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信じたい未来  作者: はる
18/22

不安と期待



「お先に失礼します…」


今日の午前は2人体制だったから、昨日よりも忙しく感じた。午後から雨が降ると予報されていたこともあり、退勤時間が近付くにつれお客様は増えていき、ただひたすら目の前の業務をこなしていくことで精一杯だった。


制服から私服に着替え、ようやくiPhoneを手にした。通知を見たが新着は無かった。心の中に薄らとモヤが掛かる。


(……本屋にでも行こうかな)


疲れている所為もあるんだろう。思考がマイナスになりがちになっているのかもしれない。少し感じ始めた違和感と不安を抱えながら、足早に本屋を目指した。




___




いつもなら気にならない雑誌のコラムをパラパラとめくる。″冷めているサインはこれ!″そんなタイトルを見つけて、いつも以上にじっくりと読み進めてしまった。当てはまる項目にドキンと心臓が跳ねる。


(…人それぞれ、だし)


これ以上、読み進めてしまうと更にネガティブになっていきそうで読むのを中断した。


何かを食べて帰ろうと思ったが、疲労感が勝り大人しく帰ることにした。外に出れば本格的に降りそうな曇天が広がっている。


(なんでかなぁ…)


デートした時も同じように曇天だったはず。それなのに、気分はちっとも楽しくない。ため息を吐けば幸せが逃げていきそうな気もしたが、どこにも吐き出せないほうがストレスに感じて、ため息を溢した。


再びiPhoneを手に取り、通知を見る。彼氏からだった。いつもなら嬉しいと歓喜で一杯になるが、今は雑誌のコラムを読んだこともあり慎重になる。


『おつー。つかれたー…』

『お疲れ様ー!私も疲れたー』


スタンプとともに返信した。本当に疲れていそうではある。だけど、どうしよう。ここで言ってしまってもいいのだろうか。迷いが生じ、次に進めないまま考えを巡らせる。


(どうしよう。迷惑じゃないかな…)


不安と期待が大きく入り混じる。悩んでいる途中で雨の匂いが強くなったことを感じる。もう少しで雨が降る。




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