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出梅(詩)

 ホワイトグレイの暗い空、白の上には遠い青。

 さえぎり、落ちて、日の入りに、ほのかに明かる(ともしび)よ。

 ひやりと過ぎる隙間風、潤い含んで火を揺らす。

 遠く、近くに童子(わらし)の声や。いつつの鐘に、鳴る故郷。


 慕情に暮れゆく夜闇の帳、上る満月(みつき)も白の上。

 苺色した水無月の、ひかりは遠く届かない。

 天日(てんぴ)は遠く、彼方にて。織女の星は涙を流す。

 霖雨(りんう)の空に、ささの葉さらら。金銀砂子は、願いの鈴なり。


 明けは遠くに、日成らずに。朱夏の訪れ、いつの日か。

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