第四十三話 やっぱりおっぱいは正義だよね
夏休み明けの大会が近くなってきたダンス部だがブレイキンのチームはルーティンやソロも固まってきたので毎日確認だけになっていた。
俺のソロは部長とメモ帳を見ながら相談した結果、パワーでいくことになった。エアートラックスは未完成で一周しかできないがそこから繋げていく形をとることになる。大会までに完成できたらやってもいいそうだが、あきらかな筋力不足だ。大会までに完成はしないだろう。
明日はみんなでプールだし気合を入れないとな。誘ってくれた花と桜には感謝だな。そういえばずっと忘れていたが気になることがあったんだった。
「部長、ストロングスタイルってなんですか?」
桜のお兄さんのスタイル、ストロングスタイルをあの時聞きそびれたし俺もいろいろとあったので完全に忘れていた。
「ストロングに興味があるのか?」
「いえ、友達のお兄さんがストロングスタイルみたいなんですけどあまりお話を聞けなかったんです」
「もしかして祭りの日に中田の妹さんと行ったのはお前か?」
なんでそれを部長が知っているんだ? 部長の問いに肯定するとあの日お兄さんが遊びに行ったのは部長の家だったそうだ。中学時代から一緒にダンスをやっている友達らしく仲がいいそうだ。ホントにこの地域って狭いね。
部長はその後ストロングスタイルの説明をしてくれてスマホで動画を見せてくれたが、人間のできる動きではなかった。筋肉がものをいうスタイルだそうで普通の人はこれを目指さないから忘れていいぞと言われた。
「それにしても篠崎は中田の妹さんと付き合っていたのか」
「いえ、付き合っていません」
「何度か家に泊まったり泊めたりしているんだろ?」
お兄さんは意外と口が軽いと見た。脳筋だし仕方ないか。
「まあ女遊びもほどほどにしておけよ。あと副部長には気をつけろ」
「石田先輩からもそのことは聞いています」
「まあ俺達も次の大会で引退だし卒業も近いから大丈夫とは思うがな」
ちらりと副部長を目にするが部活内でそういったことは起きていないし俺も大丈夫だろうとは思うが少しは警戒しておこう。桜は彼女じゃないけど好きな子一人くらい守れないと男としてだめだよね。好きな子が二人いるけどね……
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翌日、俺達はみんなでプールに来ていた。姉さんは彼氏と出かけるそうなので来ていない。
ここのプールはいわゆる流れるプールに温水プール、砂浜プール、巨大なウォータースライダー等様々な遊び方が選べるこの辺りじゃ規模が大きめなプールだ。
前と同じように女の子達の着替えを待っている最中、平は姉さんがいないことを知って悲しそうにしている。そういえば平には姉さんが彼氏がいること教えてなかったな。
「平、姉さんは今日彼氏とデートだそうだ」
俺が追い討ちをかけるとさらに絶望的な顔になり地面に手と膝を付けて何か嘆いている。お前農業部に女の子たくさんいるって言ってただろ。そこまで顔も悪くないし黙っていればモテると思うんだけどな。
「もういいかげん藍ちゃんを紹介してくれ!」
次の瞬間俺は平をボコっていた。藍はまだ誰にもやらんって言っただろ。俺の妹を汚そうとするやつは俺の敵だ。一人残らず排除してやる。
「おい遼、それぐらいにしておけ」
「止めるな一成。こいつは藍を汚すごみ虫だ。そんなやつを駆逐して何が悪い!?」
「遼兄ぃ、前までの藍みたいだよ」
振り返るとそこには藍を含めた女性陣がそろっていた。今日もみんなかわいいぞ。
「遼はこの水着見たことあるよね?」
「あぁこの前の風呂のやつか。この水着でも桜はかわいいよ」
桜の水着はあの時あまり凝視できなかったが、今回は前回のかわいいタイプとは違いカラフルなビキニだ。小柄だが出るとこは出てスタイルがいい。もう桜の全裸を見ているから水着ぐらいじゃ興奮しないと思っていたがやはり思い出してしまう。
「遼、何を考えているのかな?」
小悪魔モードに入ったな。いじって楽しもうとしている顔になっているぞ。遊ばれてばかりの俺ではないぜ?
「言っていいのか?桜のきれいなぜ――」
「遼! そんなこと言ったらだめ!」
ふふふ、俺の勝ちだな。桜は顔を赤くしてモジモジとしている。そんな桜もかわいいよ。
「遼さん、私は前回のと同じ水着なので変わり映えがないかもしれません」
「「そんなことありません! ありがとうございます!」」
俺と平は花に対して最大限の敬意を尽くす。だってFだぜ。また見れるとは思っていなかった。復○のFだよ!金ぴかではないですよ。でも胸のつやが太陽を反射しまるで宝玉のように光っている。もう世界遺産でいいじゃないか。やっぱりおっぱいは正義だよね。
「遼兄ぃ見すぎ。藍もちゃんと見て」
「藍はどんな格好でもかわいいから大丈夫だよ」
藍も今回はビキニか。水色で少し範囲が狭い気がするが細身でスタイルのいい藍には合っている。そこまで胸が大きくないがまだまだ中学三年生。これから成長していくに違いない。ただその水着だと露出度が高い。変な虫が付かないように要チェックしておかないとな。
「それじゃあみんなで遊ぼうか!」
「なんで私の感想はないの!?」
「冗談だよ。詩織ちゃん、何枚パッドいれてるんだい?盛りすぎじゃないか」
突如詩織ちゃんの姿が消えた。と思った次の瞬間、俺の顎に絶大な衝撃が走る。小柄な身長を活かしたアッパーが俺の顎にヒットし意識を刈り取っていく。頼むからせめてボディにしてくれ。そのまま俺は後ろに倒れる。倒れる時に詩織ちゃんの顔が見えたが、怒った顔ではなくやってやったぜ的な顔をしていた。俺の後ろにいた一成が支えてくれなければ後頭部が地面に直撃だったな。
「貧乳舐めんなよ!」
「舐めるとこあるのかよ!?」
「遼、それぐらいにしておけ。詩織もそんなもの詰めないでもかわいいから外してきたらどうだ」
さすが貧乳派。言うことが違うな。だが完全に彼女を侮辱しているようにしか聞こえない。
「一成君がそういうのなら……。取ってくるね」
このバカップルは頭がどうかしている。ねじが一本跳んでるとかのレベルじゃなくもう壊れているに違いない。
「俺は詩織を待つからお前達は先に遊んできていいぞー」
一成が待つのなら俺達が待っている意味がないな。それに戻ってきた詩織ちゃんを見たらまた貧乳ネタでいじりたくなってしまう。
そういうことなら先に遊んでおくかと思っていると平がちょいちょいと肩をつついてきた。藍と一緒には遊ばせないぞ。
「おい篠崎、あそこにいるお姉さんを見ろよ。バインバインだぞ」
それはけしからんな。気になるものを二つもぶら下げているとなるとチェックしないとならんな。
「よし、平。俺達はあそこに行くぞ。三人はウォータースライダーでも楽しんできてねー」
「あ、ちょっと! 待ちなさい遼!」
俺と平は逃げるようにその場から立ち去りバインバインなお姉さんが泳いでいる近くに飛び込んだ。海と違ってこういうことできるからいいよね。
水中からお姉さんの体を見ると花と同じぐらいの大きさのおっぱい。さらにまるで見せたがっているかのような際どいビキニ。スタイルは花ほど細くは無いがいい体のラインをしている。やっぱりおっぱいって最高。
少し潜水していろいろと泳ぎ回り近くの女性達を確認していく。いい脚にいい尻。海では味わえなかったこの高鳴り。ここはまさに天国! やっぱり夏は女性が開放的な気分になるんだね!
水面から飛び上がるように出て来た俺の周りにはきれいなお姉様だらけだ。少しだけハーレム気分だな。
「篠崎! 俺海よりこっちがいいわ!」
「俺もそう思う!」
俺と平は意気投合しがっちりと腕を組み笑いあう。男でよかったー!
そのまま平と流れに身を任せ浮かんでいると頭にポヨンと柔らかい感触がした。脚をつけ感触がしたほうをみるとどうやら大学生ぐらいのDカップお姉さんのおっぱいに頭をぶつけたそうだ。
「あ、すいません。流れに身を任せすぎて周りを見れていなかったです」
謝るよりもお礼を言いたいよね。でもそれだと変な人に思われちゃうからここは紳士的な態度を取らないとね。できればそのおっぱい触らせてください。
「あーいいのよー。っていうかお兄さん超イケメンじゃん。私と一緒に遊ばない?」
気がついたら平は近くからいなくなっていた。あいつよくはぐれるよな。いないならこのお姉さんの相手をしてもいいよね?
「お姉さん一人ですか?」
「友達と来てるけどはぐれちゃったのー」
「それならお友達が見つかるまでぇいいいてててててて」
すごい力で耳を引っ張られている。横目に見ると引っ張っているのは桜だ。こいつウォータースライダーに行ってなかったのか!?
「ごめんなさーい。この人あたしのなの♪」
俺の腕に抱きつき胸を押し当ててくる桜。やたら挑発的な表情だ。お姉さんよりは小さいがそれでもおっぱいはおっぱいだ。今俺は全神経を腕に集中させる時!
「そうだったの。残念。お兄さんまた今度ねー」
Dカップが去って行く。もう少しであのおっぱいを触れたかもしれなかったのに邪魔しやがって!
「遼、あなたは私か花だけ見てればいいのよ」
なんか少し怒っているな。まあ無理はないと思うけど折角のプールだし少しくらい羽目を外してもいいんじゃないかと思う。
「お前海とプールじゃ花に勝ち目ないだろ」
「どこ見て言ってるのよ」
「おっぱい」
そりゃそうだ。見れる時に見といて何が悪い! おっぱいは正義なんだ! でかけりゃいいってもんではないが花のおっぱいこそ至高なのだ!
「私の全裸を見ておいてまだそんなこと言えるのね」
「桜の全裸は目に焼き付けているからいつでも脳内再生できるぞ。なんなら今日のおかずにしてやろうか?」
「あたしで抜けるの?」
小悪魔になりましたね。もうそれは攻略済みだ。恥ずかしがったらこっちの負けだからな。
「むしろ俺の好きなかわいい桜の全裸で抜けないやつがいたらそいつをぶっ殺す」
「他の人には見せないわよ!」
桜は顔を赤くした後少し長いため息をつき俺の腕から離れる。もう少し感触を楽しみたかったがまあいいか。プールだからかいつもなら押し付けられて緊張するが今日はそんなことないな。きっと俺も開放的になっているんだな。これなら花のおっぱいでも大丈夫じゃないか?
「花と藍はどこに行ったんだ?」
「二人はウォータースライダーに行ったわよ」
うむ、花と二人で乗れば楽しいこと間違いないな。主に俺が。
「じゃあ俺達も行くか」
「平君は一緒じゃないの?」
「知らね」
俺と桜はプールサイドに上がりウォータースライダーへと歩き出す。桜は珍しく俺の腕に抱きつかずに少し後ろを歩く。さっきのがまだ恥ずかしいのかな。まあいいや。どうせすぐに機嫌戻すだろうし。
目指すはあのでかいウォータースライダー! とりあえず三人とも一回ずつは一緒に乗るとして花を多めに乗りたいな。もちろんおっぱいが目的ですよ。
作中で貧乳を馬鹿にしているようですが、私は貧乳の子が大好きです。




