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信じたい未来  作者: はる
16/22

もどかしさ




そんな朝の格闘(?)をしていたら、15分が経過していた。時間を確認するため、テレビを付ける。今日はお昼過ぎから雨が降り、その後2日間も雨予報となっていた。


せっかく2日後の休みに出かけようと思っていたのに。あまりにも酷いようなら予定を変更しなければならない。

そんなことを考えつつ、自分の朝食を準備するためキッチンへ向かった。



___



朝は少し早く起きたと思っても、結局はバタバタとしてしまう。今日もそんな感じだった。折り畳み傘や制服、iPhoneなど忘れ物がないか鞄の中を確認しつつ家を出た。



最寄り駅まで急ぎめに歩きながら、LINEの通知を見る。


23時頃に彼氏からも疲弊しているスタンプが送られていた。その時間私はたぶん深い眠りに入っていたはず。だからどちらにしろ送り返せなかった。でも、少しでも返事をしたかったと肩を落とす。


「おはよー!昨日はお疲れ様。返事返せなくてごめんね。今日も頑張る』


恋愛をすると仕事が忙しくなるのはどうしてだろう。はぁ、と小さくため息を溢した。


(…遠距離だし)


LINEが返せないならせめても声が聞きたくなるが、昨日のように疲弊し過ぎてしまい電話さえ出来ないことのほうが多い。


どうしたらいいんだろう。

初めての遠距離でもどかしさを抱えたまま、電車に乗り込んだ。



__



30分早く着き、制服に着替える。昨日取り置きしてくれていた商品を確認し、包装と熨斗の準備をしていく。



「おはよー?来るの早いね」


ガラガラと扉の開く音がし、ひょっこりと顔を覗かせたのはパートである北島さんだ。一児のママではあるが離婚している。子どものためでもあるかもしれないが、婚活にも意欲的でよくデートの話を聞かせてもらう。


「北島さん、おはようございます。ちょっとやることがあって…」

「ふーん…、そっか」


鞄を置いて、制服に着替えながら「どうだったの?デートは」と聞いてきた。凄く楽しそうだが、きっと普通に話してしまうと東田とうださんの時のように言われかねない。どう伝えような頭を悩ませる。


「楽しかったですよ!」


とりあえず、その一言にすべてを込める勢いでにっこりと笑って答えたが、やっぱり北島さんの聞きたい答えでは無いらしい。


「よかった、良かった。…で?」


続きを話せと言わんばかりに、にっこりと表情を浮かべ聞き返してくる。今日が東田さんと北島さんの3人のシフトじゃなくてよかったと思いながら、しどろもどろに答えていった。





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