表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
信じたい未来  作者: はる
15/22

猫に怒られる




昨晩はいつ寝たのかさえわからない。お風呂に入った記憶も断片的にはあるが、気付いたら寝ていた。そんな記憶しか残っていない。


目覚ましが鳴る前に起きたものの、iPhoneがどこにあるかわからない。昨日の微かな記憶を辿り、まだ鞄の中にあったことを思い出す。充電が残り15%となっていた。慌てて充電し、やらかしてしまったことを思い出す。朝からため息を溢しながら通知を見た。


『とりあえず記載の在庫確保はしました。包装と熨斗は準備出来てないので、後日よろしく。 午前、お疲れ様!』


店長からのLINEが来ていた。送信時間を見ると、22:30となっていた。きっと遅番も忙しかったのだろう。そしてきっと店長も1日の売上や来店数を確認し、午前の忙しさの具合を把握したのだろう。最後に入れてくれるメッセージが嬉しかった。


少し一安心したものの、あと連休は4日ある。2週間後に来店すると言っていた日は私が非番で休みだ。


「……早めに行こう」


結局、予定は変更せず30分早めに出勤することにした。



___


「ニャー!」


私が起きたことに気付いた猫のナナは、足元に擦り寄ってきた。ゴロゴロとし、早く餌をくれと言わんばかりに頭を擦り付けてくる。


「おはよー…」


少し屈みゴロゴロと鳴らしながら左右に揺れている頭を撫でようとしたら、急に顔を上げて手に噛みつこうとしてきた。

どうやら本当に″餌だけ″を強請っているらしい。すぐに手を引っ込めて階段を降りた。


ニャー、ニャー。と言いながらずっと足元を着いてくる。可愛いが、足を出す場所に猫がいるとどうしても跨ぐしかない。


「ニャー!!」

「え?なんで?」


何故だかそれに怒られた。笑いながら餌の入った缶と、冷蔵庫から冷えた缶詰を手にした。猫の声は待ちきれないというように鳴き、再びゴロゴロと喉を鳴らし頭を擦り付けてくる。


「ナナ、動けんよ…?」


待ちきれないというのは分かるが、そんなにウロウロとされてしまっては私が動けない。餌を入れた器を手にしながら苦笑いを浮かべる。


少しずつ進み、ようやく指定の場所に容器を置いた。小さい顎なはずなのに、カリカリという音が響く。そんなに慌てて食べなくてもいいのにと思うがそっとしておく。きっと、また怒られてしまう。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ