魔王城、初登城
メナークが魔王城に着いたときにはまるで新しい魔王が訪ねてくると予想でもしていたように臣下となる魔族たちが控えてズラリと並んでいた。
「メナーク様、こちらです」
丁寧な所作で礼をした魔族が1人、進み出てメナークを案内する。
見た目はほとんど人間と変わらないように見えたが、綺麗に揃えた髪の間からチラと見えた耳は長かった。
メナークも今は魔族なので人間と違って耳が長い。
案内してくれる彼はもしかするとメナークに近い見た目なので選ばれたのかもしれなかった。
「気遣い感謝する、君の名を聞いてもいいだろうか」
「オリアでございます。どうぞ何でもお申し付けくださいませ」
歩きながら話しかけると、わざわざ立ち止まって返事をしてくれる。
オリアは雰囲気からすると魔族にしてはまだ若いように思えるが、にこやかに応対してくれるところはとても感じがいい。
「オリアのことを私の補佐役と考えていいのだろうか」
「左様でございます。メナーク様のサポートをするように仰せつかっております」
「分かった、これからよろしく頼む」
「勿論でございます」
再び歩き出し、オリアの簡単な説明を聞きながら城内を進んでいく。
オリアはそのまま王の間へ案内するつもりだったようだが、メナークは今回魔王城へ来た経緯を簡単に説明すると力になってくれそうな者について尋ねてみた。
「それでしたら、まずは会議室に参りましょうか」
メナークの話を真剣に聞いていたオリアは少し思案するとピンと背筋を伸ばし、行き先を提案してきた。
「あそこでしたら今、頭脳派の者たちが集まっているかと思います」
「ああ、是非頼みたい」
「かしこまりました」
心なしか先程までよりオリアが早足になったように感じる。
早速生じている危険に向き合ってくれているのだろう。
誠実な青年が補佐役についてくれて良かったと考えながら、メナークはその背を追った。
段々登場人物が増えてきます。
ひよっこ作者すぎて自分で誰が誰だか分からなくなりそうですが()頑張りますので面白い、気になるなど思ったら応援してもらえると嬉しいです。
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