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22【下僕?】

かなひなコンビのかな担当

桜ヶ丘かな、この話の主人公で高校1年生

狩猟に興味が無かったが、とある事がきっかけで猟師を目指す事となる

勉強&運動は中ぐらいの至って普通の女の子である


かなひなコンビのひな担当

小倉ひな、同じく高校1年生

勉強&運動はダメダメだがそれらをカバーする天然属性の元気っ子

かなに比べ女子力は高いが元々の女子力が低い為どんぐりの背比べ状態である

最近かなの勧めてと言うなの策略にハマり二輪免許を取得した


そんな、かなひなコンビが織り成す学園狩猟物語

ガチャン!ブロロロロ~♪

田園風景の中、一台のカブが音色を奏でる

赤く染まった夕日が山間に沈み行く中かなは自宅へと愛車のクロスカブを走らせていた、後はこの交差点を曲がれば自宅は目と鼻の先だ

かなはウィンカーを出しその交差点で信号を待っていた

カッチカッチカッチカッチ♪

今日の晩御飯は何だろう?そんな事を考えていると信号が青に変わりギアを一速に入れ発進する

軽快に交差点へと進入するかなをあざ笑うかの様に赤信号を無視して交差点内に進入して来る軽トラック

かなは慌ててブレーキを掛けるが時既に遅し軽トラックはかな目掛けて突進して来のであった

キキーッ!ガシャン!

軽トラックは、かなの右側面に衝突しその衝撃で宙に舞いかなは数メートル先の田んぼに吹き飛ばされた

気を失いピクリとも動かないかな

そんなかなに大慌てで駆け寄る老夫婦、運転をしていたであろうお爺さんは青ざめオロオロとしていた

そんなお爺さんとは対照的にお婆さんは慌てながらも救急車を呼びかなを懸命に救護していた

そして駆けつけた救急車に乗せられ、かなは近くの病院に運ばれたのであった


【次の日】


「か、か、かなちゃん!!」


松葉杖を突いて現れたかなの姿を見て一目散に駆け寄って来たひな


「ど、ど、どうしたのかなちゃん?

て、て、てか大丈夫なの?

かなちゃん?かなちゃん?」


慌てふためくひなとは対照的に静まり返る教室に恥ずかしさを感じたかなである


「いや~舞ったよね~」

「まった?えっ?な、なにが?」

「いや~綺麗に空を舞ったよね私が」

「ええっ~!!だ、だ大丈夫なの?ねぇーかなちゃん?」


その言葉に更に慌てふためくひなを見てかなは更に不安を煽る


「てか、あなた誰?私の友達?」

「え?ええ~っ!嘘っ!?もしかして記憶喪失なのかなちゃん!?」


ひなはそう叫ぶと膝から崩れ落ちた

しかしクラスメートは嘘だと気付いているのだろうか少なからず笑いが起きる


「ねぇーかなちゃん、本当に記憶喪失なの?

嘘でしょ?ねぇー私だよ唯一無二の親友ひなだよ!憶えてないの?」


すがるような眼で見つめるひなをあざ笑うかのようにかなは頭の上に大きなクエスチョンマークを出した


「そ、そんな、かなちゃんが記憶喪失だなんて、、、いや待てよ記憶喪失と言う事は今までの行いが全て消えていると言う事だからこれはチャンスではないのか?

そうだこれはチャンスだ!立場を逆転するチャンスだ!

オホン!かなちゃん!」

「えっ?私?」

「そうかなちゃん、あなたは私の友達であり私の下僕だったんだよ!」

「えっ?そうなの?」

「そう!そして私の事はひな様と呼び、何時も何時も金魚の糞の様に私にまとわり付いていたんだよかなちゃんはね!」

「そうだったんですか!ひな様」

「そうそれでいい!私の事は今日からは、ひな様と呼ぶように!」

「わかりました、ひな!」

「んっ?ほら早速間違ってるよかなちゃん、ひな様だよ?ひな様」

「いいやこれで合ってるぞひな」

「えっ?あれ?かなちゃん?記憶喪失だったんじゃ?」

「嘘だよ」

「えっ!?」


ひなの額に汗が吹き出る

「いやーかなちゃんが無事で良かった良かった、さぁー授業始まるから席に着こうね」

「そうだなフフフッ」

「エヘヘヘッ・・・ギャーー!!」


こうしてひなの悲鳴が教室内にこだまするのであった

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