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再起を果たすためデストピアな異世界に転移させられた俺は若返ったので妄想しながら好き勝手に生きるぞ!!  作者: みけ猫 ミイミ
第一章

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18/29

疑心と不安と思い直すと

暫く四人で話をしていた英治はカゼリアのも具現化させることになり……。

 暫く英治たち四人は話をしていた。

 そのあとカゼリアに頼まれて英治は液晶ディスプレイと通信用の腕輪に、なぜか携帯ゲーム機までも創ることになる。

 全てカゼリアの注文通りで液晶ディスプレイ、通信用の腕輪、携帯ゲーム機の三つ共に花の模様だ。


「似合わねえ~」

「うるさい、ルゼリウス! オレは花が好きなんだ!!」

「花を好きな人は、ロマンティストって聞くし……いいと思うけどな」


 それを聞いたカゼリアは今まで言われたことがなかったため顔を赤らめている。

 片やティラベルの方は嫉妬で、プクッと頬を膨らませていた。


「ボクだって……花、好きだもん」

「なるほど……今度、具現化させる時は可愛い花にするか」

「うんうん、ヤッター!! 可愛い花の何か……楽しみ」


 ふくれっ面だったティラベルの顔は英治の言葉を聞いた瞬間に満面の笑みへと変わる。

 それをみてルゼリウスは呆れていた。


「ハハハ……二人共よかったな。それでカゼリア、もういいのか?」

「ああ、だいたい知りたいことは聞けたしな。そういえば他の連中には話したのか?」

「話したが、どうでもいいってさ。紹介なんて不要、挨拶に来たきゃ勝手にくればいいってことだ」


 それを聞き英治は「分かった」と言い頷く。


「じゃあ色々と人数分つくらないとな」

「そうしてくれると助かる。それにしても三ヶ所みてるが動かなくなった」

「ルゼリウス、気づかれたんじゃないのか?」


 そう言いカゼリアは自分の持つ液晶ディスプレイのスイッチを入れた。


「それはないはずだ。ステルス浮游球体は透明になっているからな」

「エイジ……じゃあ、なんで動かない?」

「青派と赤派は話し合いをしていると予想」


 それを聞き英治とルゼリウスとカゼリアは納得する。


「冷静に話を進めているとなると……やっぱり、ここを疑ってくる」

「エイジの言う通りだ。だが撮影している映像をみせれば納得するはず」

「納得しても、なんで撮っていたんだってことにならないか?」


 本当に大丈夫なのかと思いカゼリアは心配していた。


「確かに……それは考えられる。でも他に証明する方法が考えつかない」

「エイジ、その通りだ。だが特に今は青派に睨まれるとまずい」

「確かにカゼリアの言う通りかもしれない」


 それを聞き英治は不思議に思い首を傾げる。


「青派は話せば分かる連中なんだよな?」

「そうだが……場合によっては脅威だ。それに動力を分けてもらえなくなる」

「そういえばルゼリウス、その動力ってなんだ?」


 そう問われルゼリウスは説明した。


「魔動力だ。それをAIによって管理している」

「ってことは、そのAIを動かす権利は青派が握っているって訳だな」

「そう……だから今まで何もできなかった。でもエイジは物を具現化できる」


 ティラベルが何を言いたいのか理解できず英治は怪訝な表情をする。


「そうか……エイジなら具現化できる」

「ルゼリウス……悪い今の俺じゃ大きいサイズは無理だからな」

「いや具現化できるサイズでいい。小さければ幾つも創ればいいしな」


 無謀なことを言われ英治の顔は、ピクピクとひきつっていた。


「話の流れからして……動力になるマナを貯める機械を具現化するってことだよな?」

「ああ、そういう訳で……ササッと頼むぞ」

「あのなぁ……いきなり言われても、どんなもんか妄想しようがない」


 自分の想像力にも限界があるから無理だと英治は首を横に振る。


「動力……エイジの世界って、どんなの使ってた?」

「動力になるものは色々あった。だけど強いて言えば主に電気だな」

「電気?? それって魔動力で発電させるんだろ?」


 それを聞き英治は、そういえば発電させるのに動力が必要だったことを思い出した。


「あーそうか……俺の居た世界でも発電させるために別の動力が必要だった」

「なるほど……その動力ってなんだ?」

「カゼリア、それが色々あって……どうしたら。ん? そういえばリチウム電池……アレなら小さい。でも、どうだろう?」


 これなら動力として最適だと思うものの英治は自分の知り得る範囲で具現化できるのかと考える。


「それ沢山……具現化させたら?」

「ティラベル……無理かもしれない。自分の妄想の範囲でしか元居た世界の物は創れないんだ」

「じゃあ、この世界の物はどうなんだ?」


 そうルゼリウスに聞かれて英治は「やってみないと分からない」と言い不安な表情をした。


「エイジ……そのリチウム電池って、この世界の仕様で創ればいい」

「その手があったか……でも、ちゃんとしたものができないかも」

「とりあえず試しに具現化してみたらどうだ?」


 そうルゼリウスに言われるも英治は本当に大丈夫なのかと思い考える。


「大丈夫……失敗しても死ぬ訳じゃない」

「ティラベル……そうだな。それに考えていたってできるかも分からない」


 ティラベルの言葉で英治は、やる気になった。その後、色々と妄想を膨らませる。

 その様子をみてティラベルとルゼリウスとカゼリアは、どんなものを具現化させるのかと胸躍らせていた。

読んで頂きありがとうございます(*'▽'*)


では次話もよろしくお願いします(*´ω`*)

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