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ナミニッサの笑顔

本日第3弾です!!


ありがとうございました。


明日からの毎日投稿出来るようしていきますので、よければこれからもお付き合い下さい!!


読んでくれる皆様に楽しんで頂けるよう頑張ります!!


ではでは、ありがとうございました!!

目の前には見たくもない光景が広がっている。勇者様と旅をしてハーレムを形成しているメンバーにアリア、サローナさん、タタさん、ナミニッサが居る。彼女達は俺の目の前で楽しそうに談笑しながら隙を見つけては勇者様と口付けを交わしている。口付けの後は、皆幸せそうな顔をしているのを俺は泣きながら見ているーーーーー


という所で俺は意識を取り戻した。ゆっくりと目を開け自分の状態を確認すると、どうやらソファーに寝かされているのがわかった。寝たまま視線だけを動かすと、調度品等が先程見た物である事から、ここがギルドマスター室である事が推測出来た。ゆっくりと体を起こすと、いつの間にか体に力が戻ってきており、体の震えは止まっていた。そこでようやく対面にオーランドが座っている事に気付いた。オーランドは俺に向かってにっこりと微笑み話しかけてくる。


「大丈夫みたいだな……ほっとしたよ」

「すまない……俺どれくらいおちてた?」

「そうだな……おそらく3時間くらいかな……」

「そうか……あれ?」


部屋の中を見回すが、オーランドしか居ない。


「ナミニッサとレライヤさんは?メアルも居ないし」

「あぁ、風呂に行ってる。さすがに旅路の直後だったからそのままってのは駄目だと、お前を心配して離れようとしないナミニッサ様をレライヤ様が引っ張っていった。メアルもついでにな」

「……そ、そうか」


メアルまで連れていくとはレライヤさん凄いな。すると、扉が開きナミニッサが入ってくるので、自分の無事を伝えるために片手を上げると、俺に向かって突っ込んできて抱き着かれた。ちょっ!?


「お目覚めになったのですね!!一体どうしたのかと心配したんですよ!!」

「あ、あぁ、ごめん、心配かけたみたいで」


やめて~!離れて~!!心臓がもたないって!!なんかいい匂いがするし~!!!風呂上がり特有の匂いがするが、特に髪からいい匂いがする。髪をよく見ると凄く艶々として綺麗な赤い髪だったのが、より光沢を増してキラキラと輝きを放っていた。抱き着かれて感じる柔らかい体や髪から届く香りに心奪われていると、今度は扉からメアルが現れ俺の顔に飛びついてきた。


「キュイ!!キュイ!!」

「モガモガ……」


今までで一番密着してきたので上手く喋る事が出来ず、体も動かす事が出来ないので、ただただそのままありのままを受け止めた。心配をかけたのだから甘んじて受け止めよう。なんかメアルからもいい匂いがするし。しばらくそのままで居るとレライヤさんの声が聴こえた。視界はメアルのお腹で見えない。


「おやおや、やっと起きたと思ったら何やら大変な事になってるね。まっ、心配かけたんだから甘んじて受けるんだね」


甘んじて受けていますよ。けど、大変だとわかるのなら是非とも助けて欲しい……


「ほら、そろしろ離れな。これじゃ話が出来ないよ」


メアルが俺の頭の上に移動し、レライヤさんが俺の体に抱き着いたままのナミニッサを引き剥がす。ナミニッサの顔が名残惜しそうにしていると見えたのは多分

気のせいだ。そのままナミニッサは俺の隣へ、オーランドとレライヤさんは対面に座る。レライヤさんの髪も先程よりも更に艶々になって輝いていた。


「……ふぅ。それで、一体アンタに何があったんだ?………勇者と何かあったのか?」


ドキィン!!!!!


「……いや……まぁ……その……」


それだけ言うと俺は目をつむり、手を固く握り締め黙りこんだ。過去を思い出して胸がズキズキと痛む。忘れようとしても全然消えてくれない……あぁ、俺はあの事を全然乗り越えられていなかったんだな……






手に何かが触れてくる感触があった。それを確かめるために目を開くとそこには、握り締めた手を労るようにそっとナミニッサの手が重ねられていた。俺はゆっくりと顔を上げると、ナミニッサは全てを包み込むような優しい笑顔をしていた。


「何も言わなくても構いませんよ。人に言えない事だってあります。いつか、話して頂ければ嬉しいですが、無理に聞こうとは思いません。だから、そんな今にも泣きだしそうな顔はやめましょう。ねっ?」


そうか……俺は今そんな顔をしてるのか……ナミニッサの言葉が心に染みて少しだけ元気が出た俺は無理矢理笑顔を作って


「……ありがとう」


と感謝の言葉を送った。


「悪かったよ。そこまでデリケートな事とは思わなくてな」

「いや~、ワズの泣き顔なんて初めて見たな」

「うるせー!!」


2人共、俺を気遣って軽い口調で言ってくる。だから俺もついつい悪態をついてしまった。彼等なりの優しさに心の中で「ありがとう」と言っておく。


「ところでワズ様。私達の髪綺麗になったと思いませんか?」

「そ、そうだね」

「実はこれ、2年程前に南の王都イスコアで開店した話題の大人気商店からの輸入品で、髪を洗う時に用いる「シャンプー」と「リンス」と言うらしいですよ。凄いですよね、こんなに髪が綺麗になるなんて」


へぇ~……俺が居た時はそんな商店聞いた事もなかったな。


「しかもですね、その商店は他にも色々驚くような商品を次々出してるんですが、私が一番最初に驚いたのは「マヨネーズ」という調味料でしてーーー」


ゴホンッ!!


「ナミニッサ、ワズを元気付けたいのはわかったから、そろそろ本題に入っていいか?」


レライヤさんが俺にずずいっと迫ってくるナミニッサを止める。ナミニッサが近付くと心臓が早鐘を打つので助かります。


「そうですね。俺ももう大丈夫ですから、そろそろレライヤさんの話を聴きましょう」

「そうでした。失礼致しました」


ナミニッサはレライヤさんに一礼し、顔を上げた時は既に真剣な顔になっていた。俺はそんなナミニッサの横顔を見ながら心の中で「こんな俺のために、本当にありがとう」と言った。

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