表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

狐に包まれる

狐に包まれる〜春〜

作者: SHIN

「ただいまあ〜」


「お帰りなさい!」


帰宅すると、妻の雪狐ゆきこが尻尾を、わさわさと振って出迎えてきた。


「今日は、稲荷町の稲荷神社から安産のお守りが届いたんですよぉ~♪」


僕は、出迎えた幼妻の差し出した「お守り」を見た。


なんだか、スマホのストラップのようだ。


水干姿の狐の耳と尻尾(九本の尻尾)を持った、人間のような・・・


ありていにいうと、「狐の神様」の像というかフィギュアをチェーンでぶら下げられるようになっている。


「このお方は~・・・

稲荷神社のご本尊のご先祖で、街をつくった「秋」って神様です。」


「・・・でもコレ・・・」


すごい造形だ。


「今の次期お社様がですね。

フィギュアとプラモデルがお好きで、こうやって金属鋳造をやっておられるんです。

私が、旦那様の子を妊娠したら、「お祝いに」って。」


「へッ!?」


雪狐ゆきこは、こう見えて十八である。


「に・・・妊娠!?」


「はい♪」


確かに、することはしていたが・・・


「でもコレ・・・」


純金だ・・・


「お金に困っても売らないでくださいね。

安産の加護や円満の加護だけでなく、金運の加護もありますから。」


僕は、冷や汗をかいた。


「ってことは、そんなことをしたら祟られる?」


「ですねえ・・・」


しかしだ・・・


「じゃあ、月に一度はコンビニのスクラッチくじでも何口か買うか!」


言うと僕は、妻を抱きしめた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 読んでいると「ほっこり」しますね♪ (*´▽`*) [一言] 次の話行ってきまする!! (*`・ω・)ゞ
[一言] ご懐妊おめでとうございます!(!?)
[良い点] ほのぼのしました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ