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第5話 ある朝5
まだ。昼前。すなわち。まだタイトルはある朝でいいのである。小説家になろうとの付き合いは、考えてみるに、結構長い。流行り廃りを楽しみつつ、なんといってもタダと言うのは、大変に結構である。時折離れつつも、やはり読みに戻ってくるこの感じは、なにものにも変え難い魅力がある証拠なのだろう。誰の手も入っていない、熱量のままに、綴られた言葉の羅列。原石そのものの威力。つたない言葉なのに、流れる落ちる涙に、自分が感動したことを知る。とりあえず、今日は生きようと思える。そんな数々の膨大な作品群は、まさに一期一会。優れた編集者に出会いさえすれば、どの作品も、素晴らしいものになるのは、当たり前のこと。さて、今日も一日、頑張ろう。