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7.せめてエルフらしく

前回のまとめ

ゲーリッツがバイス係兼リーダーに就任。

 ホウランド王国は人類国家の中でも最も南に位置し、トルーデンはホウランド王国の最も南にある都市だ。必然、トルーデン一帯は最南端の辺境になる。

 西にそびえる山岳地帯の向こう側は魔人族の土地だが、魔人族が山を越えて来る事はなかった。その代わりに山岳地帯には凶悪な魔獣が生息し、古くから魔獣の害に悩まされてきた。

 トルーデンの街には街全体を覆う外壁が築かれており、建物も堅牢な石造りが多く、リズが招かれた領主館も砦に準じた構造をしている。武骨な壁や柱に後付けで華美な装飾を施した内装は滑稽で、辺境都市から一大巡礼地に発展したトルーデンの抱えた歪みが見て取れる。


 リズが通された客間の壁も頑丈で、破壊するには骨が折れそうだ。予め使用する魔法を吟味し、いつでも発動できるように神経を研ぎ澄ます。

 安全な共同体から外に出たエルフにとっては、世間の評判も肩書も関係なく、関わり合う全てが警戒の対象だ。だから呼び出したのがトルーデンの領主だろうが誰だろうが、実力行使には躊躇わない。

 そんなリズの準備を知ってか知らずか、遅れて客間をやってきた領主は一人の護衛しか連れていない。その護衛も手練れには見えず、どこかに手駒を隠している気配もない。


「お待たせして申し訳ない。少々立て込んでおりまして」

 領主は言葉だけでなく、軽く腰を折って謝意を示す。その馬鹿丁寧な対応にリズは警戒の度合いを引き上げた。

「領主が忙しいのは当然でしょ。若い娘を呼び付けた部屋に駆け込んでくるようなら、話を聞かずに帰っていたわ」

 開口一番に毒を吐くリズ。護衛が顔を朱に染めリズを恫喝しようとするが、領主は軽く手を挙げて押し留める。

「ご理解いただけて感謝します。多忙なのは、お呼び立てした理由にも関係がありますから」

 服の付いた皺や髪の乱れ方を見れば、本当に多忙の間に時間を作って来たと分かる。だが、その本心はまだ分からない。


「リズさん、と名乗っておられるのですね。失礼ながら、それは本名でしょうか?」

「答える必要があるのかしら?」

「貴様いい加減に――」

「止めろ」

 リズに詰め寄ろうとした護衛を、領主は部屋から追い出してしまう。

「呼ぶまで部屋の外で待機していろ。……重ね重ねのご無礼、ご容赦いただきたい。彼は少々責任感が強いのです」

 無礼なのはリズの方だというのに、あくまで領主はリズを立ててへりくだろうとする。


「腹芸は好きじゃないの。聞いら引けないような話なら、このまま帰らせてもらうわ」

「ご安心ください。そのような用件ではありません。ご助力いただきたい事が一件。それ以外にもいくつかお答えいただきたい」

「アナタ、エルフ信仰者?」

 怪しすぎる領主の態度に、リズは疑問を口にする。

「まさか! あのような輩との関係は一切御座いません!? 私はただ……失礼、そう言えばまだ名乗ってもいませんでしたな。このトルーデンの領主を務める、ギムレット=カステリオと申します」

 リズは改めてギムレットを観察する。壮年だが動作ははきびきびとしていて、日焼けした肌も健康的。鳶色の瞳からは邪心を感じず、何かを期待するような眼差しに既視感(デジャヴ)を覚えた。


「一つずつ説明いたします。まず、お呼びたてしたのは貴女がエルフであるからですが、目的は保護が必要かどうかの確認です。不埒(ふらち)(やから)に対して我々を盾にしていただければ、貴女が直接手を下さずにすみます。その方が穏便ではないでしょうか?」

 街のそばで強力な魔法を使った事を暗に注意され、リズは少々座りが悪くなる。

「あの一件はやりすぎだったわ。これからはもっと慎重に……します。でも、監視されるのはゴメンだわ」

「分かりました。幸い被害はなかったので、あの件については後日の奉仕労働と罰金で清算して頂きます」

「分かったわ」


「次に……そうですね、リゼルダという方をご存知ありませんか? 貴女と同じエルフの女性なのですが」

「里を出たエルフが誰も彼も仲良しだと思っているの? 氏族が違えば顔も名前も知らないのが普通よ」

「つまり?」

「知らないわ」

「何と! 本当ですか?」

 大仰なギムレットの反応にリズは舌打ちする。

「揚げ足を取らないで。リゼルダの名前くらいは知っているわ。顔見知りじゃないって意味よ」

 納得したのかどうか、ギムレットは顎に手を当ててわざとらしくうなずく。


「なるほど、アナタはエルフ信仰者じゃなくって、リゼルダの追っかけなのね。でも、それって紙一重よ」

「いやはや手厳しい」

 挑発してみるものの手応えはない。

「私は幼い頃に、そう、リノアリア様が魔王を討たれた後、一度だけリゼルダ様とお会いして、言葉を交わす機会をがあったのです」

 ギムレットは一拍の間を置き、リズの顔を真っすぐに見てから続ける。

「あの方も貴女のように美しく、幼子であった私にも遠慮(えんりょ)呵責(かしゃく)の無い言葉を向ける方でした。貴女といるとあの時のことを思い出す。まるで、リゼルダ様と再会したような気分です」

 相手の反応を探り合うリズとギムレット。


「子供のアナタに罪は無かったのでしょうね。でも、初対面の相手に被虐趣味への理解を求めるのは無茶よ?」

「なっ!?」

「おかしいと思ったわ。人払いをして、やたらと媚びを売りながら、舐め回すようにこっちを見て来る」

「そん、ちょ、待って下さい!?」

 取り乱すギムレットにここぞとばかりに畳みかけるリズ。

「あら、違わないでしょ? 罵倒されてもにやにやしていてしていたのは、そういう趣味だったからでしょ? 悪いけれど、私は歪んだ性癖に付き合うほど暇じゃないの。あらいけない。アナタはこういうのが気持ちいいよね。どうしたものかしら」


 憧憬(しょうけい)を歪んだ性癖への目覚めと断定され、ギムレットは目まぐるしく顔色を変えながら、溺れ掛けの魚のように口を動かす。その口から意味のある言葉が出ることは無い。

「奉仕労働がどうのと言っていたけれど、わざわざ呼び出したのは私にアナタを罵らせるためなの? とんだ公私混同ね」

「違いますっ!?」

「何事ですかっ!?」

「呼んでおらん!」

 客間に乱入した護衛を再び追い出す。護衛は既に剣に手をかけていて、今にもリズに斬りかからんとする勢いだった。


「そう言えば何の用意もしておりませんでしたな! おい、茶の用意をするように伝えるんだ! 急いでくれ!」

 リズはわざとらしくギムレットから離れた位置に座りし、ギムレットは叱られた子供のように身を縮める。

 茶を淹れた給仕が奇妙な距離と緊張感にギムレットの顔色をうかがうのを、ギムレットは無言の手振りで追い返す。


 ギムレットは軽く喉を潤して一息つき。

「取り乱して申し訳ない。見苦しい所を見せてしまいました」

「そう、()()()()()()を見せようとしていたの。業が深いわね」

「……どうやら、私は貴女の逆鱗に触れてしまったらしい。分かりました、これ以上の詮索は致しません。本題に入りましょう」

「本題? これだけ罵倒されても物足りないなんて、底が知れないわね」

 降参して許しを()うてもう容赦なく混ぜっ返され、何かを悟ったような薄い表情と遠い目になるギムレット。

「今、この街、いえ、この街を含む一帯が、重大な危機に晒されています」

「アナタの性癖がそこまで問題になっているのなら、頑張って矯正しなさい」

「……あのぅ――」

「もうこれで許すわ。話を続けて」

「……槌トカゲ、と呼ばれる魔獣を……ご存知でしょうか?」

「知っているわ。ビクビクしていないで、さっさと喋りなさい」


「この街から徒歩で十日とかからない湖が、生息地になっています。今まで大人しくそこで暮らしていた魔獣が、どういう事情か一斉に湖から逃げ出したようなのです。打つ手を誤ればこの街は瓦礫と化すでしょう」

「それは大変ね」

「大変で済むと?」

「国や街なんて、たったの百年二百年で滅んで消えて、また興るものでしょ。そんなものにいちいち感傷的になれないわ」

 あまりにも冷たいリズの言葉と眼差しに、ギムレットは二の句が継げなくなる。


「今のは極論よ。でも覚えておきなさい。この世界には、アナタのモノサシで測れないものがいくらでもある。それが分かった時には手遅れだったりするわ」

 リズの教訓めいた言葉に、ギムレットは無意識に背筋を伸ばして聞き入る。リズはその素直さを危ういものと感じ、自嘲した。


 思い出すのは、領主の跡継ぎと紹介された男の子の姿。

 世間知らずな期待に溢れた眼差しが腹立たしくて、ついつい意地悪な言葉を投げかけた。リノアリアを失った直後、リズの生涯で最も荒れていた時期の事だ。

 大切なものを目の前で奪い去られ、ただ指を咥えて見ている事しか出来ず、無力と失意を持て余した。そんなやり場のない感情の八つ当たりを、素直に受け止めた少年の姿がギムレットに重なる。

 多くの執着を持たないように生きてきても、長く生きれば思いもよらない形で自分の足跡と再開する。むず痒くとも、もう手の届かない過去に向ける感情には、何という名がついているのか。


「アナタの用事は、私にその魔獣をどうにかしろっていう事かしら」

「そうです」

 槌トカゲは厄介な魔獣だ。近づくだけでも命がけ。距離を置いて魔法を使っても、並大抵の腕では仕留めきれずに、あっという間に距離を詰めて踏みつぶされてしまう。だが属性魔法に長けたエルフならば、一撃必殺を実現できる。

「お連れの方も、冒険者として駆り出されるているでしょう。ですから――」

「それが私の奉仕労働? 確かに私は罪を犯したけれど、償いに命を懸けるほどの罪だったかしら?」

「は? いえ、もちろん強制ではありません。ですが――」

「厄介事に恩赦がついてくる。そんなところかしら」

「妥当な報酬もお支払いします。それが当然の事だと心得ています」

 その答えにリズはわずかに表情が緩めてうなずく。エルフ特有の美貌を直視したギムレットが我に返るのを待ち――

「断るわ」

「へぁっ!?」

「ぷっ」

 潰れたカエルのような声を上げるギムレットの姿がツボに入って、リズは本気で腹を抱えて笑ってしまった。


 一しきり笑ってから涙を拭うリズ。これまでのやりとりで、一体どれだけ心を抉られたのだろうか、ギムレット顔を覆って身を屈めている。

「意地悪をしているわけじゃないわ。私が何かするまでもないもの」

 ひとしきり笑って力が抜けたせいか、哀れな男の姿に何かを刺激されたのか、リズの声音が慈愛に満ちた優し気なものに変わっていた。

 ギムレットに気を許したリズは、それが人間の心を狂わせる『毒』であることを忘れていた。


 ◆◇◆◇


 リズと名乗るエルフの女性に会った瞬間、ギムレットはリズがかつて憧れたリゼルダだと直感した。

 エルフが人間に向けられる警戒心は根が深い。出会い頭の鋭く値踏みしようとする視線も、挑発的で無礼千万な物言いもエルフに共通する特徴。だが「領主が忙しいのは当然」などと理解を示すエルフはまずいない。ありふれたエルフらしさとはどこか違う雰囲気。それが同じだったのだ。

 他にも細かな仕草に記憶を掘り起こされて、ついつい踏み込み詮索しすぎて、手酷い反撃を受けてしまった。しかし、それで得るものはあった。

 手酷くあしらい、落ち込み疲れ果てさせた所で、不意にぎこちない優しさを見せる。そんなリズの変化は記憶にあるリゼルダそのもので、やはり自分の直感は間違っていなかったと、ギムレットは確信を深めた。

 その胸の内をリゼルダ――いや、リズに悟られまいと、ギムレットは必死に領主としての自分を取りつくろう。


「意地悪をしているわけじゃないわ。私が何かするまでもないもの」

 心地のよいその声に聞き入りたい。だが聞き入ってしまってはいけないと自制する。

「だってあの馬鹿が駆り出されたでしょ」

「……馬鹿というと、お連れ冒険者の方ですか」

 わずかに胸が痛む。リズが誰と共にいようと、ギムレットに咎める権利などない。何より、リゼルダという存在に抱く想いは、恋慕や情欲のという、邪なものではないのだ。

 そう、勇者リノアリアの無二の親友として、魔王と戦い勝利をもたらした英雄の一人。伝説の生き証人にしてその当事者。リゼルダへの憧れは純粋なものでなければならない。


「ええ。あの馬鹿は正真正銘の化物。アナタの想像のはるか上をいくわ」

「まさかそれほどの……いえ、疑っている訳ではないのです。しかし……」

 ギムレットは前もって、リズが魔法を使った現場を確認していた。だからその魔法の威力も知っているし、それをまともに受け止めてみせた冒険者が、化物じみた存在なのも知っていた。

「少しからかいすぎたから、私の言葉に身構えるのも仕方がないかしら」

 リズは軽く視線をそらし、ギムレットはその横顔から目をそらす事ができない。

 解けた氷が元の形に戻らないように、拒絶の仮面を外したリズの表情は目まぐるしく変わっていく。その一瞬一瞬を見逃したくないと思い、押し殺したはずの感情が首をもたげる。胸の高鳴りはもう誤魔化しようもない。


「冒険者の、彼の名前は確か……」

「バイスよ。アイツの事も詮索はしないで。今の立場や命を失いたくないなら」

 唐突に物騒な警告をされたが、リズが他人の名を呼んだ事に嫉妬を覚え、警告の内容は頭の中に入ってこない。

 振るえる手でカップに手を伸ばして、温くなった中身を一息に(あお)る。

「心得ました。なにか事情が……失礼、何でもありません」

「それでいいわ。……こんな言い方をするのは癪だけれど」

 真剣な表情で真っすぐに見つめられて、心臓が止まるかと思った。

「あの馬鹿はこの街を守る。そうする理由があるから。道を阻むものは踏み壊して、貫き砕いて押し通るのが馬鹿の生き方だもの。そうやって、馬鹿を貫き徹してしまう」

 最後の一言でリズの顔が歪む。


 ――ドウシテ、どうしてそんな顔をするのですか。今の話のドコに、貴女を悲しませるモノがあるのですか――


「ごめんなさい。説明になっていないわね」

「そんな事はありませんっ!!」

 リズが謝った事に、謝らせてしまったと自責の念に駆られる。声を荒げて立ち上がり、リズが目を見開いてギムレットを見た事にかすかな後悔と、それを超えた優越を感じる。

 それなのに、リズの顔から表情が消えてしまい、計り知れない喪失感を覚えた。


 ◆◇◆◇


 ギムレットの眼つきに尋常でないもの見出したリズは、自らの迂闊を罵りながらも取るべき行動を取る。

 リズが席を立ち近づけば、陶酔した表情を浮かべるギムレット。その姿に「手遅れかも知れない」と冷や汗が流れる。


 左手でギムレットの襟首を掴み、右手でその頬を張る。

 パシンッ! と小気味よい音が響くが、まだ目が逝ったままだ。もう一度。

 パシンッ! まだ駄目。

 パシンッ! これでも駄目。

 パシンッ! やっぱり駄目だ。

 いい加減に「もしかして、これって逆効果なのかしら?」と思い始めた頃に、ようやくギムレットの眼に正気に戻った。


「……リゼルダ様? ……一体、これは……」

「エルフ信仰者ってね。見た目や才能で特別扱いしてる内はまだまともなの」

 ギムレットの乱心の原因分かっている。リズが気を許したせいだ。

「けどその中から、入れ込みすぎて頭のタガが吹っ飛んだ連中が出て来る。アナタ今、自分が何をどう考えていたのか分かる?」

 ギムレットが息を呑む気配が伝わってくる。

「わ、私は……」

「言い訳しないで」


 あらゆる面で人間より優れているエルフだが、種族的に厄介な体質を抱えている。無自覚に他者の感情を昂らせてしまう魅了の体質。

 この魅了は共感を引き金にしている。互いに好意を抱けば相手の好意が過剰に増幅され、互いに嫌悪を抱けば嫌悪も過剰に増幅され、正気を侵す。同じ想いを抱き、心が通い合う事で相手を精神を破滅させる。

 勇者や魔力の制御に優れた者、それと魔人族は魅了への耐性を持つ。耐性を持たない者に対しては、敵意の仮面を被って距離を取り、相手の感情を搔き乱し、その一方で自らの心も騙して共感をズラす。この技術を体得するのが共同体の外にでる為の最低条件。そうして魅了の体質を隠し通さなければ、エルフという種族全体が迫害対象になりかねない。


「今は正気に戻ったみたいだけれど、これに懲りたらあまり私達(エルフ)に近づきすぎないようにしなさい」

 リズは手を放してフードを深くかぶり直す。その仕草をギムレットが物欲しげに目で追っていたので、改めて釘を刺す。

「本当に正気に戻っているのかしら?」

「私は正気……のはずです」

 ギムレットの反論には勢いがない。リズの胸に罪悪感が生まれるが、真実を教える訳にもいかず、心を鬼にしてギムレットを突き放す。

「からかいや冗談じゃなくて、本当に変な性癖に目覚めないように気を付けなさい。なんなら娼館にでも行って羽目を外した方がいいわ」

「んななな、なにを言うのですかっ!?」

 初心(うぶ)な反応が少し気持ち悪かった。この対応で良かったのかと迷いはあるが、深くは考えない。

 一度は正気には戻したのだから、この先ギムレットが本当に妙な性癖に目覚めてしまっても、それはもうリズの責任ではないと開き直る。


「これに懲りたら身を慎んで、何も知らない顔で自分の仕事をしていなさい。その分を越えなければ、私も手を貸すわ」

 言うだけ言ってリズは客間を後にする。途中から魔法で音を遮断していたので、不意をつかれた護衛が怪訝な顔する。

 この後、頬を真っ赤に腫らしたギムレットは何をどう言い訳をするのか。その恥も苦労も教訓の内だ。

今回のまとめ

エルフズ・ブートキャンプ。それは外の世界を目指すエルフの必修課程。

ハー〇マ〇軍〇の厳しい指導の下、人間と健全な関係を構築するために、相手の心を圧し折る手練手管を身に着ける洗の……人格矯正プログラム。


生ゴミを見るような目で人間を見て、時に唾を吐きかける彼ら彼女らも、その本心では人間の事が大好きなのです。

そうでなければ過酷な洗……人格矯正プログラムを受けてまで、外の世界を目指したりしませんから。ね?


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