表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私の日記は死の日記

作者: エイプリル



「あ。おんなじ名前の日記がある」

私は棚から日記を引っ張り出した。


日記を開いてみたら、今月の日記みたい。

私は日記をぺらぺらめくってみた。最後の文章に。


「31日学校で私は殺された」

と書いてあった。




二人一組になって学校の課題で町の歴史を調べることになった。


私、佐々木華は、隣の席の上野早紀ちゃんと町外れの古い図書館に歩いていた。


秋なのに陽射しは夏のように暑く、私達の肌を焼いた。


図書館に着く頃には、私達は喉がからからになっていた。


私達は図書館の入り口で座り込んだ。


入り口近くの受付には人が立っている。

図書館の司書さんだ。


汗だくの私達を見て、奥からキンキンに冷えた麦茶を持ってきてくれた。


「ありがとうございます」

私達はお礼を言って、麦茶を頂いた。


私達が入り口でのんびりと麦茶を飲んでいると

「あなた達は本借りなくていいの?他の生徒がいっぱい借りてるから、急がないとなくなるかもしれないわよ」

司書さんが親切に心配してくれている。


「そうだった。行くよ早紀ちゃん」

私は早紀ちゃんの手を取り、本棚に走った。


急いだかいもなく、歴史の棚はほぼ空っぽだった。


私は残った本を調べた。

しかし使えそうな本はない。


「ごめんね早紀ちゃん。私が寝坊しちゃったから」

私は早紀ちゃんに頭をさげる。


「華ちゃん諦めるのは早いよ。他の棚もさがしてみなきゃ。もしかしたら何か貴重な資料が残ってるかもしれないし、ね!」

早紀ちゃんは私を励ましてくれた。

私は早紀ちゃんの気持ちがとても嬉しかった。


「ありがと早紀ちゃん。気を取りなおして本探そっか」

「じゃあ、二手に分かれて別々に探そうよ。私は入り口側から探すから、華ちゃんは奥から探してね」


そう言うと、早紀ちゃんは入り口のほうに駆けて行く。


「うん分かったよ」

駆けて行った早紀ちゃんに向かって一応言った。


私は奥に向かった。




「……これも違う。……これでもない。…………あ〜〜もう何にも残ってないよ」

空っぽの本棚に背を向け私はうなだれた。

今にも心が折れそうだ。


顔をあげると

さっきまで壁だった場所が本いっぱいの棚になっていた。


分類は……日記だ。

日記の前はかすれていて読めなかった。


私は気にせずにその本棚を調べた。


「あっ、佐々木華。私とおんなじ名前の人の日記だ」


私はその日記を手にとって表紙を開いた。

大きな文字で9月1日と書かれている。

どうやら9月の日記帳のようだ。

私は日記をぺらぺらめくった。

何てことはない普通の日記帳だった。

最後の一文を見るまでは……。

そこにはこう書かれていた。


「31日学校で私は殺された」


まるで、これは死んだあとに書かれたようだった。


そんなこと、絶対にあるはずないのに。


私は日記を閉じた。


「華ちゃ〜〜ん。何かあった?」

早紀ちゃんが走ってくる。


私は首を横にふった。

「そういえば、さっき、壁の方を向いてたね。どうかしたの?」

早紀ちゃんは不思議そうに私を見ている。


「え」

私は慌てて後ろを確認した。本棚が消えて壁に戻っていた。


(あれ。さっきまであったはずなのに)


「目当ての本がなかったから、ちょっと落ち込んでただけ」

私は心配かけないように早紀ちゃんに言った。

「大丈夫だよ華ちゃん!落ち込まないで、きっと本見つかるよ」

私の気遣いはよけいに早紀ちゃんを心配させたみたいだ。


「あ、そうだ。早紀ちゃんこれ見てよ。」

私は日記を早紀ちゃんの前に差し出した。


「私とおんなじ名前の人の日記帳なんだけど、課題で使えないかなとかおもうんだけど……」

早紀ちゃんは私に何か言いたそうだ。

私を傷つけないように、言葉を選んでいるようだった。


「……華ちゃん。日記帳なんて持ってないよ。ねえ、どうしちゃったの?」

早紀ちゃんの声は震えている。


「……あははははは。私、ちょっと熱さで頭おかしくなったのかな。

幻覚が見えてたみたい。早紀ちゃん、変なこと言ってごめんね」

私はおどけてみせた。


「本気で心配したんだからね。もう知らない。私帰るからね」

早紀ちゃんは顔を真っ赤にして怒り、私を置き去りにして歩いていった。


(ごめんね早紀ちゃんごめんね)私は心のなかでひたすら謝った。

私は早紀ちゃんのあとを追った。

私はまだ日記帳を大事に抱えていた。




私は案外簡単に早紀ちゃんと仲直りできた。

早紀ちゃんは、私に心配してもらいたいだけだったらしい。


私達はお互いの家で資料をさがして、明日私の家で報告しあうことにした。


帰ってすぐに、私は家中にある全ての押し入れに頭を突っ込んでいた。

現在、あまり使われていない二階の部屋の埃っぽい押し入れを捜索中。


昔のアルバムや子供の玩具など、何年も昔の物が出てきた。


その奥に、本らしきものが見えた。上に何かのっているが気にせず力いっぱい引っ張った。

抜けた本と一緒に、上にのっていた古本や古新聞紙が崩れて押し寄せてくる。

本だけを持って、押し入れから急いで這いでた。

数秒後、押し入れから埃が部屋中に吐きだされた。

「ごほごほ」

土埃で喉が痛い。私は逃げるように部屋から脱出した。


自室に戻った私は表紙のぼろぼろの本を調べた。


その本には趣味のことばかり書かれている。

(これもダメかな……)私は半分あきらめた気持ちで次のページを開いた。

そのページには。

「死亡日記について」

と書かれていた。




「いつ建てられたかは知らないが、町外れの古い図書館には日記が置いてある。

そこには死んだ人の日記とすぐに死ぬ人の日記が並んだ棚があるらしい

噂だと普通の人には見えないが、日記の入っている人には見える。当然見なくても死ぬが見ても、どんなに気をつけても死んでしまうそうだ。

事実かどうかは分からないが、私はそんな日記みたくない」

という内容だった。


私は本を閉じた。


横にあるベッドに寝っ転がった。


私は机にある日記帳のことを考えていた。


(ううん。まさか……そんなことないよね)私は無理矢理自分を納得させた。


でも、心のどこかに強い不安を抱いていた。




「ごめんね華ちゃん。何も見当たらなかったの……」

早紀ちゃんは申し訳なさそうに小さく縮こまっている。


「しょうがないよ早紀ちゃん。去年引っ越してきたばかり何だから、無くて当然だって」

私は早紀ちゃんの肩を軽く、ぽんっと叩いた。


「じゃあ、私の番だね。

私はこの本に書かれてる『死亡日記』って内容が使えそうだと思うんだけど、どうかな?」

私は早紀ちゃんに本を手渡した。


「どんなの?」

と早紀ちゃんは本を受けとり、すぐに読みだした。


「いいんじゃないかな華ちゃん。でも、これってホントの話しなの?」

早紀ちゃんはまずまずの反応だ。


「嘘だったとしても、インパクトは十分だよ。そう思わない?」

私はしぶってる早紀ちゃんに同意を求めた。


「そうだね。……でも、これだけだと足りないよ?」

早紀ちゃんは痛いところをついてきた。

「……じゃあ、今から図書館行く?」

正直、私はあまり行きたくない。

「そうだね。噂の元凶は図書館みたいだし、司書さんに聞けば何かわかるかもしれない、華ちゃん行ってみよう」

早紀ちゃんは乗り気だった。


しかたなく、私達は図書館に行くことになった。




「死亡日記?

聞いたことないわね。ちょっとまってて、奥で調べてくるから」

司書さんは奥に入っていった。


数十分後、戻ってきた。


「やっぱり、そんな書名の本はこの図書館にはなかったわ」

「そうですか。……ありがとうございました。」

私は頭をさげる。


「あの〜〜司書さん。私達、この町の歴史について調べてるんです。

よろしければ、図書館について、いくつか質問があるんですが……」早紀ちゃんが間発入れず質問を開始した。

「いいわよ。私に答えられることなら、何でも聞いて」

「はい。じゃあ、この図書館はいつ出来たんですか?」

「それはね、今から三十七年……」


質問は早紀ちゃんに任せて、私は図書館を調べることにしてその場を離れた。


私は真先に日記の棚に向かっていた。


棚がある場所は、さっき、私達のいた受付から見て、一番遠くの窓側の、その一番奥の壁だ。


私は窓からの眩しい陽光を浴びながら、走っていた。


普通なら壁が見えるはずだが、私の目には壁ではなく本棚がうつっていた。


私の心臓の鼓動は速くなっていく。

それは決して走っているせいじゃない。


私は本棚の前でとまった。


私はまず知ってる人の名前がないか調べた。

「…………良かった」

私の知ってる人の日記はまだない。

ほっ、と胸をなでおろした。


でも、一冊分だけ空きがある。

私の日記の分だ。

噂はウソじゃなかった。

それは同時に私の死を告げていた。


私の身体は突然、がくがくと振動し、下半身からは力が抜け、その場に崩れた。

私はそのまま震えがとまらなかった。




「……あれ?」

見覚えのない木製の天井が見える。

部屋の中も知らないものばかり。

前方の扉がゆっくり開いていく。

早紀ちゃんだった。

「華ちゃん!……目が覚めたんだね。良かったぁ。近くにいないから、司書さんと一緒にさがしてたら、壁の前で青ざめた顔で倒れてたんだよ。……ほんとに心配したんだからね」

早紀ちゃんは私に抱きついた。目が真っ赤にはれている。相当心配をかけたみたいだった。


「ごめんね早紀ちゃん」

私は早紀ちゃんの頭を撫でた。


「気がついたみたいね。気分は、気持ちわるいとかない?」

「あ、大丈夫です。ところで、私何分くらい倒れてたんですか?」

「何言ってるの。あなた、二、三時間くらい寝てたのよ」

「え、そんなに私倒れてたんだ。……心配おかけしました。」

「別にいいわよ。それより何か飲む?」

「大丈夫です。それなら、私よりも、早紀ちゃんにあげてください」

早紀ちゃんはまだ私にくっついて離れない。


「分かったわ。ちょっと待ってて」

司書さんは部屋を出ていく。


「……早紀ちゃん。

落ちついて聞いて」

「なに?」と早紀ちゃんは顔をあげた。


「日記の話し覚えてる?」

早紀ちゃんがうなづくのを確認して私はつづけた。

「あれは、私の『死亡日記』。

嘘なんかじゃない。

早紀ちゃんお願い。信じて……」


早紀ちゃんは何も答えてくれなかった。


「……さよなら」

私は一言だけいい、ベッドから起きて、部屋から出た。

今の私には早紀ちゃんを見ることが出来なかった。

途中に司書さんにあった。

「早紀ちゃんのことお願いします」

それだけ言って、私は早足で図書館を出た。




私は今日から一歩も外には出ない。

さっきから何度も母さんがノックをする。

私はそのたび。

「行かない」

と正直に言う。

でも、理由は教えない。

誰も心配させたくないから。


昨日、買い込んだお菓子をほおばった。


何かしてないと落ち着かない。


時計の秒針を刻む音がやけに鮮明に聞こえる。

その音はまるで私の心音と同化しているようだ。


あと何回、この音を聞けるのかな……。


私は壁とベッドの境目で、息を潜めて、じっと時間が過ぎるのをまった。


日が落ちて、夜がきて、朝になり、また夜になっても私は眠らなかった。


あと一日……。


独り言のようにつぶやいた。


朝日が目にしみる。

今日は快晴になりそうだった。


とうとう、私の運命の日がきた。


日記によると今日、学校で死ぬことになっている。

だったら学校に行かなければいい。

でも、今日で無断欠席三日目だ。そろそろ、母さんが実力行使に出てきてもおかしくない。

私は先手をうった。

わざと母さんの前に姿を晒した。


「は、華。……どうしたの」

母さんはすっとんきょうな奇声だった。

「学校行くから起きてきたんだよ」

わざとらしく普通を装った。


「なに言ってんの。そんな、今にも倒れそうな状態で学校なんて行かせられないわよ。

部屋のベッドで寝てなさい。朝食はすぐ持っていくから」

母さんは慌ただしく、台所へ疾走していく。


私は部屋に戻る。

約三日ぶりにベッドに横になり、布団を頭からかぶった。


八分と五十六秒後、母さんが朝食を持ってきた。


「華。風邪薬いる?」

「寝てれば大丈夫」

私は布団をかぶったまま答える。


「……そう。母さん仕事行くから、何かあったら、すぐ連絡するのよ」

「うん。分かった」

そう言うと、母さんは部屋から出ていく。


四分二十七秒後、玄関を閉める音が聞こえた。


私はゆっくりと起き上がり、また、壁とベッドの境目で小さくなる。


ここが一番落ち着く。

私は時間が過ぎるのをひたすらまつ。


時間は十一時五十六分四十九秒。

じきに、正午だ。


私はお菓子の最後の一袋を開けた。


すぐに食べおわった。


でも、空腹感は満たされない。


机の上に母さんの置いた朝食が見える。


私は少しふらつく体を無理に動かし机まで近づいた。


置いてあったのはお粥だ。

きちんとラップがされている。

私がすぐに食べられないと思って、母さんが気をきかせてかけてくれたようだ。


私は心が熱くなる。

ラップをとって、お粥をスプーンですくって一口含んだ。


おいしい……。

時間がたってさめているはずなのに、私にはなぜか温かく感じた。

私は夢中で食べた。

途中から少ししょっぱくなったけど、気にせずに食べつくした。


私は少し心が軽くなった気がする。


あと、十一時間四十三分と二十二秒。それでおしまい……。


私は自分に言い聞かせた。


窓が、がたがたと激しく揺れる。

雲行きがあやしい、真っ黒な雲が空をつつみこんだ。

浴びたらただじゃすまない量の雨が降ってきた。

このまま降り続ければ、家に浸水してしまうかもしれない。


一、二時間経っても雨は止まなかった。それどころか、勢いを増している、窓ガラスはまるで雨粒の銃弾に撃たれて、悲鳴をあげているようだ。


雨音に混じってパトカーや消防車のサイレンが聞こえた。

どこかで事故でも起こったのかもしれない、でも、今の私には関係ない。


私はイスに座って荒れ狂った外を眺めた。


「この地域一帯は緊急避難命令が発令されました。大至急、指定されている避難場所に移動してください」

大人達の声がする。


でも、私は行けない。

この地域の避難場所は学校だ。

日記には詳しく時間は指定されてなかった。

まだ、油断は出来ない。私の運命は変わってないはずだから。


急に寒くなってきた。

私は布団をはおって、ベッドの中央で丸くなった。


強い風が家にぶつかり、私の部屋を激しく揺らす。


あまりの揺れで、かたかたと、部屋中の物が揺れている。


私もその物の一つのように、揺れていた。


一際大きい揺れが私を襲った。

私はベッドから転がり落ちた。

湿ったカーペットのおかげで、軽くお尻をうつだけですんだ。


ばさっと、目の前にあの日記が落ちてきた。


手にとって、素早く今日のページを開く。


「私は家で死んだ」


書き変わっている。


私は、はおっている布団をベッドに投げ、日記を持って部屋から逃げた。


階段を下りると一階は浸水していた。

しかし、まだ足元くらいだ。


私は階段から飛びおり、玄関へ走った。

ドアの鍵を開け、外に飛び出した。


けたたましい音がした。

私がさっきまでいた部屋に何か突き刺さっている。


「本日四倍セール中」

と書かれている。

どこかのスーパーののぼりが飛んできたみたいだった。


そんなばかな。私は目を疑ってしまう。


でもよくみたら、ごみ箱とかどこかの看板やらが、道に転がっていた。


私は日記を開いた。

「私は外で死んだ」


また書き変わっている。


もう家には戻れない。いつ、何か飛んでくるかわからない。


私は学校に急いだ。


十分後、学校に着いた私は体育館に向かった。


明かりのない廊下は、気味が悪い。

私はなるべく明るいところを歩いた。


突然、教室が開いて人が出てきた。


その人はすぐにその場に倒れて動かない。


私は倒れた人に駆け寄った。


「早紀ちゃん!」

私は倒れている早紀ちゃんを抱きかかえた。

頬に生暖かい何かがあたる。


さわってみると、べたべたしていて粘り気がある。


私は目を凝らしてそれを見た。

血だった。

その血は早紀ちゃんから流れている。


早紀ちゃんは首の計動脈を切断されて、首から生暖かい赤い血を吹き出しながら死んでいた。

表情が穏やかなのはきっと即死だったからだと思う。

苦しまなくて本当に良かった。

早紀ちゃんごめんね。


誰かが私の横にいる。きっと、早紀ちゃんを殺した人だ。


「私を殺して」

私は早紀ちゃんに被さった。


今から私は殺されます。

親友の早紀ちゃんは私のせいで死んでしまいました。

私が運命から逃げたせいで、……だから私は早紀ちゃんのあとを追います。


さようなら。


あっ、もし、私名義の死の日記を見ることになったら、確認してほしいことがあるんです。


私の死亡内容が学校で親友を見殺しにして死んだことになっていないかを……。


最後まで読んで頂きありがとうございました。


楽しんで頂けましたなら、とても嬉しいです。

つまらなかったなら、申し訳ありません。

今後、より一層の努力を致します。


また機会がありましたら、宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ストーリーはとても面白かったです。 書き方が2なのは、最後に突然読者に語りかけるような手法は、異世界として完結していた世界に穴を開けるような行為になるため、好きではないので・・・。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ