8話
今回も説明が多いと思います。
今日は、授業が始まって初めての休日だった。
午前中は、本についている鍵を使って異空間に行った。
そこで、僕たちについている精霊と出会って名前を付けたり、転生特典の話を聞いた。
お昼になり、ご飯を食べ昼寝をして今になる。
「お昼もよく寝たし、エイメイ達のところにいきますか!」
「うん。」
2人で鍵を取り出し、異空間に来た。
するとまた模様が描かれて、フードをかぶったエイメイとポニーテールをしているサチが出てきた。
「2人よく寝たかい?」
「「うん。昼寝したよ。」」
「そりゃよかった。まだ子供だからしっかり寝ることが大事だからな。」
「「うん。」」
昼から教えて貰うことは僕たちの本についてだ。
「この本について教えてくれる?」
僕は本を取り出してエイメイに見せる。
僕を見て、ルイスが本を取り出した。
「そうだなぁ。まず、アレクの本は、正式名所「戦闘の書」という。戦闘する上でスキルは重要だ。そのスキルはダンジョンを突破すると精霊からもらえると朝話したと思うけど、その本には、どこでスキルが手に入るかが分かったりする。その本の中にこの世界の地図があると思うんだが、地図に魔力を通すと赤く光る部分がある。そこにはダンジョンがあり、赤い光に触れると貰えるスキル名が表示される。それと一度知った相手のスキルを記録することが出来、一覧で見ることが出来たりする。魔法も学ぶと魔法一覧に記載され魔法も見ることが出来るし、忘れても確認することが出来る。」
確かにスキル一覧の前のページに地図があり、試しに魔力を通してみると赤く光る。言われた通り触れてみるとスキル名が書かれていた。スキル名の下に★マークがあった。
「この★マークって何ですか?」
「そのマークは、ダンジョンの難易度だ。塗りつぶしているのが1つのやつは、D級。2つのがC級。3つがB級。A級、S級と★の数が増えていくってわけ。また分からなくなったら聞いてほしい。そんで★にも色がついていると思うんだが、赤がパーティーランクを示していて、青が個人ランクでもクリアできる推奨ダンジョンレベルだよ。」
なるほどねぇ。この地図を参考に挑むダンジョンを決めると間違いないってわけだ。便利過ぎない?
「次にルイスの本は、正式名所「創造の書」で、魔道具作りをサポートする機能がある。まずは、魔道具一覧では、一度鑑定した魔道具が登録される。魔道具名に触れると魔道具の作り方、その魔道具を作るのに必要な素材を知ることが出来る。次に図鑑も同じで一度鑑定した植物や動物・鉱物など様々なものが記載される。また。図鑑の前のページに地図があると思うんだが、今作りたいものの材料を思い浮かべて魔力を通すと青い点が表示されると思うんだけど、そのどれかに触れてほしい。するとその材料の詳細を知ることが出来る。アレクと同じく赤と青の★マークがあると思うんだけど、青が植物や鉱物主に生き物以外でレア度を示している。赤が生き物で、赤★が生き物を倒すのに必要なパーティーランクを示しており、青★は生き物を倒すのに必要な個人ランクを示している。また、分からないことがあれば聞いてほしい。」
ルイスは、少し考えるような顔をしてエイメイに向かって頷いた。
「うん。分かった。」
「ちなみに、その地図の情報をお互いに共有したかったら、お互い情報を出した後、その情報を送るイメージをすることで、もう片方の地図に表示することができる。」
ってことは、ルイスに頼めば、敵の情報を知ることが出来るし、僕はダンジョンに潜る気があるから素材も集めることが出来るってことか!最高だな。
「次の機能は、異空間収納かな?魔物を倒した後や、素材を獲得した時運ぶのに苦労すると思うけど、素材に対して本に送るイメージをすると本に収納されます。取り出したい時は、素材を本から出すイメージするか本を出し、【アイテム】のところに書かれてある文字に触れることで取り出すことが出来る。容量はとても多いから沢山収納できると思う。ちなみにこの空間で取り出して置いていたものも俺達精霊に素材が欲しいと念話すれば、本に収納して、取り出すことが可能になる。俺達は本そのものみたいなものだしな!」
なるほど、異空間収納が使えるのはありがたいが、容量が大きいと便利過ぎないか?
「なるほど、異空間収納については分かった。」
「じゃあ最後になるが、この空間についてだな。この空間は、精霊神様が用意した。二人だけの空間だ。今はまだ。六畳ほどしかないが、この空間は君たち二人が自由に過ごせる場所になっている。試しに二人で相談して、欲しい大きさの空間をイメージしてみて!」
言われたとおりにルイスに相談して、欲しい大きさを決めた。
「決めたらこの空間が欲しいサイズに広がるイメージをしてほしい。アレクがやってみて。」
僕は言われたとおりに32畳イメージして空間を広げた。
「兄ちゃん広がったよ。」
「次にルイスは、高さだなぁ。欲しい高さをイメージしてほしい」
ルイスが目を閉じるとだんだん天井が高くなっていった。
「ルイス!天井が広がった。これ何メートル?」
「一応、部屋の二階の高さをイメージして、5メートルまで広げたよ。」
なるほど、5メートルの高さね。うん高いし広い空間になった。
「こんだけ大きいと家が一つ立てれるかもね。欲しい家とかも全てイメージで作れる場所だからな。しかし、この世界に存在しているものに関しては作ることが出来ないし、ここで創造したものを外に持ち込むこともできない。料理など、この世界の食材をこの空間で調理したものは外でも食べれるが、この空間で創造した食べ物を外に持ってはいけません。外は外。中は中になっています。魔道具を作るのにこの世界の素材を創造した道具で作った物は外に持ち出すことできますが、この空間だけで作った物は外に持ち出せませんので覚えておいてください。」
「「はい!」」
そうなんだ。ここの空間は、本当に僕たち二人の空間というのが分かった。
この空間にも部屋を用意したいと思ったから空間を広げて、一軒家を建てた。
中には家具も設置し、前世の二階建ての一軒家が出来た。部屋は3つ作ろうと思ったが、エイメイとマチが2人一緒の部屋でいいと言ってくれたので、二階に2つ大きな部屋を作った。
「これで、エイメイとマチがこの空間で過ごすことが出来るかな?」
「うん。できるよ。これからは念話を飛ばしてくれたら会話もすることが出来るからいつでも協力するよ。」
「はい。私たちに過ごしやすい空間を作ってくれてありがとうございます。ルイスは、エイメイに念話が出来。ルイスは私に念話することが出来ます。この空間にもいつでも遊びに来てくれたらうれしいです。」
「うん。マチまたね。」
「では、そろそろ夕食の時間だから戻るね。今日は沢山教えてくれてありがとう。」
こうして僕たち2人は、自分の部屋に戻りやることを済ませて、休憩していた。
「改めて転生特典と内容を聞くと、チート過ぎないかい?ルイスよ。」
「そうだね。兄ちゃん。この本僕たちしか見えないし、この本一つで世界を自由できる力を得ることが出来るね。」
「世界を自由に?っ何それこわ!僕たち前世でただの引きこもりだよ。どう生きてほしいんだろ?」
「さぁね。公爵家生まれに、チート能力。家族も仲が良くて平和な環境なのは分かった。」
「僕は、やっぱりダンジョンに興味があるなぁ。特に難しいやつ。それを目標にしてみようかな?」
「ならボクは魔道具を沢山作って、兄ちゃんや家族を楽させたいなぁ。あと作った物を販売することって出来るのかな?まだ小さいから無理だけど、前世できなかったお店を経営してみたいかな。」
「お!いいんじゃないか?兄ちゃんは協力するよ!」
「ありがとう。これからが楽しみだねぇ。」
「そうだな。今日はもう遅いから寝ようか。おやすみ。」
「おやすみ。兄ちゃん。」
こうして勉強が始まって初めての休日は終わった。
お読みいただきありがとうございます。
土日は更新しませんのでよろしくお願いします。
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