第二話 出会いと再会
翌朝、気合を入れて早めに登校した俺は、教室に入るとすでに登校してた子がいた。あの残り香の彼女だ。
まさかの俺の後ろの席だったなんてこれは運命ではないのか!
「えーっと、おはよう。瀬戸内さん?」
「篠崎さん、でしたね。おはようございます」
彼女の名前は瀬戸内花。名前の様に美しくかわいい子だ!
「結構早く来たつもりだったからまだみんな来てないね。瀬戸内さんも早いね」
「昨日は緊張して眠れなかったので早く来てしまいました」
顔が赤いのは緊張しているのかな。かわゆいの~。
「篠崎さんは何故早く来たのですか?」
「俺は早くクラスのみんなと仲良くなりたくて、少しでもみんなと会話できたらな~と思ってたんだ。瀬戸内さんがいてくれてよかったよ」
「そうなんですね。うふふ」
その輝かしい笑顔は反則です。惚れてしまう。あ、俺ちょろいかも。清楚な見た目もそうだけど話し方がなんだかお嬢様って雰囲気があるな。朝からこんなかわいい子と会話ができるなんて早く来てよかったー!
「おはよーっす!あれ、二人?」
俺と瀬戸内さんの会話を邪魔する野郎は誰だ!?
若干怒りを覚えつつ、教室の入り口を見てみると男が立っていた。
「えーっと、あ、昨日も自己紹介したけど俺は平慎太郎。改めてよろしく!」
そう言いつつ平はこちらに向かってきた。
「おはようございます、平さん。瀬戸内花です。改めまして宜しくお願いします」
「篠崎遼だ。よろしく」
平には悪いが会話の邪魔をしたので、そっけない挨拶になってしまった。
「ん?篠崎遼?お前小学校は?」
何か疑問に思ったのか、平はそんな質問をしてきた。こいつ顔がおもしろいな。
「地元の小学校だが、どうかした?」
「あーーー! お前! デブ崎か!」
「誰がデブだ! てか何でそれ知ってる!?」
俺が小学生の頃、野球を始めるまで太ってていじめられてた時のあだ名が[デブ崎]だ。今の俺はスマートになっているし、全然太っていない。そのあだ名はもう過去のものだ。
しかし、何故こいつその名を知っているのだ。
「俺、小学校3年まではこっちの学校通ってたんだが、引越しで転校したんだ。その時同じクラスだったぞ」
確かにその頃、転校したやつが一人いた。でもそいつの名字は平ではなかったはず。
「親の再婚で名字が変わったんだ。そっかーあの頃のデブ崎はこんなイケメンになったのか!」
「だからデブじゃね!」
「ははっそうだな。じゃあ改めてよろしくな、篠崎!」
そう言って右手を差し出し握手を求める。まあ悪いやつじゃなさそうだな。そう思いつつ握手をした。
あの時のあだ名をいまさら聞くことになるとは……
当時俺をいじめていたやつらはおれの変わりように驚き、いじめはそこで終わった。あろうことかそいつらは、反省した後俺をすごい尊敬しだし、一時期は変身ヒーロー扱いされたもんだ。本物のヒーローの変身ほどではないが、やっぱりそういうの男の子の憧れだったからね。
「あ、あのっ! 篠崎さん!」
急に瀬戸内さんが大声で俺を呼んだ。うん、近いからちょっとびっくりしたよ。顔を赤くしてモジモジとする瀬戸内さんかわいい。
「あの、えっと……、どうやったら痩せれるのですか!?」
俺と平は二人してポカーンとした顔になる。
だって瀬戸内さん、痩せる必要ないぐらいスタイルいいもん。これ以上痩せると風が強い日に傘で飛べちゃうよ。あ、もしかして飛んでみたいのかな?危ないから止めないとね。
「実は体重が中学の頃から増え続けているのです。身長はさほど変わらないのですが……。服もなんだかきつくなってきていますし……」
それってもしかして……
俺の目線は彼女の胸に向ける。そこそこあるよね。おっぱい鑑定士篠崎によると推定Dはある。おそらく瀬戸内さんの悩みは胸が成長し体重に変化を与えているのだろう。姉さんが昔同じようなことを言ってた記憶がある。ちなみに姉さんはスレンダーなのでそんなわけないと口にしたらボコられた。
ちなみに俺は親父によるスパルタ肉体改造計画と母さんによる食事制限で痩せることに成功したのだが……
「瀬戸内さん、それってたぶん……」
「おい篠崎」
平が肩を掴みながら俺を呼ぶ。どうしたのかと思い振り返り一度目を合わせると、やつの目線も瀬戸内さんの胸を見た。こいつも気づいたか……
俺達は再び目を合わせ頷く。
「二人とも? どうしたの?」
「な、なんでもないよ! 瀬戸内さんはそのままでも痩せているから大丈夫だと思うよ!」
「そうそう。気にすることないって!」
俺と平は笑顔で語りかける。
おっぱいの為なら、男の団結は強い。
おっぱいの為なら、男の友情は熱い。
おっぱいが小さくなることはあってはならない!
おっぱいさいこー!
「えっ? でも……」
「大丈夫だって! 瀬戸内さんスタイルいいし今のままでいいんだよ! むしろ成長してください!」
「えっ? 成長?」
「ナ、ナンデモナイ。キニシナイデ」
最後のは失言だった。気づいてなければいいのだが……
平がジト目で俺を見てる。そんな目で俺を見るな。
「でもスタイルいいなんて初めて言われたました。ありがとうございます篠崎さん♪」
だからその笑顔は反則です。かわいいです。かわい過ぎます。瀬戸内さんは俺をキュン死にされるつもりなのか。
会話の最中からだんだんクラスに人が集まってきたから、俺は他のクラスメイトとも話をしに逃げた。
その後、平とは先ほどよりも熱い握手を交わした。
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「へ~慎太郎ここの学園に来てたのか」
「えっ? お前平のこと覚えているの?」
午前の授業が終わり昼休み、俺は一成と詩織ちゃんと一緒にテラスで昼食をとっていた。
「遼昔いじめられていただろ? あいつが首謀者だ。直接的ないじめには加担していなかったが、あのあだ名の発端はあいつだ」
なんとびっくり。そうだったのか。でもどこにでもあだ名を付けたがるやつっているよね。特に子供の頃は。まあ昔のことだし、正直俺は平のこと覚えてなかったし、これから関係を作っていけばいいよね。
「ねぇねぇ、私も昔の遼君見てみてい!」
「絶対ダメ」
一成は俺がいじめられていた頃の話を滅多に出さないから、詩織ちゃんは俺がいじめられていたのを今知ったみたいだ。
「別にいいじゃん、昔のことだし。まんまる太ってる遼君見たい!」
「まるで俺が豚みたいだな」
「だって豚でしょ?」
「どこが豚だ! スマートだろ!」
今日も自然に俺に精神ダメージを与える詩織ちゃんであった。
「詩織、その辺にしておけよ。人には知られたくない過去だってあるんだよ」
「むぅー」
「かわいいけどこれに関してはダメだ」
「むぅー」
一成ありがとう。俺と付き合い長いだけある。こんないい友達に恵まれて俺は幸せだよ!もう何も怖くない!
でも俺がいる時に二人の世界に入り込むのはやめてね。悲しくなるから。
ほらまた、悲しくなってきた。
「そういや遼、昨日部活勧誘見てきたんだろ?なにか興味があるのあったのか?」
二人の世界から戻ってきた一成。詩織ちゃんは頭撫でられてて幸せそうな顔だ。
部活のこと、一成達には話さないとね。
「実は今日ダンス部の見学に行こうと思っているんだ」
「ダンス部? フラダンスかフォークダンスか?」
一成の頭は俺と同じでした。俺達の頭もうおっさん化してるのかな?
「ダンス部って昨日ブレイクダンス踊ってたとこでしょ?あれかっこよかったねー」
詩織ちゃんも昨日のステージを見てたのか。バンド部に入りたいって言ってたし。まあ、あの場にいて当然か。
「やりたいこと見つかってよかったじゃん。頑張ってね」
「ありがとう、詩織ちゃん」
「まあ遼ならなんでもできてしまうから大丈夫だろ」
確かに俺はなんでもできるけど、極めることができない。いわゆる器用貧乏ってやつだ。いいことだか悪いことだか。
―――――――――――――――――――――
昼休みが終わりに近づいたので俺達はそれぞれの教室に戻った。
「お、篠崎~! どこで飯食ってたんだ?」
教室に戻る途中、平が絡んできた。なんか泣きそうな顔だな。まさかボッチ飯か?
「テラスで食べてきたよ。小田一成って覚えているか? 小学一緒なんだが。そいつとその彼女と食べていたんだ」
「ん? 一成? 覚えているぞ。野球少年のだろ?てかそれなら俺も呼べよ! 一人で寂しく昼飯食べてたんだぞ」
マジでボッチ飯だった。すまん平。てか他のクラスメイトと食べればよかったじゃんと思う俺。
「学食で食べるつもりで弁当持ってきていなかったんだが、クラスのみんなは弁当持ってきてたんだよ」
あぁなるほど。なんかすごい残念なやつだこいつ。そう思いながら教室へ入る。
「悪いな。明日は一緒に食べようか」
「おうよ! 約束だからな!」
そう言って自分の席に戻っていく。新しい友達と昼飯か。俺ちゃんと青春しているなー。
授業開始のチャイムが鳴り、先生が教室に入ってくる。俺も席に着き、少し眠くなってきたが午後の授業をしっかりと受ける。
放課後はダンス部の見学だ。でもダンス部ってどこで活動しているんだろう?とりあえず終わったら部室棟に行ってみよう。
―――――――――――――――――――――
放課後、部室棟に足を運んでみたもののダンス部の部室が見あたらない。数が多すぎるので見落としたか? もう一度、探してみるか。
「そこの君。どうかしたかい?」
振り返ると格好からするに男子バスケ部の生徒が立っていた。おそらく上の学年の先輩だろう。
「えーっと、ダンス部の部室を探しているのですが、ご存知でしょうか?」
「ダンス部? ダンス部の部室は体育館のステージ裏にあるよ。新入生かい?これから体育館に行くから、案内しよう」
なんとお優しい方だ。この学園の先輩は親切だな。折角だし、案内してもらおう。
部室棟から体育館への移動中、先輩はいろんな事を教えてくれた。
ダンス部は一昨年できたばかりの部活で、部室棟に空き部屋がない理由で部室を与えられなかったそうだ。その代わりとして、体育館のステージ裏に小さな部屋を一つ用意してもらってるだとか。
あと、ダンス部の副部長には注意しろと釘を刺された。詳しくは教えてもらえなかったが、結構評判が悪いらしい。
まだ会ったことも話したことも無い人なので、それだけで人を判断するのはよくない。とりあえず覚えておこう。
話してる内に体育館に到着した。先輩にお礼を告げ、ステージ裏へ足を運ぶ。ステージ裏にはプレハブのような小さな部屋があった。ここがダンス部の部室だろう。緊張しつつ、扉をノックすると背が高く短髪で目が細い男の人が出てきた。ってあれ?
「石田先輩じゃないですか! 中学で同じ野球部だった篠崎です!」
出てきたのは中学で野球部の部長だった、石田康太先輩。野球部の頃は優しく頼れる先輩だった。
「お~遼! 久しぶりだな! ダンス部の見学か?」
「はい! 先輩ダンス部なんですか? 野球は?」
石田先輩は中学の頃から注目されていて、高校でも野球を続けているものだと思っていた。どうしてここにいるんだろう?
「野球は高校入ってすぐに怪我をしたから辞めたんだ。今はダンス部に所属している」
そうだったのか。でも知っている人がいてよかった。少し気が柔らんだ。
それから、昨日のステージでのダンス部を見て興味を持ったことを話した後、ダンス部の見学をすることになった。今日の練習は、週末に行われるダンスの大会に向けての調整だそうだ。
3つのグループがあり、昨日見たブレイクダンスの他にポップとロックと言うのがあるらしい。
ポップダンスはいわゆるロボットダンスがそこに位置づけられ、体の一部を弾くという特徴的な動きをするダンスみたいだ。
ロックダンスは激しい動きかと思ったら次の瞬間には突然止まり、また激しく動くのが特徴らしい。石田先輩はこのロックダンスが主流みたいだ。
また、それぞれのダンスはブレイキン(Breakin')、ポッピン(Poppin')、ロッキン(Lockin')と呼ばれているそうだ。
どれもみんなかっこいいが、俺が惹かれたのはやはりブレイキンだった。立った状態からのステップのキレ、背中で地面を回ったり、頭で回ったり、片手で逆立ちをしたり。どれも新鮮な動きだった。
練習したら俺もできるようになるかな? かっこよく踊れたらきっと女の子達からもモテモテになるぞ!
練習後、石田先輩から明日も見に来ていいが、大会後しか指導できないということを告げられた。今回の大会は規模こそはそこまでなのだが、各チーム上位に入ることを目標としているそうだ。
指導を受けれるのが少し先のことと知り少し残念ではあったが、見ることも練習と思い、明日も来ることを告げ帰宅する。
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その後は、放課後になるとダンス部の見学に行き、ダンス部の先輩方といろいろ話をし、土曜日の大会も見学しに行くことになった。副部長とも話をしたが、とても気が利く方で悪い人ではなさそうだ。きっと評判が悪いというのはただの噂にすぎないのだろう。
そして大会の日、俺は会場に来たのだが、迷子になっていた。
大会の会場は隣町の大きなスポーツ施設で行われれいるのだが、思った以上に人が多く、先輩方とはぐれてしまったのだ。
石田先輩に連絡しても繋がらない。やばい、どうしよう。
「ねえ、君? どこか探しているの?」
なんかデジャブを感じるな。しかし、振り返ってみるとそこにいたのは、笑顔の女の子だった。
目が大きく、長い髪にウェーブがかかっており膝上までの黄色のワンピースを着た小柄で子供っぽい女の子。なんだか詩織ちゃんと似た雰囲気を持つかわいい子だな。
今度は違うデジャブを感じる。ワンピースを着て頭には麦わら帽子の小さい子?これは幼いときの記憶か?それよりも今は目の前の子だ。
「えーっと、俺ですか?」
「そうそう君。どうしたの?」
女の子は微笑みながら問いかける。なにこの天使ちゃん。
「実は先輩とはぐれてしまって……あ、ダンスの大会を見に来たのですが・・・」
「あー、それなら私も今から向かうところだから一緒に行きましょう」
見た目だけじゃなく心も天使のようだ。ありがたくご一緒させていただこう。俺は先ほど感じたデジャブの事をすでに忘れていた。
話をしながら会場に向かう途中、お互いの自己紹介をした。
彼女は中田桜という名前でこの町の高校に通っているらしい。しかも同い年。子供っぽいとか思ってごめんね。同じ高校の兄が今回の大会に参加するらしく、応援で来たそうだ。
「篠崎君もダンス部なの?」
「まだ仮入部ってとこだけど、来週からはダンス部に入るつもりだよ」
「へぇ~、経験者?」
「中学までは野球をやっていたんだ。だからダンスは初めてだよ」
「そうなんだ。なんで野球やらなかったの?」
こんな感じに彼女は質問攻め。無言で案内されるよりは話相手がいてくれてすごく助かる。
会場に着き先輩方を見つけた俺は、彼女にお礼を告げて去ろうとしたのだが・・・
「ねぇ篠崎君、連絡先交換しよっ♪」
まさか女の子から連絡先を聞かれると思っていなかった俺は一瞬フリーズ。
こんなかわいい子の連絡先をゲットしていいんですか?
「どうしたの?早く早く!」
とせかす彼女。急いでスマホを出し、トークアプリを起動し二人でふるふる。彼女の連絡先が登録される。
「これでオッケー! 大会が終わったら連絡するね♪」
手を振りながら彼女は去っていく。その後姿が人ごみで見えなくなると俺は拳を空に突き上げた。
かわいい女の子の連絡先ゲット! しかも他校! これは他校との交流という名目で女の子を紹介してもらえるかも! でも中田さんもかなりかわいい子だし、まずは彼女と仲良くなろう!
高校生になって一週間で俺はかわいい女の子二人とも知り合えた。これは人生の幸せ絶頂期がきたかもしれない。そう考えながら、先輩達と合流したのであった。
大会が終わった。先輩達はどのチームも二回戦で敗退。他のチームを見た後でミーティング。今後の目標と方針が決定された。次の大会は夏休み明けの九月にあり、この大会は一年生をチームに入れないといけないらしいので、月曜日からの部活では一年生の指導を行うとのことになった。
今のところダンス部仮入部の一年は六人。それを三チームに分配することとなる。しかし、ブレイキンの希望者が俺だけで、二人がロッキン、三人がポッピンと分かれた。チームに一年生が寂しい気もするが、先輩方と一緒に踊れるよう頑張ろう!
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帰りバスの中、揺られながら外を見ているとスマホの着信音が鳴った。トークアプリにメッセージが届いたようで、起動してみると中田さんからだった。ホントに連絡してくれるなんて、律儀な子だな。
『初メッセージ! 緊張します。今日の大会では篠崎君の先輩方残念だったね
明日からは篠崎君も練習して次の大会でかっこいいところ見せてね♪』
うっひょー!お兄さん頑張っちゃうよ! テンション上がってきたー!
折角、連絡をくれたのだ。なんて返信しようかな。かっこいいところ見せてね、か。
かっこいいところ見せちゃって俺に惚れてもしらないぜ。とメッセージに打ち込むが、恥ずかしくなったので削除。
『ありがとう。頑張ってうまくなるよ
中田さんも高校生活楽しむ為にいろいろ頑張って』
なんか普通の返事になってしまったが、まあいいか。送信っと。
スマホをしまおうと思ったらまた着信音。確認すると中田さん。返信はやっ!
『私も頑張るよー! お互い頑張ろうね!』
そういえば、さっきは質問攻めをされていたから俺は中田さんのことあまり知らないな。この機会に聞いてみるか。
『中田さんは何か部活やっているの?』
今度はこっちが質問攻めだ。攻められるだけじゃおもしろくないぜ! ずっと俺のターン!
『昔、体が弱かったから今まで部活をやってこなかったんだけど
高校には文化系の部活も多いから何かやってみようとは思っているんだ!』
ふむ、体が弱いのか?でもその感じだと今は大丈夫なんだろう。極力そこには触れないほうがいいな。
『文化系の部活か。うちは茶道部なんてあったよ
和服の先輩方がきれいだった。そっちにはないの?』
俺の質問に対して、中田さんはちゃんと答えてくれる。そんなやり取りをしている内に降りるバス停に到着した。
バスを降り、歩きスマホは危ないからケータイをしまおうと思ったが、着信音がなる。中田さんからの返信だ。
『とりあえずは、女子高生を楽しむ為に彼氏を作らなきゃ!
どこかにいい人いないかなぁ』
……………
これは俺に対してのアピールなのか!?
確かにあんなかわいい子が彼女ならすごくうれしい。瀬戸内さんもかわいいが中田さんも捨てがたい。巨乳の素質を持つ清楚系か、子供らしさを持つかわいい系か。男ならやはりおっぱいを選んでしまうのが性なのかもしれない。だが、あの天使のような微笑を見たらそっちもありだと思う。迷いどころだな。
まあ高校生活も始まったばかりだし、ゆっくり仲良くなってからでもいいか。
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