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短編集[1]

心の治療薬

作者: 紡 獅兎

お待たせ致しました。

短編小説です。

人生は色々とありますね。

心というと、様々なものが思い浮かぶ。

愛情、感情、ストレス、切なさ、痛み、トラウマ...。

言葉にすると、沢山の種類がある。


愛情は、純粋なもの、狂気に染まったものもある。

でも、共通しているのは相手を愛していること。


愛の大きさが、表現の仕方が人とは違うだけなんだ。

不器用で、うまく伝えられなくて傷つけてしまう事も。


決して相手を意図的に傷つけるつもりなんてない。

適切な言葉が見当たらなくて、傷つけてしまう。


感情も素敵なものだと思うんだ。

景色を綺麗だと思い感動するから、

幾多の想いを募らせ、巡らせることが出来る。


切ないのも、相手にその感情を押し付けてはいけないと、きっと何処かでわかっているからなんだよ。


痛みも、無いと自分が危険な目に遭ってしまうから。

必要なんだ。SOSを出すことができるから。

痛くなかったら、気づかないうちに命を失うから。


トラウマも、無理に乗り越える必要はないけれど、

悩んで、思い出して苦しいなら、話せる範囲で話して、

人に寄りかかる事をしていいんだよ。


苦しいなら、苦しい気持ちを吐き出して。

溜め込んでいたら自分が壊れてしまうよ。

自分が壊れてしまったら、止められる人は居ない。

壊れてしまう前に、言って欲しいんだ。


「助けて、辛い、しんどい、苦しい、嫌だ」って。


それを否定する人なんて、君を考えてくれていない人だから、そんな人は君から離れたらいい。

我慢して付き合っていくより、

君がしんどくない方を選んでほしい。


何故なら、君という存在は1人しかいないのだから。

きっと、君を愛してくれている人は必ずいるから。

今、居なくても、いつか愛されていたんだと気付ける。


心が疲れてしまったら、ゆっくりと休んで欲しい。

ストレスとなる環境から逃げたっていいさ。


君の人生なんだから。

他人に決められた道を大人しく進む必要は無い。


社会で絶対に守らなければいけないルールさえ守れば。

それだけ守っていれば、君は我慢しなくていいんだよ。


完全な心の治療薬なんて無いんだって思うよ。

どれだけ薬を飲んだって、


「根本的な問題が解決しなければ回復なんて難しい」

と僕は思っているんだ。


なかなか難しいよね、わかるよ。

僕も、そうだからさ。


やっぱり、結局最後は自分が決めた道を歩いていく。

なかなか決められなくても、良いよ。

ゆっくりでも、少しずつでも、良いんだよ。


出来ないこと、難しいこと、沢山あるよね。

逃げたって良い。いつかは、向き合って欲しい。


色々な経験をして選んできた道はきっと君の糧となる。

少し難しい言葉になるけれどね。


「継続は力なり」


小さな事でも、毎日続けることで最終的に大きな事を成し遂げられる。そう僕は思うよ。


続けることも、凄く大変だよね。

嫌になってしまうよね、疲れてしまうよね。


例えば、外に出るのが怖い人にいきなり1時間の外出なんて無茶だよね。


それなら、1日目は1秒だけ。

2日目は2秒...って、ほんのちょっとだけ頑張ってみたらさ、最初は凄く怖いけど、段々自分に自信がついてくると思うんだ。


「最初は1秒だけだったけど、10秒も外に出られた」

とかさ。


そんな少しの勇気で、出来ることがたくさんあるんだ。

君は、どう思うかな?

ちょっとだけ頑張ってみようかな...って思えたかな?

今は思えなくても良いよ。

ゆっくり君のペースで良いよ。


こんな拙い僕の言葉が誰かの助けになれたら良いな。

なんて、これは僕のエゴかもしれないけど。


でもね、誰かの助けになりたい気持ちは嘘じゃない。

人の役に立ちたい。助けになりたい。

僕の言葉が1人でも、届いたら嬉しいんだ。


「偽善者ぶるなよ」「そんな事思ってないくせに」

「そんなの貴方が優越感に浸りたいだけでしょ。」

「僕、私の辛さなんか分からないくせに」


なんと言ってくれたって構わない。

それで君たちの気が済むなら。


人の気持ちなんて本当に分かるわけがないよ。

その人の辛さなんて当事者しか分からないのだから。


言わなきゃ分からないし、伝わらない。

言葉にしなければ誰も、その想いにすら気付かない。


ねぇ君は自分が我慢すれば皆幸せだって思うかい?

僕は思っているよ、今でも。


辛くても、作り笑顔をしていたら皆幸せだろうって。

その度に自分が分からなくなっていくけれど。


自分ってなんなんだろうって思うんだ。

僕は、なんのために生まれてきたんだろう。って。


でもさ、人の笑顔を見るのが好きな事に気づいたんだ。

自分が我慢していたら、

他人も本当の意味で笑ってくれるのかなって。


負担をかけたくないから遠慮してしまう時

頼って、その人を疲れさせてしまった時

自分が我慢して、自分が壊れてしまいそうな時


沢山、たくさんあったよ。

後悔だってした。


自分が我慢しなかったから、迷惑をかけてしまった。

だったら頼らなければよかった。

傷つけるつもりなんてなかったのに。

相手を傷つけてしまった。

そんな自分が大嫌いで消えてしまいたい。


その繰り返しなんだ。

君は後悔していることはある?


「あの時こうしたら良かったのに。」

「あんな言葉言わなきゃ良かった。」


過去は変えられないし、

一度出てしまった言葉は二度と取り消せないんだ。


言葉に責任を持って欲しい。

間違えてしまう時だってある。


そんな時は心を込めて謝るんだ。

心を込めた言葉は、絶対に相手に伝わるから。


沢山考えたら疲れてしまうだろう。

でも、自分なりに精一杯の気持ちで努力した事なら。

その結果、上手くいかなくても大丈夫。


なら次はどうしたら上手くいくかを考えるんだ。

分からなければ、人に聞くんだ。

聞いて分からない事は自分が理解するまで聞くんだ。


「知らぬは一生の恥、聞くは一時の恥」

だったかな?


分かったフリをして、後で損をするのは自分自身だよ。

なんて、僕も他人からの受け売りの言葉だけどね。


君が生きづらいのに、そのままでいいの?

生きやすい方法は本当に無いのかな?

僕は少しでも君たちが生きやすいようになって欲しい。


本当に拙い言葉だけど、誰かの心に響いたら良いな。

それじゃあ、またね。

長い話を聞いてくれて、本当にありがとう。

読んでいただき、ありがとうございました。

拙い文章ですが、暇つぶしになれば幸いです。

ではまた、次の更新でお会いしましょう。

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