12【また一歩前進】
かなひなコンビのかな担当
桜ヶ丘かな、この話の主人公で高校1年生
狩猟に興味が無かったが、とある事がきっかけで猟師を目指す事となる
勉強&運動は中ぐらいの至って普通の女の子である
かなひなコンビのひな担当
小倉ひな、同じく高校1年生
勉強&運動はダメダメだがそれらをカバーする天然属性の元気っ子
かなに比べ女子力は高いが元々の女子力が低い為どんぐりの背比べ状態である
最近かなの勧めてと言うなの策略にハマり二輪免許を取得した
そんな、かなひなコンビが織り成す学園狩猟物語
かなは再度銃砲店を訪れていたのであった
「かなちゃんおめでとう!先ずは一歩前進だね!」
「ありがとうございます
凄く緊張したけど何とか無事に合格出来ました」
「よし、じゃあ次のステップ射撃技能試験だね、えーと書類の方はと...」
・教習資格認定申請
・講習終了証明書
・身分証
・経歴書
・住民票
・戸籍抄本
・診断書
・同居親族書
・写真
「うん全部有るね
じゃあこれを何時もの警察署窓口に提出して教習資格認定申請の料金8900円を支払ってね
大体1ヶ月後ぐらいに担当者から電話があるから」
「えっ?そんなに掛かるのですか?」
「そうだね、今回は前回よりもより厳しく審査されるから書類を持って行く際も服装などには十分注意しようね」
「えっ?私、正装な服とか無いんですけど大丈夫ですか?」
「ごめんごめん、少しオーバーに言い過ぎたね、服装は別に制服とかで大丈夫だから
何て言うか見た目が変でなければ大丈夫だから、担当者にきちんとした印象を与える為のものだから
自分は普通ですよって感じで行けば大丈夫だからね」
「あと一番大事なのが一つ有ります、最寄りの交番から警察官の方が自宅に訪問します」
「えっ!?自宅に来るんですか?」
「うん、これが一番の目的かな?
住んでる部屋とかを見れば大体その人の性格が分かるからね
まぁ聞かれるのは大体銃の所持目的と保管場所の写真とかを撮って直ぐに帰るから安心して」
「あっ!まだ銃の保管場所決めてないんですけど、どこに置けばよいのですか?」
「そうだね先ずは自分の部屋だね、そして人の目につきにくい場所だね
大体の人はクローゼットの中とかにガンロッカーと弾装ロッカーを設置するかな?」
「じゃあ私もそうします」
こうして私は銃砲店を後にし警察署に書類の束を提出して帰宅したのであった
今日だけで約一万円の出費になりました
その内8900円は補助金制度で返ってきますが診断書は実費です
地味に痛いよ~
書類を提出してから一週間ほどが経ったある日の放課後
見知らぬ番号からの着信が有った
かなは恐る恐る出ると自宅近くの交番に勤務すると言う警察官の方からであった
因みに近くの交番と言っているが自宅からは車で20分程離れた距離である
内容は今から自宅にお伺いしたいという事であったのだが
如何せん今は学校に居た為、急いで自宅に帰宅するのであった
自宅に到着すると既に警察官の方はパトカーで自宅前にて待機しているではにいですか、かなは取り急ぎ挨拶を済ませ警察官もとい婦警の二人を自宅に招き入れたのであった
自分の部屋へと案内を済ませ所持目的などを日常会話に織り交ぜ巧みに質問をしてゆく婦警さん
流石、職務質問のプロだなと感心させられるほどであった
婦警さんの会話により緊張も和らげられてしまう
これはあれだな後ろめたい事が有ったら直ぐにボロが出てしまいそうだな
そんな事を思いつつ最後に保管場所の写真を数枚とり婦警さんは帰って行った
後で知ったのだが、近所への聞き込みもこの日の午前中に行われていたらしい
一応近所の連絡先としてひなの自宅を教えていたのだけど、勿論許可は貰っている
ひな宅にも連絡来ておばさんが対応してくれたみたいだ、ありがとうおばさん
無事に猟師になる事が出来たらお肉をお裾分けします
自宅に婦警さんが来てから三週間ほど、書類を提出してから1ヶ月が経ったある日、許可が下りたと連絡があり学校の帰りに警察署により教習資格認定証を貰い猟銃用火薬類等譲受許可証を申請する2400円なり
因みに猟銃用火薬類等譲受許可証は教習修了後に返納しなくてはならない
そしてその足で銃砲店へと向かった
「こんにちわ~」
「おっ!いらっしゃいかなちゃん!」
「無事に教習許可下りました!」
「じゃあ次は射撃場の予約だね」
「はい!」
余程、射撃が楽しみなのか嬉しそうに返事をするかなであった
「そうだね今週は予約で一杯だから来週辺りはどうかな?」
「じゃあそれでお願いします」
「了解、予約入れておくよ
利用料として3万円を射撃場に行った際に支払ってね」
「ウッ!補助金で返って来るとはいえ出費が痛い」
「ハハハッ!補助金制度のお陰でだいぶ安く取れる様にはなったけどね
とりあえず、予約が取れたら連絡するから」
「お願いします」
こうしてかなの猟師への道がまた一歩と前進したのであった
しかし、次の日に銃砲店から掛かって来る電話により事態は急変するのであった
それはいつも通りの平日
授業も終わり帰宅の準備をしていると徐に携帯がなった、着信は銃砲店である
「もしもし、かなちゃん?銃砲店の店長だけど今、大丈夫かな?」
「はい大丈夫ですけど、もう予約取れたんですか?」
「その事なんだけど、来週も予約で一杯何だよね」
「えっ?そうなんですか?」
「そうそう、それでね急なんだけど明日なら空いてるけどどうする?
何でも一枠キャンセルが出たらしくてさ」
明日は勿論平日である
そもそもかなは平日は学校が有る為、教習日を土日限定にしている
しかし土日は射撃場に取っても稼ぎ時でもある為、なかなか予約を取る事が難しいのであった
だが早く教習を終わらせたいが為にかなは二つ返事でOKしてしまった
「えっ!?学校とか大丈夫なの?」
「はい、休みます」
「そう?なら予約取れ次第折り返し電話するね」
「はい、お願いします」
流石に学校を休んでまで行くと怒られるかな?と思いながら両親に話をすると別に休んでいいよと言われ拍子抜けしたかなであった
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