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06【決意表明】

かなひなコンビのかな担当

桜ヶ丘かな、この話の主人公で高校1年生

狩猟に興味が無かったが、とある事がきっかけで猟師を目指す事となる

勉強&運動は中ぐらいの至って普通の女の子である


かなひなコンビのひな担当

小倉ひな、同じく高校1年生

勉強&運動はダメダメだがそれらをカバーする天然属性の元気っ子

かなに比べ女子力は高いが元々の女子力が低い為どんぐりの背比べ状態である

最近かなの勧めてと言うなの策略にハマり二輪免許を取得した


そんな、かなひなコンビが織り成す学園狩猟物語です。

あれから一時間程が経っただであろうその時、玄関から扉の開く音と共に出掛けていたおじいちゃんが帰って来たのであった


「おじいちゃん!!」


かなは一心不乱におじいちゃんに駆け寄った


「おじいちゃん!!」


「おお、ただいまかなちゃん

そんなに慌ててどうしたんだい?」


「おじいちゃん!私の畑に鹿が、鹿が柵の網に絡まっていて、私ひとりでどうにかしようと近づいたんだけど、その怖くて逃げてきた、あんなのどうしようも出来ないよおじいちゃん!」


怯えていたの表情をしていたであろう私を

おじいちゃんはそっと頭を撫でて落ち着かせてくれた


「そうかそうか、怪我は無いかい?」


「うん大丈夫、鹿と目があって怖くて近づかづに逃げたから」


「ハハッそうか、じゃあじいちゃんが畑見てくるからかなちゃんは家に居なさい」


そう言うと帰ってきたその足で畑を見に行き五分も掛からずに家に戻ってきた


「どうだったおじいちゃん?」


心配そうにおじいちゃんに尋ねるかな


「もう鹿は居なかったよ、その代わりこれが網に絡まっていたよ」


おじいちゃんは手に持っていた根本から綺麗に折れた鹿の角をかなに渡した


「1歳って所かな、まだまだ若い鹿じゃの」


「えっ!?そんな事分かるの?」


「よく見てごらん鹿の角が一本しかないじゃろ?

これが二股なら2歳、三股なら3歳という感じで簡単に判別する事が出来る」


「へぇーねぇおじいちゃん、この角貰っていい?」


「ん?ああっ好きにしなさい」


「ありがとう」


かなはこの鹿角を部屋に飾る事にした

しかし先程までの怯えはどこにいったのであろうか?

そうこうしている内に父も畑から帰ってきたので朝と同じく急いで柵を修理したのであった


「ねぇーお父さん、狩猟って難しい?」


かなが突如、父に尋ねた


「どうしたんだよ急に、今まで取れっと言っても曖昧な返事で無関心だったじゃないか?」


「うん何て言うかさ、さっきの出来事があって鹿に本能から負けたって言うか、目があって睨まれた瞬間に体が言う事をきかなかった、それが悔しくてさ

たった一年しか生きていない自分よりも小さな鹿に睨まれただけなのにさ」


「うーん難しいと聞かれたら難しいかな、でもどちらかと言えば覚える事が多くて大変かな

射撃だけならまだ知らず狩猟となると、罠の仕組みから狩猟して良い動物の見分け方など覚える事は沢山あるからな」


そして父さんの手が止まり真剣な表情でこちらを見てくる


「もし本当にかなが狩猟をしたいならお父さんは応援する

でもコレだけは覚えておきなさい!

自分たち猟師は命のやり取りを命がけで行っている

これ決して楽な事ではない

山に入るといつクマに襲われて死ぬかもしれない、崖から落ちる事もあるかもしれない

実際お父さんの知り合いも崖から転落して亡くなった

しかもその遺体は熊に無残に食い荒らされていた

崖から落ち意識のある時に熊に殺されたのか?

それとも亡くなってから熊に襲われたのか?

もし前者ならと考えるといたたまれない気持ちで一杯になる

だから1日1日を無駄なく生き頂く

浅はかな考えかもしれないけど父さん達はそうやって生きているんだ

スーパーに売ってるお肉だって元は命が有ったという事を感謝する事を忘れずに生きる

それと猟師になるなら銃という物は簡単に命を奪える道具だということを

たった人差し指一本を動かすだけで容易く命を奪える道具だと言うことを肝に銘じて覚えていて欲しい

銃がどれほど危険な物かと言う事をね」


「うん」


「取り合えずどうするか冷静になって一晩考えなさい

それでも決意が揺るがなかったら親として先輩猟師としてかなを狩猟の世界に招き入れよう」


「招き入れようって父さんが許可するわけじゃないでしょ?」


「まぁそうだけどなハハハッ!」


次の日、私の決意は変わらず家族の前にて猟師になる事を大体的に宣言するのであった


「えー私、桜ヶ丘かなは猟師を目指す事にしました

昨夜の恐怖に打ち勝ち必ずや立派な猟師となる事をここに誓います」


元々、桜ヶ丘家の一族は北海道の開拓民であり代々この農地を守ってきた一族である

それ故、必然的に狩猟も行われていたので爺ちゃんも父さんもそして母さんまでもが猟師の狩猟一族である為、かなが猟師になりたいと言った所で驚きもせずに当然とばかりに賛成してくれたのであった


こうしてかなの狩猟への道が開かれるのであった

まだノックすらしてないけどね

感想&ブックマークも気軽にお待ちしておりますのでよろしくお願いします。

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