20【ルンバ?】
かなひなコンビのかな担当
桜ヶ丘かな、この話の主人公で高校1年生
狩猟に興味が無かったが、とある事がきっかけで猟師を目指す事となる
勉強&運動は中ぐらいの至って普通の女の子である
かなひなコンビのひな担当
小倉ひな、同じく高校1年生
勉強&運動はダメダメだがそれらをカバーする天然属性の元気っ子
かなに比べ女子力は高いが元々の女子力が低い為どんぐりの背比べ状態である
最近かなの勧めてと言うなの策略にハマり二輪免許を取得した
そんな、かなひなコンビが織り成す学園狩猟物語
翌朝、まぶたが重力に負けそうになりながらひなはやって来た
「か、かなちゃんおはよう」
「おはよう、眠そうだけど大丈夫か?」
「う、うん何とか大丈夫」
ひなは何とか目をパシパシと開きながら畑へ向かった
先に向かっていたおばさん達と合流し畑の収穫作業へと移る
おばさん達が根を切り離した野菜を私達がダンボールへと箱詰める
普段から農作業を行っている私達には苦にならない作業である
そして箱詰めが終わると今度は運搬の為、トラックの荷台に載せる
これが重くて大変である持ち上げるのに一苦労
そんな作業を三時間の計二ヶ月間行う予定
である
「ねぇーかなちゃん、なんで早朝に農作業したばっかりなのに学校でも農作業してるんだろう?」
「仕方がないだろ農業科を選択したんだから」
「ちぇー普通科にしておけば良かった」
「いやいやひなの頭じゃ受からないだろ」
「ええーっ!それはそうかも知れないけどさーもう少しオブラートに包んでよ」
「ひなの頭では無理でございます」
「それ何にも変わってないから」
「そんな事よりさっさと終わらせて昼ご飯にするぞ」
こうして学校前にも農作業、学校でも農作業と農作業三昧の日々が始まったのであった
そんな日々が数週間経ったある日の放課後、かなはとある人物に話し掛けられた
「桜ヶ丘さん、ちょっといいかしら?」
振り返るとそこには担任がいた
「あれ、めぐ先生どうしたんですか?」
「前に言ってた射撃部はどうなったのかなっと思ってね」
「射撃部ですか?私もよくわかりません」
「えっ?わからないの?」
「はい、ひなが勝手に暴走してるだけなので詳しい事はひなに聞いて下さい」
「じ、じゃあその当の本人は?」
「ひななら用事があるそうで先に帰りました」
「...」
流石に呆れているのかそれとも驚いているのか困り果てた表情を浮かべる
「先生そもそも射撃部って何をする部活何ですか?」
えっ?そこから?っと言う表情を更に見せるめぐ先生
「そ、そうね射撃部って言っても私達は正式な部活動では無かったのよね」
「てことは愛好会って事ですか?」
「そうね恥ずかしながら、あと一人人数が足りなかったのよね」
陽垂学園での部活動に関する取り決めとして部活動と呼ばれるのは、顧問又はそれに準ずる者を一人置き、部員として本校に通う生徒四人以上の席を置く事が取り決めである
部活動とし認められれば部室と年間で最大十万円の部費が与えられる
それ以外の部活動は愛好会とされるが部室も与えられ部費も最大三万円与えられる
因みに部活動又は愛好会と認められれば文化祭などの行事の際に出店を出す事が可能となりその売上の一部を部費として献上する事が出来る
「まぁー射撃部って言ってもだらだら部室に集まってお喋りばかりしてたわね
お金もないからバイトしては射撃場に行くそんな感じかしら?
あとは猟友会や各自治体が主催する大会に出るぐらいかしら
まぁーこういう大会で記録を残してると上からお声が掛かって更に大きな大会等に呼ばれるから頑張ってね」
「なる程、取り敢えず腕を磨かない事には何も始まらないか」
「そう言う訳じゃないわよ別に大会に出るだけが部の目標じゃないのよ?
ただ射撃を楽しみたい、これだけでも十分
先生は部の皆とお喋りして楽しく高校生活を過ごしてくれるのが一番だと思ってるから
じゃあそろそろ先生行くから気をつけて帰るのよ」
とりあえず帰ったらひなが今後部活をどうしたいか聞いてみるかと思うかなであった
ピコン♪
「って言う事があったんだけどひなは射撃部の方針をどうしたい?」
「かなちゃんに任せルンバ」
「いやお前部長やりたいんだろ?なら方向を決めルンバ」
「んー多数決で決めルンバ」
「私は楽しく射撃かな?ひなは?」
「私も楽しくでいいかな?」
「ならその方向で決定だな」
「了解かなちゃんに任せルンバ」
「てかなんでルンバ?」
「お母さんが懸賞でルンバを当てたから、そして今私の部屋をルンバが掃除してルンバ」
そう言うとルンバが部屋をクルクル掃除する画像を載せてきた
「確かにひなの部屋は汚部屋だからなぁー」
「そんな事無いんバ!!」
「いやもうルンバ入って無いじゃん」
「間違えルンバ」
「ブラジルで有名な踊りは?」
「カーニバル!!」
「違うサンバ」
「しまったーー!」
「まぁそう言う事なんで、頑張って下さい部長」
「任せサンバ!!」
「あっ!違った任せルンバ!」
頑なに語尾からルンバを取ろうとしないひなであった
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