表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

祭り【序章】

まずは人目につかないくらい高いところまで登ると、雅―いや今の名はメナーク・フォンクレアである―は下の様子を窺った。

もう祭りに向けて人々が騒ぎ始めている。

先代魔王は人間に対して攻撃的な態度であったため、出てきている人間は他の種族よりは少なそうだ。

それに対して鬼族や精霊族は随分と騒がしい。

一方の魔族はというと何故かシンと静まり返っているが。


この世界の種族は1番多いのが人間、次いで鬼族=精霊族、1番少ないのは魔族だ。

下向きの三角形を描いた地図の左上を鬼族、右隣を魔族、その右隣が精霊族、そしてそれぞれに接地した1番下を人間が領している。

だが世界の均衡はというとばらけており、鬼族>精霊族>魔族>人間、といったイメージである。

やはり目立った力がない分国力を削がれ、数だけは多いが人間はそれぞれの種族に押されがちだ。

特に先代魔王の侵攻が強く、今を生きる人間は魔族を恐れる気持ちが強い。

今回の代替わりでどうなるだろうと肝を冷やして様子を見ているのだろう。


しかし雅もエアも人間だ。

実は元人間の魔王というのは代々の魔王の中でもあまりにも少ない。

魔力量の多い人間が生まれること自体稀であり、察知されてしまうと幼いうちに他の種族に消されてしまうことすらあった。

それほど貴重である存在になった雅は、天性の魔力コントロール力が幸いし、幼いうちから自力で…というか【勘】で魔力の流れというものが分かっていたため、高校生になる今ではすっかり何でもこなせる程の天才になっていた。


ゆっくりと下を観察していたメナークだが、何かを見つけると白龍に指示を出し、地上へと降り始めた。

ひよっこ作者なのでいいなと思ったら応援してくれると頑張れます!

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ