囚われの星女 3 残酷な死刑
それから1日、計画を練ってフラワーへと帰還して証明する。
頭の中では、そうすれば解決すると思えてるけれど、うまくいくかわからない。
それに、ローダスが迫害されたら私は耐えられない。
「うたがうわけではないですが、殿下と私が家族だったというのはなぜわかったのでしょう?」
「そなたは髪は母親に似ているが……」
王様は近づき、よく目を開いて見せる。
「同じ色ですね」
「我ら姉弟にはどこか似ているところ……」
「ヴェルダースは妃似だからな」
◆
私達は馬車に乗り、首都の門をくぐる。
門番が王族の馬車を止めるが、ヴェルダースが事情を話すとすんなり通してくれた。
「逃走したもの共を連れてまいった」
「おぉ……」
大公は昔は美男だったそうだが、今では見る影のない牛蒡ようだ。心の汚染を反映したかのごとく醜悪な容姿。
シミに皺だらけの顔、豚のような汚らしく肥えた腹。
「それで、逆賊と女は?」
町が騒がしくなり、なんだとバルコニーへ乗り出す大公。
「ここに、我が父で大公の悪事を晒す!」
「この選定の石が光らない! 大公が星女と言ったものは偽物だ!」
「なにをしておるのだ馬鹿ものが! その沸いた頭を打ちぬいてくれる! その女の一族にそうしてくれたようにな!
」
あんな男が、私たちの家族にひどいことをしたのか……。
そう思うと、腸が煮えくり返るような気持ちになった。
「大公を排除しろ!」
誰かの一言で老若男女が一斉に大公へ石を投げたり、城へ押し寄せる。
兵士達は脱兎のごとく逃げ出して、彼は誰の庇護も受けることなくその四肢を牛割きのごとく引きちぎられた。
その光景がある一人の幼い子に、深く焼き付いて、離れなくなるのだが……。
それはまた別のお話。
◆
「もうあんな悲劇は繰り返さないように選定は廃止された」
あの男の余罪は少年少女を誘拐して売り飛ばしたり、怪しい薬品の植物を売り買いしたり散々だったそうだ。
「公国はどうなるの?」
ローダスが大公になるとしても、民が黙っていないだろう。
「なんの権力もない男でもついてきてくれるか?」
「もちろん」
彼が困っていたら、今度は私が助けたいと思うから。
その後、私は予想と反して同情され、ローダスは民からの期待と支持でフラワー公国を復興させて、公王として統治した。
そして私達夫婦は、新しい家族を迎えることになる。
名前はローズブーケ。ローダスそっくりな髪をしていて、目の色は私やお父様と同じ。
私はこれから、初めて手に入れた家族と幸せに暮らす。