表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
信じたい未来  作者: はる
10/22

的中した予感





ドリンクに入ろうと後ろを振り返る。ふと店内にある壁掛け時計が気になり時間を確認した。あぁ、もう30分が経っている。これからさらに混雑する時間帯が続く。


お客様の列の間を少しだけ横断し、ドリンクに入るために手を洗う。伝票を確認すると、今日から発売の新作ばかりがオーダーされていた。


「あ、待って。1人購入待ちの人いる」


東田とうださんがドリンクを作っている手を止めずに、私にそう告げてきた。


「分かった」


急いで手を拭いて、先ほどまで立っていた場所まで戻るとスーツを着た60代前後の男性が立っていた。


「あの、お決まりでしょうか?」


あぁ、この混雑時に…。少し嫌な予感を感じどうか予感が的中しないようにと心の中で祈った。


「大量注文でできる?」


あぁ、やっぱり予感が的中した。内心ため息を吐き、冷静になれと言い聞かせる。少しの覚悟をしてから回答した。


「えぇ、もちろんでございます」

「じゃあ、このチョコレートを20個。熨斗付きで、社名だけ入れてもらえる?」

「かしこまりました」

「で、あとはこのクッキーは10個で、それも熨斗付き。こっちは名前を入れて欲しい」

「かしこまりました」

「で、あと…期間限定のクッキー20個入りを、15個。熨斗なしで」


メモを書き、お客様から必要事項を聞き取る。


「領収書出して、あと後日の受け取りでもいい?2週間後に取りに来るから」

「…かしこまりました、領収書発行させていただきます。2週間後にお待ちしております」


先に会計を済ませ領収書を発行する。ありがとうございました。そう言いつつ、お辞儀をする。さらに増えたやることリストを脳内で整理する。


(あぁ、もう…。)


簡易的なメモをとりあえず、スタッフ用の連絡ノートに貼り付ける。後でこれも追記しておかないと店長に叱られる。そんなことを思いながら、今度こそドリンクに入った。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ