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清楚系ヤンデレと天使な小悪魔と  作者: みゃゆ
一年 夏休み 後半
49/87

第四十九話 パーティー

なぜか消えていたので書き直しました

細かいところは変わっていますが、内容自体に変化はございません

 パーティ当日、俺と藍は家中の掃除をしていた。姉さんは相変わらず手伝う気は無いようでソファに座りタバコを吸っている。時間は午後一時前、約束の時間まではまだ余裕がある。


「姉さん、桜なんだけど……」


「ん? あぁ、そろそろ迎えに行くか」


「まだ時間早くない?」


 集合は四時にしている。今から迎え行くと遅くても二時過ぎには到着してしまう。


「私は腹が空いたから桜と昼食を食べてから来るんだ」


 そう言って姉さんは桜を迎えるため家から出て行った。藍と二人でみんなが来る前に掃除をしなければならない。だが姉さんの言う通り昼食を食べていないのでお腹が空いてきた。


「俺達も昼食にするか?」


「うん。夜食べるから軽めにする」


「じゃあフレンチトースト」


「グッジョブ。作り方教えてー」


 二人で台所へ行き、藍に説明しながら食材を準備する。難しくはないので手順を教えながら藍に作ってもらうことにした。


 俺の作るフレンチトーストは姉さんも好きなので、藍が作り方を覚えたらいつでも食べられるようになる。二人はこれを幸せそうに食べるので作っている俺としても嬉しい。藍にも作れるようになれば二人はいつでも幸せになれるという訳だ。


 俺は料理をしている藍を眺める。プールの以降、藍は暴走していないがほんとにあの日だけで満足しているのか不安でしかない。昔のようには戻らないでほしいのだが……


「遼兄ぃ、どうかした?」


「なんでもないよ。そろそろひっくり返してもいいはずだよ」


「うん、やってみる」


 藍の料理の腕は確実にあがっている。そろそろアレンジや隠し味を教えてもいいかもしれない。


 そう思いながら藍の手際を見ているとフレンチトーストが完成したようだ。皿に盛り付けダイニングへ運び二人で食べる。


 味も悪くないが少々甘すぎる気がする。甘いものが好きだからって俺が目を離している隙に砂糖を多めに入れたのだろう。それでもおいしくできている。


「今度から料理の隠し味とかを教えてあげるよ」


 藍はフレンチトーストにがっつきながらこくりと頷いた。落ち着いて食べないと喉を詰まらせるからゆっくり食べなさい。


 ―――――――――――――――――――――


「私が一番ね!」


 姉さんが桜を連れて帰ってきた。まだ三時半、約束の時間よりも早めの到着だな。ちょうど家中の掃除を終え藍二人でソファでくつろいでいるところだった。


 桜を目にした藍がとことこと桜まで向かっていきむぎゅっと抱きついた。桜の方が小柄なのでそういう行動は桜が似合いそうだが藍はどんな行動をしてもかわいい。桜が藍の頭を撫でてあげる。


「他のみんなはまだなの?」


「お前が早いんだよ。まだ三十分前だぞ」


「あら約束は三十分前行動って言わない?」


 それは五分前の間違いだ。三十分も何もせずに待っているられるか。早くても十分前が妥当だろう。もちろん遅刻なんてものはありえない。


 そう思っていたのだが桜とのやり取りの間に残りのメンバーも到着したようだ。四人で一緒に来たようだ。だからまだ三十分前だぞ。こっちの準備が終わっていなかったらどうしたんだ。


「食材は早めに持ってきたほうがよかっただろ?」


「まあそうなのだが……」


 それなら連絡の一本ぐらい入れてほしいと思いながら食材の入った袋を受け取り台所へ運び、藍と花、桜を呼ぶ。


 俺と藍はペアでチンジャオロースとチキン南蛮、花にはチキングリル、桜には豚の角煮をお願いした。二人には得意そうな料理をお願いしているので問題はないはずだ。


 三人で肉の下ごしらを行う。俺は藍に任せて教えながら二人の様子も窺う監督役みたいなものだ。ここでは料理長かな?


 余った三人はヒマそうにしていたのでサラダの準備をしてもらおう。姉さんはソファに座りもうお酒を飲み始めている。少しは手伝ってほしいものだ。


「詩織ちゃん、サラダの準備を……」


「遼、それは俺がやる。詩織の料理は化学兵器だ」


「あれ? 学園で手作り弁当食べていなかったか?」


「あれは詩織のお母さんが作っているものだ。俺も最初は騙された」


 そういうことか。いや、普通に料理していれば化学兵器なんてできないよね? 一体何を入れたんだ?


「なら一成たの――」


「一成と詩織はこっちに来て私の相手をしろ」


 その言葉を聞いた詩織ちゃんは喜んで姉さんのもとへ向かったのだが、一成は顔を青くして硬直している。きっと兄さんがどんな仕打ちを受けているのか一成は知っているのだろう。


「どうした一成。早く来い」


「はいすぐ行きます!喜んでお相手させていただきます!」


 一成よ頑張れ。そうすると残ったのは平だがこいつ料理できるのか?運動はポンコツだったから不安だ。


「平、サラダを作ってほしいのだがお前にできるか?」


「ん? 農業部でよくサラダ作っているから大丈夫だぞ。俺の作るサラダは結構人気だ」


 そこまで言うのならお願いするしかない。食材を平に渡し台所に入るスペースが無いためダイニングに道具と食器を運ぶ。


 女の子だらけの台所に平を近づける訳にはいかない、特に藍に近づいてみろ。お前の頭と胴体がおさらばすることになるからな。


 殺気をこめた視線を送るも平には通じないようだ。早く作らないと姉さんが文句を言いそうなので作業に戻るとしよう。


 ―――――――――――――――――――――


 俺と藍の料理が完成したので皿に盛り付けリビングのテーブルへと運ぶ。時間は午後六時過ぎ、夕飯には少し早いがちょうど料理がたくさんあるからちょうどいいかもしれない。平も何種類かのサラダができあがったようなのでできたものを並べている。


 このテーブルは普段リビングに置いているテーブルではなくキャンプなどで使う少し大きめのテーブルだ。今日はここに料理を並べてブッフェ形式のように食事をする予定だ。


「おい遼、まだできないのか?」


 そう思うなら酒飲んでないで手伝えよ。なんてことは言えない。言ったら料理を食べれない状態になるまでボコられるだけだ。それだけは勘弁。


「初さんすいません。もう少しでできますので」


「お姉さんすみません。おいしくいただけるようにしていますのでもう少々お待ちください」


 うん、二人ともよくできた子だ。姉さんも見習ってほしいよ。てか家に帰ってきてからずっと酒を飲んでいるが酔っ払う気配が微塵も感じないな。なんだその空き缶の数は。二十本はありそうだ。


 そんなだらしない姉さんにジト目を向けるも飲み物の準備をするためクーラーボックスを準備してテーブルの下に置き、飲み物がぬるくならないように入れておく。


「遼、これも入れておけ」


 姉さんが一成を使って袋を渡してきたので中身を確認するとほとんどが缶チューハイだった。今姉さんが飲んでいるのはビールだしチューハイを飲むのは珍しいなと思いながらクーラーボックスにしまう。


「できたー!」


「こっちもできました」


 二人の料理が完成したみたいなので台所へ行き料理を運んであげる。こんな熱いものを持って火傷させたら痕が残るかもしれない。女の子の肌はきれいであるべきだ。


 全ての料理が揃ったのでみんなのコップに飲み物を注いで、みんながグラスを持ったところで挨拶させていただこう。


「みんな今日はありがとう。楽しい夏休みも明日で終わり二学期が始まるけど、夏休み楽しめたようにまたみんなで学生生活を楽しんでいこう」


 俺の言葉にみんなが頷き気持ちを確かめ合う。この楽しい時間がいつまでも続くといい。そう願いをこめてグラスを持つ手を掲げ、みんなも同じようにグラスを前に出す。



「かんぱーーーーーーい!!!!!」

「「「「「「かんぱーーーーーい!!!!!」」」」」」


ここ最近立食パーティーに参加していないので久しぶりに行きたいです。

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