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07【初めての銃砲店】

かなひなコンビのかな担当

桜ヶ丘かな、この話の主人公で高校1年生

狩猟に興味が無かったが、とある事がきっかけで猟師を目指す事となる

勉強&運動は中ぐらいの至って普通の女の子である


かなひなコンビのひな担当

小倉ひな、同じく高校1年生

勉強&運動はダメダメだがそれらをカバーする天然属性の元気っ子

かなに比べ女子力は高いが元々の女子力が低い為どんぐりの背比べ状態である

最近かなの勧めと言うなの策略にハマり二輪免許を取得した


そんな、かなひなコンビが織り成す学園狩猟物語

朝、大々的に猟師を目指す事を誓ったかなは父に連れられ銃砲店に向かっていた


銃砲店の印象と聞かれると、そもそも日本で銃を持つ事が出来るの?と先ず初めにそこから聞かれる

日本でも所持許可を取れば大々の人は持つ事が出来る

ただ所持許可の審査は厳しいので受理されない人も多々いる

話を戻すけど、銃砲店の印象はやっぱり一見では入りにくい佇まいである

一般人がふらっと買い物感覚で入れる感じではなく、店員さんも何だが怖そうな感じで何も買わずただ見ているだけだと舌打ちが聞こえて来そうなそんな印象を持つ


「まぁー確かに無関係の人からしたら入りにくいわな

けどそう言うお店はネットが発達した今では皆無だよ

そんなお店は直ぐさま評判になるからね

昔は猟師同士仲間内でしか分からなかったけど、今は誰でもお店の評判が見れるし書き込めるから、そう言うお店は殆ど無くなっていったよ」


「へぇー便利な世の中にはなったけど店側からしたら迷惑な事だね」


「そうだな、たった一つの苦情が大きく燃え上がる事もあるからな

まぁー今向かってる北蝦夷銃砲火薬店はそんな事ないから安心しなさい」


そして到着してそうそう驚かされた、その銃砲店は学園前通りに有ったのであった


「えっ!?学園前にあったの?」


「知らなかったのか?」


「うん、ここ服とか買いに良く来るけど全然気がつかなかった」


銃砲店はマンションの一階部分にテナントとして入っており入り口のショーウィンドウ越しには銃等が見えず、とてもじゃないが銃砲店には見えない外観をしている

お店の中も綺麗に整頓され明るく木材を特長にした店内はまるでカフェの様であった


「何か思っていた印象と違うね、もっと暗い感じだと思ってたよ」


「だろ?」


そんな会話をしてるとレジからひとりの男性がこちらに近付いてきた


「いらっしゃい桜ヶ丘さん」


「こんにちは店長」


「おや娘さんかな?」


「ええ娘のかなです」


「初めまして桜ヶ丘かなです、いつも父がお世話になっています」


「礼儀正しい子だね、それに奥さんに似て美人だね」


その言葉に少し恥ずかしそうにするかな


「店長、今日は娘が狩猟に興味が有って連れて来たんですよ」


「それは嬉しいね何せハンターの数も年々減ってるから若い世代の人がハンターを目指してくれるなら応援するよ」


「はい、がんばります」


「じゃあ軽く銃の説明をしよう

銃といっても大雑把に言うと三種類あって散弾銃とライフルそして空気銃があるんだけど初めから取得出来るのは散弾銃と空気銃だけでライフルは散弾銃を取得してから最低でも10年経たないと取得出来ないので今回はかなちゃんが取得を目指す散弾銃について詳しく説明していこう」


「よろしくお願いします」


「先ずは代表的なショットガン、上下二連

散弾銃

銃身と呼ばれる鉄状の筒を縦に並べ銃身に各一発づつ装填する最もポピュラーな散弾銃

初めて取得するなら先ずは此方を選ぼう

鳥撃ちから鹿までオールマイティーにこなせる銃だね」


「次に自動式散弾銃とポンプ式散弾銃

自動式散弾銃とポンプ式散弾銃は上下二連と比べ銃身は一つしかない分銃身の下に弾を貯めておける筒状のマガジンがありそこに二発そして銃身に一発の計三発まで入れておけ連射性能に優れます

海外の場合は7~8発入れておけるのですが日本の場合は規制でマガジンには二発までしかダメ

自動式は弾を発射する際に発生するガスを利用して次弾を装填する仕組みでポンプ式はよく映画とかで観る銃身に付いているアクションバーをスライドさせて次弾を装填する一般人が連想するショットガンだね」


「あとはボルトアクション式ショットガン

これは一発玉と呼ばれる

鹿や猪などを遠距離から狙う為の銃

見た目はライフル銃に近く銃身に一発とマガジンに二発の計三発

一発撃つと銃身に付いてるボルトを引き上げると空の薬莢が排出され次弾を装填するしくみ

で、一番の違いは銃身にライフリングという弾を回転させて排出させる溝が彫ってある事だね

ただし銃身の半分だけね」


「半分?」


「日本の場合は散弾銃であってもライフリングが半分以上彫ってあるとライフル銃と見なされる仕様なんで苦肉の策で半分だけ彫るハーフライフルが生まれたんだよ」


「へぇーなるほどー」


「因みにいま紹介した散弾銃には12番と20番と言う散弾銃専用の弾を使うんだけど

まぁー話するより触ってみた方がはやいね」


店員は奥のショーケースから銃を何丁か持ってきた


「あの触っても大丈夫なのですか?」


「問題ないよ、ただ許可を持っている者が許可のある店内でしかダメだけどね

もし持ったまま店を出たら銃刀法で捕まるから注意してね

って言ってもこの銃は模擬銃だから大丈夫だよ

初めてのお客様に先ずは銃とはどういう物かどれほどの重さかを知って貰う為に用意してる物だから」


かなは上下二連を手に取ってみた


「あっ意外とズッシリしてるんですね」


「それで約4kgないぐらいかな、値段も中古だと安い奴は5~6万ぐらいからあるよ」


「えっ!?銃ってそんな値段で買えるの?もっとウン十万すると思ってた」


「確かに装飾を施したりしたら100万なんてザラにいくよ

まぁーそう言うのはあくまでその人の趣味に近いけどね」


「お父さんはそんな高い銃持ってるの?」


「かなよお父さんがそんな高い銃を持っている様な男に見えるかね?」


「うん見えない」


「だろ?ガハハハハッ!」


「じゃあ最後に空気銃を紹介しよう

近年人気になって来てメーカー側も力を入れラインナップも増えてきた空気銃

やっぱり空気銃と言えばその反動の少なさと軽くて取り回しがいいのが魅力だね

欠点と言えば値段ぐらいかな?

因みにいま、かなちゃんが触ってる空気銃は55万円だね」


「えっ!?」


私は驚きながらその空気銃を優しく慎重にテーブルに置いた


「銃の説明はこれぐらいで次は銃を取得する際に必要な装備等を紹介しよう」


「お願いします」

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