アナグラムの学舎
アナグラムとは
文字の順番を入れ替えて、別の言葉を成立させるもの。
例えば
かなえらび(仮名選び)
という仮名選びをし、並び替えると
ならびかえ(並び替え)
になる。そんな感じ。
では本題…というか物語の方参ります。
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『anagramの学舎』
田村「此処が『anagramの学舎』かぁ」
??「如何にも」
田村「うわっ」
??「此処はアナグラムで人の心を癒したいと願う者が集く学舎じゃ」
田村「な、なるほど」
??「儂は『仙人』と呼ばれておる」
田村「では『仙人』様」
仙人「なんじゃ」
田村「私は此処に来るまでに険しい道を辿って、疲れ切っています。僕を癒すことは出来ますか?」
仙人「なるほど、試しおったか。よしやってやろう
『山の並び、眺む吾』」
田村「おぉ!」
仙人「どうじゃ、光景が浮かぶじゃろう」
田村「はい、なんだかすっきりした気分です!でも今のは…」
仙人「『アナグラムの学舎』でアナグラムをしたんじゃ」
田村「…っ流石です!着いて行きます!」
仙人「さっきも言った通り、アナグラムは療法の一つとして捉えられる」
田村「ほぉ」
仙人「つまり『医学の道』なんじゃ」
田村(来るか?)
仙人「内容は意外と過酷なもので、体力がなくてはいけない。そこで『飲み食いがち』になるとは思うがあくまでこれは『命磨く』ための術であることを忘れるでないぞ」
田村「はい!(来た〜っ!)」
仙人「何か質問はあるか?」
田村「あ、はい…申し訳ないんですが、僕アナグラムに興味があって来ただけなんですよ」
仙人「なにっ?!『白衣の理想を』追っていると『祈り嘘を吐く』なぞ許せん!」
田村「いえ、そういう訳では…」
仙人「ええい、滝行で反省してこい!」
田村「すみません!」
・
・
・
田村「『クソ寒い』っ!」
仙人「リタイアしても良いぞ」
田村「いや、まだいけます」
仙人「おぉ、『即、勇む』とは中々…」
田村「『背く際』には滝行をさせるんですか?」
仙人「そうじゃ」
田村「それじゃあ逆に風邪引いて『無、息災(達者である事)』になりません?」
仙人「ほぉ…気に入った、特別に許してやろう」
田村「やったぁぁ」
仙人「それにしてもお主中々やりおるのう、名はなんだ?」
田村「田村です」
仙人「修行もせずに先程の返し、天性の才能じゃな」
田村「そっすねwww」
仙人「楽をしおって、『胡座組んだな田村』」
田村「これこそ神が『企んだアナグラム』ですよ」
〜完〜
終わり方は綺麗に、まるで『落語』。これこそ『娯楽』。