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狂言の夢
世界は死に近づいた
神が世界を滅ぼすことを
決断したからである
草木が地に満ちるほどの
悪行者たちが
神を嘆かせたゆえに
世界が滅ぶのだ
始まりはタナトスの狂言
刃を振るっていた者は
刃によって息絶える
それと同じように
悪行を成していた者は
神の悪行によって滅ぶ
それが一つ目の滅び
残された者たちは
解放無き鎖に囚われ続ける
彼らを食い尽くすように
不定形にして異形の化け物が
神の手によって造られていた
如何なる刃を持ってしても
彼奴――ショゴスを滅することは不可能
神の悪行から
逃れられることは無い
人々は世から滅び失せるのだ
それが二つ目の滅びにして
完全なる人類の滅びである
end




