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ep2.5
・看守
崖下の地下牢を任されている看守の能力は、決して低いものでは無い。寧ろ、他の牢を任された看守よりも高いものと言えるだろう。現在においてもそれは変わっておらず、たったの2人しか地下牢を任されていないものの、この2人は全看守のトップから選出されることがほとんどである。
看守の全ては、この地下牢に配属される事を目指していると言っても過言ではない。
ただ、現在においてはその目指す理由は少々変わってきてはいるが……。
・死漕
刃渡り約6センチ程の両刃のナイフ。
その刀身は黒く、妖艶に輝いている。
死神が過去に使っていたとされる物で、人を殺す事を目的とした彼の手によく馴染む作られ方をしている。
丈夫で鋭く、何をも切り裂き、何をも弾く。
主から渡されたその刃は、長く使い手の元を離れていたとは思えない程に美しく、きちんと手入れが施されているように見える。
「死の傍にはいつも川がある。真の死を運ぶこと、これが死神の武器としての仕事である」
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