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清楚系ヤンデレと天使な小悪魔と  作者: みゃゆ
一年 夏休み 前半
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第十四話 夏休みの最初の一週間でやるべきこと

 明日から夏休みに入る。学園からは夏休みの課題が出た。俺は夏休み最初の一週間で全てを終わらせ残りは夏休みを満喫することにした。予定は入れてない。夏休み中の部活は平日の午前中しか行われない。一週間できっちり終わるようしっかりとスケジュールを立てる。夏休み最終日に痛い目を見るのはスケジュールをうまく利用していないからだ。花と一成もそのつもりらしい。詩織ちゃんは目を泳がせて口笛を吹いている。こいつ……課題やる気ないな。


「じゃあ最初の一週間は頑張って二週目からみんなと会えるのを楽しみにしています」


 花がそういって解散する。俺は部活のため体育館に向かう。


 今日からは大会に向けてのルーティンを決める。チームのみんなで意見を出し合いバランスよくかつ大胆になるように構成する。


「俺はここでバッファローからソロに入ってみたいです」


「いや、ここはソロよりも左右から二人で入ったほうがいいだろう」


 俺も意見を出すが、経験不足でもあるので部長の指示に従う。


「篠崎、ここでパワームーブを入れてみるができるか?」


「できます。やらせてください」


「では構成はこのようにする。これから合わせるぞ」


 今回の曲はカラオケのアニソンランキング一位の曲が使われる。ブレイクダンスとはかけ離れている気がするが曲調がアップテンポなので意外といける。


 みんなで合わせている途中でも先輩達は一旦中断させ、ここはこの動きがいいんじゃないか? とかここは感じは今の動きと合っていないとか意見を出す。今回は前回みんなの前で踊った時とは違い、勝ち負けがかかっているのだ。先輩達の真剣さが伝わる。みんなで考察しながら曲に合わせていく。


 そういえば次の大会には桜が見に来るのだった。これは失敗が許されない。集中して先輩達の足を引っ張らないようにしないと。


 ―――――――――――――――――――――


 帰宅後はさっそく課題に取り掛かる。一学期の復習ということもあり難しくはない。すらすらと解いていく。このペースなら一週間もかからないかもしれない。友達と協力して部分分けしてやるのは時間効率がいいが自分の為にはならない。どうしてもわからないところは教えてもらおう。


 一段落したので、少し休憩を挟みつつ藍の様子を見に行く。藍は今年受験なので課題は出ていないが自主的に受験勉強をしている。うん、偉いぞ。


「藍、受験勉強の調子はどうだ?」


 そう言って藍の部屋に入ると、下着姿だった。着替え中だったのか。ゴメンね。わざとじゃないんだよ。しかし藍もいろいろと成長したな。


「あ、遼兄ぃ。ちょっと待っててね」


 あれ~? ここって『きゃー遼兄ぃのエッチ! 出て行って!』じゃないのか?いくらブラコンでも年頃の女の子なのだ。少しは恥ずかしがるでしょ。


「遼兄ぃ、お待たせ。入っていいよ」


「お、おう」


 着替え終わった藍は俺を部屋に入れる。かわいい子の下着姿なんて滅多に見れるものじゃないしこれってラッキースケベなのか? でも残念ながら妹なんだよね! そんなこと知らぬと言わんばかりに藍が学習机に腰掛ける。


「受験勉強の調子はどうだ? どこかわからないところはないか?」


「今のところ大丈夫。何年か分の過去問を解いたけど調ヶ丘学園(しらべがおかがくえん)は余裕よ」


 さすがは我が妹だ。運動はできないが成績は中学ではずば抜けている。それにこの容姿だ。間違いなくモテるはずなんだがブラコンなんだよね。うちの姉妹は外から見ると完璧なのだが中身が残念すぎる。俺が言うなって?なにを今さら。俺は見た目も中身も完璧じゃないか! ……はい、すいません。


「遼兄ぃ、藍が同じ学園に通うの嫌?」


 上目遣いで聞いてくる藍。かわいいやつめ。そんな顔しなくても嫌じゃないよ。


「そんなことないよ。でも俺の友達とは仲良くしてほしいな」


「ん、わかった」


 俺は藍の頭を撫でてやる。少しうれしそうだ。受験勉強も大丈夫そうだし俺は藍の部屋を後にする。


 さて、俺ももう少し頑張りますか!


 ―――――――――――――――――――――


 夏休みが始まる。午前中は学園で部活、午後からは家で課題を行っている。


 今日の部活を終えた俺は石田先輩と学園の近くのラーメン屋に来ていた。


「遼達は今年も一週間は課題するのか?」


「その予定です。来週からは一成達と遊ぶ約束をしています」


 中学が一緒だった石田先輩は俺と一成の課題の取り組み方を知っている。なにせこのやり方はこの人から教わったのだ。


「よろしい。最後に苦しむのは目先の餌に飛びつく魚のようなものだ。楽しむためにやるべきことはしっかりやらないとな」


 その通りだと思う。やるべきことをやらずに放っておくと結局苦労するのは自分だ。これはきっと勉強だけじゃなく社会に出てからも通用すると思うので覚えておこう。俺達の前に熱々のラーメンがきたのでいただく。


「そういや、この前かわいい子と一緒に歩いていたけど彼女できたのか?」


 花のことかな?詩織ちゃんが一成と付き合っているのは知ってるはずだからおそらくそうだろう。


「いえ、彼女ではないですけど気になる子の一人ではあります」


「青春だね。でも副部長には知られないほうがいいぞ」


 以前もそのことを聞いたな。いい人そうなのだが何かあるのか?


「あの人は寝取りが専門だ。まあ無理矢理ってことはないかもしれないしダンス部のメンバーは被害にあっていないが気を付けておくんだな」


 なんと。そういうことだったのか。人は見かけによらない、いい意味でも悪い意味でもね。付き合っているわけではないが花がそういう風にされるのは嫌だな。とりあえず先輩からの忠告をありがたく受け取りラーメンを食べるのであった。


 ―――――――――――――――――――――


 翌日、順調にルーティンが決まりみんなと合わせる。カメラで撮影しながら1セット終わるたびに確認しズレがないか確認。


「篠崎、ここで手が下がっているから胸の位置まで上げるんだ。そこのフリだが……」


 部長がカメラを見ながらみんなに指示を出す。みんなで動きを確認しながら何度も合わせる。


「よし、一度休憩を取る」


 部長の一声でみんなが休憩を取り始める。


「篠崎、技の繋ぎは決まったか?」


 部長が俺に声を掛ける。俺のソロでは俺の自由にしていいと言われたのだが、その内容を部長に報告しなければならない。そしてその内容がまだ決まっていなかった。


「実はまだなんですが……アクロバットから入ってパワーに繋げようと思っています」


「うむ、それでいいぞ。細かい内容が決まったらまた教えてくれ」


 そう言って去って行く部長。自由にしていいと言われてもなぁ。今度動画をみていろいろと参考にしよう。


 部長が休憩の終わりを告げみんな持ち場に戻る。よし、俺も頑張るぞ。


 部活が終わり家に帰る。少し休憩した後課題をやらないとね。明日は部活がないし残りの課題を考えると明日には全て片付く。予定より早く終わるぞ。


 ちなみにこの一週間は姉さんも藍も俺の邪魔をしてこない。姉さんが暇そうにしていたが構ってあげない。藍も自分の部屋で勉強している。


 少し早く終わらせて姉さんを構ってあげるか。そう思い机に向かうのであった。


 課題は予定より一日早く終わったので、余った一日は姉さんの買い物に付き合ってあげた。もちろん荷物持ちとして。

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