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17【顧問の前に】

かなひなコンビのかな担当

桜ヶ丘かな、この話の主人公で高校1年生

狩猟に興味が無かったが、とある事がきっかけで猟師を目指す事となる

勉強&運動は中ぐらいの至って普通の女の子である


かなひなコンビのひな担当

小倉ひな、同じく高校1年生

勉強&運動はダメダメだがそれらをカバーする天然属性の元気っ子

かなに比べ女子力は高いが元々の女子力が低い為どんぐりの背比べ状態である

最近かなの勧めてと言うなの策略にハマり二輪免許を取得した


そんな、かなひなコンビが織り成す学園狩猟物語

かなはひなの後を追い職員室へとやって来ていた


「あっいた!めぐ先生~!」


「はーい、あら?二人ともどうしたの?何かあったかしら?」


この人は原崎恵先生、通称めぐ先生

私達、一年C組農業科の担任である

因みに私達の通う陽垂学園は組事に科目が違う

A組は普通科、B組は酪農科、C組は農業科、D組は工業科、E組は特進科と言う感じで分かれている

なので部活も様々だ、農業科の生徒なのに工業系の部活に入る子やその逆も然り

まぁー色々な部活があって面白いがそれはまた別の機会にでも...


「さて先生あなたは、かつてここの生徒だったと仰られていましたね?」


何故か探偵が犯人と思わしき人物に質問する口調で話し掛けるひな


「ええそうよ、楽しい青春時代を送ったこの学校に少しでも恩返しが出来たら、あなた達もそう言う楽しい学校生活を送って貰いたくて、少しでも協力したくて先生は先生になったのよ」


「くっ!何という志だ!目が!めぐ先生の目がキラキラと輝いていやがる!

こ、こんな、こんな純粋に輝く瞳を私達、陰の者が直視出来るわけがない!

なぁー?ひな?ひなーっ!!」


「...素敵」


ひなは既にその志に取り入られていた


「先生、わたしも、わたしも先生みたいな立派な考えの先生になれるかな?」


「ええっなれるわよ!絶対になれるわよ!小倉さん!」


「先生!」


二人は熱い包容を交わし夕日が沈む方向に顔を向けていた


「先生、わたし絶対に立派な先生になって見せるよ」


「その意気よ小倉さん!」


「おーい二人共帰ってこーい」


かなの問い掛けにハッ!っと我に帰った二人であった


「それで何でひなはめぐ先生の所にやって来たんだ?」


「それはねーめぐ先生が元射撃部の部員だったからです!ですよね?めぐ先生」


「...」


その問い掛けに少し押し黙るめぐ先生

しかし直ぐに口を開いてくれた


「ええそうよ、良く知っているわね?」


「射撃部の部室にトロフィーがあってその底に名前が彫ってあったんですよ」


「へぇーまだ有ったんだあのトロフィー」


何やら思い詰めた表情を見せるめぐ先生にかなは声を掛ける事が出来なかった

しかしひなは違うグイグイと駆け寄って行く、それも小走りで


「それにしても、よく私って分かったわね?アレに彫ってる名前違ったでしょ?」


「うん、けど前に先生が話してたから小早川の名前に、ここの元生徒だって

だから多分そうかなぁーと思って」


ほんとこういう嗅覚だけは相変わらず凄いなと感じるかなであった


「でね先生、私達射撃部を再建しようと思ってるんだけどめぐ先生顧問になってくれないかなーと思ったんだけどダメかな?」


キラキラと目を輝かせ情に訴えかけるひなの眼差しをバッサリと先生は切り捨てた


「ごめんなさい、顧問にはなれません」


「ええっー!!何でなんですか?」


ひなはブンブンと先生の体を揺さぶり始めた


「ごめんなさい、新任の教師はする事が多くて部活の顧問に割く時間が無いのよ」


「まぁーそれじゃあしょうがないね」


「一応私の方でも顧問になってくれるそうな先生に話し聞いてみるからね?」


「めぐ先生ー!」


「あっはーい!

ごめんなさい呼ばれたから行くわね、二人とも気をつけて帰るのよ?」


「ありがとうございました」


かなひなの二人は職員室を後にした


「ねぇーかなちゃん顧問どうしようか?」


「いや顧問云々の前に私射撃部に入るなんて言って無いんだけど」


「ええっー!?なんでよ?友達でしょ?一緒に入って、いや作ろうよ射撃部!」


「いやそもそもひなお前、銃持てないじゃん」


「なっ!わ、わかったよ!取るよ、取りますよ銃の免許!」


「免許じゃなくて許可な?」


「そうそれ!私だってやる時はやるんだから!その代わり私が免許取れたら一緒に射撃部作ろうね?」


「まぁーそれなら、あと何度も言うが許可な?」


こうして何故か射撃部復活の為にひなが頑張るのであった

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