐らく本気だろうな、とおもう。


「イヴは? 許可もらえなかったのか?」

「申請していないんです…、…まだ…ですし。」


 何がまだなのか…。

 俺にはわかりかねるが、気にしないのが基地と判断。


「シルバ、この剣の名前は?」

「浄化の光剣【リディルクレール】。…天上級魔法並の武器を作ってみた。」


 作ってみた、で作れるんだな…。

 だから天才と呼ばれるんだ。

 しかも、それを意図して作るから。



ありがとうございました。

ちなみにイヴが新キャラの中ではお気に入りです。


…に入るのはもう少し後ですが。

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