プロローグ
初投稿です。
一応頭の中で物語は完結させていますが、文章にする能力にまだ余り自信がないので、かなりスロー更新になると思われます。
誤字脱字矛盾など、気をつけて更新していこうと思います。
アドバイスなんかも頂けると嬉しいですm(_ _)m
別件ですが、駆け出しの俳優業もやっているので、
http://ameblo.jp/tori-toru/
こちら、アメーバブログの方もよろしくお願いします^^
西暦2100年。
日本は歯止めの掛からない少子化に苦しんでいた。
この事態に政府が苦肉の策でとった政策は、体外受精・精子販売を国が推進し、
女性が一人でも子供を出産できる環境を整える、ライフプロダクション計画。
通称:LP計画だった。
計画の発案から10年。
LP計画は全体的に普及して、計画通り少子化に歯止めを掛け、
政府の思惑通りに事が運んだかに見えた。
が、国の正規の精子販売ルートとは異なる、所謂闇精子販売業者が、
人気芸能人の精子と偽り、劣悪な品質の精子を大量に売り捌き始めるという事態が起こる。
更に拍車をかけるように、LP計画によって産まれた一部の子供に、
体の一部が2つになってしまう謎の奇病、トゥーパーツ症が発病してしまう。
このトゥーパーツ症。
片腕や片脚が2つになったりと、見た目こそ奇形にはなるが、
生命力や運動神経などといった身体能力は、常人を遥かに越える。
しかし、見た目の奇怪さ故その能力を評価をされず、
トゥーパーツ症児童の大量遺棄が発生。
国内外から国の政策に対してバッシングが集中し、政府はLP計画の一時中断を断行。
だが、一度甘い汁を吸った闇販売業者が、簡単に流通を止める事はなく、
政府の意思とは関係なくLP計画は継続され続けた。
LP計画が始まって14年後。西暦2114年。
岸本佳子が日本の総理大臣となる。
岸本は、尚も国外からのバッシングを受け続ける日本を守る為、
外国との一切の関係を断ち切る鎖国政策を打ち出す。
更に国内の反発勢力には、自衛隊を抱き込み武力で弾圧した。
これにより日本は完全に独立国家となり、岸本は女王となった。
閉鎖された日本国内では、未だにトゥーパーツ症患者を遺棄する親が減らず、
寧ろ増加の一方だった。
遺棄されたトゥーパーツ症患者による、犯罪が爆発的に増加していった。
事態を重く見た岸本は、特にトゥーパーツ症患者の多い首都東京を2階層にして、
上層に一般市民、下層にトゥーパーツ症患者を隔離するという手段に出た。
わずか2年にして、東京上層区と東京下層区が完成。
トゥーパーツ症患者の抵抗に遭いながらも、ほぼ隔離に成功したのだ。
また東京上層区にトゥーパーツ症の研究施設を設立。
所長に生物学者の木城猛を任命。
トゥーパーツ症の治癒を目的とした研究を始めた…。