24【その後】
かなひなコンビのかな担当
桜ヶ丘かな、この話の主人公で高校1年生
狩猟に興味が無かったが、とある事がきっかけで猟師を目指す事となる
勉強&運動は中ぐらいの至って普通の女の子である
かなひなコンビのひな担当
小倉ひな、同じく高校1年生
勉強&運動はダメダメだがそれらをカバーする天然属性の元気っ子
かなに比べ女子力は高いが元々の女子力が低い為どんぐりの背比べ状態である
最近かなの勧めてと言うなの策略にハマり二輪免許を取得した
そして今は銃砲所持へ向けて勉強中
そんな、かなひなコンビが織り成す学園狩猟物語
射撃場から帰ってきて先ずやるのが忘れ物の確認&愛銃のメンテナンス
猟と違い射撃は百発近く撃つ事もざらなのでメンテナンスは忘れずに
そもそもどこをメンテナンスするかと言うと、すばり銃身です
銃身内は弾を発射した際に出る火薬などで汚れ放置すると固着し暴発やサビの原因になりますのでこまめなメンテナンスを心掛けましょう
で、今回用意する物は銃、メンテナンスキット、ガンオイル、ウエス又は着なくなったTシャツなど、汚れでもいいように下に引く新聞紙などなど
メンテナンスキットは銃砲店などで五千円もせずに購入する事が出来ます
メンテナンスキットの内容はどれも殆ど同じで洗い矢と呼ばれるジュラルミンなどで出来た銃身内を掃除する為の棒(大体四分割になっています)とその先端に取り付けるアタッチメントが数種類です
では早速、銃身、先台、銃床と分解します
分解は必要?と疑問に思うかも知れませんがメンテナンスの際に先台等に使われている木材に余分な油を付着させない為と父から教わりました
何でもメンテナンスに使用する油が木材に付着すると変色や最悪ひび割れの原因になるとかかんとかと言ってました
まぁー詳しくは私には分かりませんが、、、
分解し終わると先ずは銃身内の汚れを落とします為にガンオイルを吹き付け洗い矢で洗浄します
洗い矢の先端は真鍮などで出来たブラシを取り付けゴシゴシと汚れをかき出していき
次にウエスを先端に付け銃身内の汚れを拭き取っていきます
銃身内の汚れが落ちたら再度ガンオイルを吹き付け今度は洗い矢の先端に油拭きと言う猫じゃらしのファーの様な物で内部を馴染ませて拭き取ります、次はウエスにガンオイルを吹き付け銃身全体を磨き上げて終わりです
銃床や先台に使われてる木材部分は乾拭きで十分ですが専用のオイル等が売っていますので気になる方はそちらをどうぞ
後は機関部などにグリスアップをして組み立て異常が無いか確認して終わりです
因みに確認の際にダミーシェルを入れておくと撃針を痛めずにすむそうです
銃砲店で二千円程で売られています
と言う感じで簡単ですが猟銃のメンテナンスを終わります
詳しくは最寄りの銃砲店などにお聞き下さい
こうして私は手入れしたばかりの猟銃をガンロッカーの中へ厳重に仕舞うのであった
次の日
授業も終わり帰宅の準備をしてると何時もの様にひなが騒ぎ始めた
「かなちゃん!!」
「なに?」
「はいこれ!」
ひなから手渡された一枚の紙にはこう書かれていた
部活並びに同好会申請書そして部長小倉ひな、副部長桜ヶ丘かなとご丁寧にも私の判子まで押されていた
「おいひな、どういう事だ?」
「えっ!?もしかして部長が良かったの?ん~それは流石に無理かな~?いくらかなちゃんの頼みでも部長は譲れないよ~」
「そうじゃなくてなんで私が副部長なんだよ!」
「えっ!?だって私が部長だから副部長の座が空いてるから」
「いや意味分からん、部員にはなってやるが手伝わないってこの前言っただろ?だからほらさっさとその紙寄越せ!」
「嫌だよ!」
私達二人が申請用紙を取り合っていると脇からひょいっとその紙を誰かに奪われた
「「めぐ先生!!」」
「も~あなた達教室で暴れないの!それにそろそろ下校時間よ」
めぐ先生はそう言いながら申請用紙を目にする
「あら?やっと同好会作る気になったの?
」
「めぐ先生聞いてよ!ひなの奴が勝手に私を副部長に・・・」
かなの言葉を遮る様に被せてきた
「めぐ先生、申請書それで大丈夫ですか?」
「おい、まだ私の話が・・・」
「あ~ダメね、この狩猟とかハンターなんたらとか名の付く部活名は許可降りないから」
その言葉にひながえっ!?と言う顔で驚いていた
「私達の時もハンター○○とか付けようとしたけと許可降りなかったのよねー
まぁー学校側からしたらそんな物騒な部活は認めたくないんでしょうね
だから最終的に私達も射撃部で落ち着いたのよね」
落胆するひな
「じゃあ私が考えた小倉ひなの狩猟道やひなs"ハンターも無理なんですか?」
「そうね」
「ええっ!?せっかく昨日考えて来たのに~!!」
「いやそんなダサい名前考えてたのかよ、てかそれより先生ひなの奴が勝手に私を副部長にしようとしてるんで止めて下さい」
「あら別にいいじゃない?」
「えっ!?いやよくないんですけど先生?ねぇーめぐ先生?」
かなの話を無視しながら同好会結成はとんとん拍子で進んでいくのであった
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