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第二十二話 ー フランス(2)
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フランス(2) ―
アルザス地方のコルマールからパリに向かって列車は盆地を走り抜け、その後、平野に田園風景がずっと続く。数時間後、パリの東駅に予定時刻通り18時03分に着き、その正確さに驚く。日本を発ったのが4月の中旬、そして、パリ到着が今日、9月16日なので、5カ月を要しての旅だった。
東駅構内
東駅到着と同時に急いでユースホステルへ。もう18時を過ぎているので早くホステルに行かなければならない。そうでないとベッドが確保できなくなる。東駅からさほど遠くないホステルを選んで向かったが、迷うこともなく無事到着。
ユースホステルにはいろいろな国の若い旅行者が宿泊する。日本人は私しかいなかったが、東洋人の一人旅というのはまだ珍しい時代であった。西洋人の宿泊者がほとんどだが、彼らが私と話し始めて最初に尋ねて来るのは Where do you come from ? なのだ。
ユースホステル内、一室にいくつもの二段ベッド
ベッドに座って明日見に行くパリの凱旋門を地図で確認し、安心して床に就く。隣のベッドではいびきをかく泊り客がいるが、私は気にもならず深い眠りに落ちた。




