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15【大丈夫、痛くないから】

かなひなコンビのかな担当

桜ヶ丘かな、この話の主人公で高校1年生

狩猟に興味が無かったが、とある事がきっかけで猟師を目指す事となる

勉強&運動は中ぐらいの至って普通の女の子である


かなひなコンビのひな担当

小倉ひな、同じく高校1年生

勉強&運動はダメダメだがそれらをカバーする天然属性の元気っ子

かなに比べ女子力は高いが元々の女子力が低い為どんぐりの背比べ状態である

最近かなの勧めてと言うなの策略にハマり二輪免許を取得した


そんな、かなひなコンビが織り成す学園狩猟物語


前回無事に所持許可が出たので、ささっと猟銃の確認も済ませこれで晴れて銃砲を持つ事が出来た

しかし今のままでは狩猟に使えないので狩猟で使用する為の免許を取得する事となる


と言う事で、今回は国家資格である狩猟免許を取得する為に先ずは狩猟免許とは何ぞや?の説明をしていきたいと思います


狩猟免許

要するに狩猟可能な鳥獣を適切な方法で狩猟する事を可能にする為の免許

ただ狩猟免許だけでは狩猟は出来ず、猟具、狩猟期間大体11月始めから1月終わり、狩猟場所に応じて狩猟者登録を行わないといけないし、山などに入る場合は入林許可届なども必要となる


狩猟免許には以前話した通り四種類あり

網猟、わな猟、第一種銃猟、第二種銃猟の4つ

今回かなが取得を目指すのは、わな猟と第一種銃猟の2つである


狩猟免許申請書

猟銃所持許可証、第一種、第二種を申請する場合には必要になる

住民票

写真

狩猟免許申請手数料として五千二百円

これは一種類につき五千二百円なのでかなの場合は二種類受けるので一万四百円


因みに試験が不安と言う人の為に猟友会が主催する狩猟免許試験予備講習会と言う勉強会があります

値段は一万円程掛かりますが、参考書や試験に必要な様々な事を現物を使って手取り足取り猟友会の方が教えてくれるので、試験が心配の方は是非どうぞ


で、試験内容は三つあり

一つ目、知識試験

法令や狩猟に関する知識問題など

二つ目、適性試験

視力、聴力、運動能力を審査されます

三つ目、技能試験

鳥獣判別、猟具の取り扱い、目測

以上の試験を合格する事で狩猟免許を取得出来ます


さて当の本人はと言うと...


「ねぇーかなちゃん発表された?」


「うーんまだー」


かなはノートパソコンと睨めっこしていた


「んっ?おっ!更新された!」


「えっ!?ホントに?でどうなのどうなの?」


「えーと36号36号は...」


合格


「おめでとうかなちゃん!」


「ありがとうひな」


ひなは自分の事の様に喜んでくれた


「で、いつ猟に行くの?」


「いやまだ狩猟時期じゃないから無理だよ」


「えっ!?ウソっ?」


「ホント、北海道は10月からだから10月まで猟出来ないよ」


「ええっー!!」


今までの満面の笑顔からの落胆振りを私は忘れる事は無いであろう


「じゃあそれまでどうするの?」


「どうするって、猟するにしても色々と準備しないといけないからな、まぁーのんびりするさ」


「えー私の、私のお肉はどうなるの?」


「どうもしねえよ、大人しく帰りにスーパーで買いなさい」


「ええっー!!そんなー」


膝から崩れ落ちるひなであった


それから数日が経ったある日


かなの部屋には見事に銃がロッカーの中に仕舞われていた

そしてそれを眺めてはニヤニヤと笑みを浮かべるかなである


「ニヤニヤして気持ち悪いよ、かなちゃん」


「うおっ!ひ、ひな、ビックリさせるなよなー」


「ビックリって、それよりそれ何作ってるの?」


かなの前にはワイヤーやペンチなどが無造作に置かれていた


「コレかコレはなわ、、まぁいいやひなちょっと来い」


「えーイヤだよ、かなちゃん絶対何か企んでるでしょ?」


「まぁまぁ大丈夫だから、ほらそこに有る装置押し込んでみ?」


「装置って!これ絶対何かの罠じゃん!私で試さないでよ!」


「チッ!流石に気付くか」


「当たり前でしょ!こんな見え見えの罠には流石に引っかからないよ!でコレは何てヤツなの?」


「コレはくくり罠の一部で、まぁ話すより見た方が分かりやすいな

この塩ビパイプを獣道などに仕掛けて、そこを通過した獣がこの中の板を踏み抜くとバネの力でワイヤーが締まって逃げれなくなる罠」


「へぇー罠って言うから私てっきりあのギザギザした罠で捕まえるんだと思ってた」


「ああトラバサミね、あれは特別な許可が無い限り禁止だよ

てか、もし人間があんな物に挟まれたら洒落にならないだろ?」


「確かに洒落にならないね」


「ねーコレってヤッパリ挟まるとき痛いの?」


「痛くない痛くない、ただバネの力でワイヤーを締め込むだけだから、そんな強固だと仕掛ける時に大変だろ?」


「ふーん...」


「えっ!?なに?もしかして試してみたいのか?」


「えっ!ち、違うよ!」


「まぁーまぁー遠慮せずに、ホラホラその板を踏むだけ大丈夫だから」


「ちょっと押さないでかなちゃん!ねぇーってば!かなちゃん!」


ギャーー!!ガシャン!!


罠は見事にひなの脚を捕らえたのであった

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