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能力対策特務二課  作者: ころろん
プロローグ ~物語の始まり~
1/12

プロローグ1

小説を初めて執筆して投稿します.

気ままに投稿しますので,気ままに読んで頂けると幸いです.

よろしくお願いいたします.


感想等をよろしくお願いいたします.


とある3LDKのマンションの一室.

調度品もそこまで多くなく、むしろ最低限のものしかない.

部屋の様子から、質素な生活を営んでいることは想像に難くない.


そんな部屋に不安な様子を顔に滲ませる母親とその子供、さらにスーツを着た女性二人がいた.

マンションの一室には似合わない雰囲気である.


(なんでこんなことになっているの……)


スーツ姿の女性二人を疑うように見る母親.

名前を倉敷 美恵という.


美恵の視線は鋭く,視線を二人から一瞬でも離そうとしない.


そもそもの話、この母親が現在の状況を何も理解していないのは当たり前である.

スーツ姿の女性二人は急に夕飯時に現れ、身分証明書を数秒だけ提示し、手短に状況を説明した後、強引に部屋に侵入したのだ.

突然の事に言われた内容は頭に入らず、あっという間に比較的広い部屋に押し込められていた.

ドアのチェーンを道具で千切り,不法侵入してくる賊に好き勝手されて喜ぶ人間はいない.


いきなり現れ、即座に部屋の中に入る行動.

二人の内、背の高い方の女性がテレビの前でおもちゃ片手に遊んでいた子供をいきなり抱き抱え,母親もろとも就寝部屋に押し込める.

そして,背の低い女性はくまなく屋内を見回り、しきりに視線を巡らせていた.

恵美から見たスーツ姿の女性二人は、どう考えても不審者でしかない.



部屋に親子が押し込められて数分、寝室に背の低い女性が部屋に入ってきて、背の高い女性と会話を始めた.


「ミカ、安全を確認して戸締りを全て完了した」


「わかりました。ユキはそのまま周囲を警戒して下さい。課長、対象と接触しました。指示を仰ぎます」


「外で警戒しとく」



背の低い女性は会話後に部屋から出ていき、背の高い女性は機械の端末に向かって何事が呟いている.



次第に顔に皺が寄り,目が血走ってくる母親.


「ちょっと!なんなのよ、あなたたち。警察呼ぶわよ!」


「私たちが警察みたいなものです。ご心配なく。なにが起ころうとも怪我一つなくお護りいたします。

まず、あなたたちが置かれている状況についてですが……」


「は!?あんたたち、何しに来たのよ!今すぐ通報してや…」



ガシャンッ!!


「「っ!」」



突然のガラスの割れる音に、今いる部屋の外に向けて視線を向ける美恵とスーツの女性.

二人の対応は違った.

スーツの女性はなにもない空間から(・・・・・・・・・)ハンドガンを手に取った。

倉敷 恵美は、目まぐるしく変化する状況とガラスの割れる音、

不審者と見なしていた人間が殺人兵器を取り出したことによって、

急激に恐怖が湧き出し、硬直することしかできなくなった.


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