3話
それから、食べて寝て家族と遊んで、楽しく生活をしていた。
今日は僕たち3歳の誕生日だ。
朝はいつも通りに同時に目が覚めた。
すると部屋にメイドが入ってきて、朝の支度をする。
朝食を食べにダイニングに向かった。
ドアを開け二人で入ったら家族みんなが揃って待っていた。
「アレク、ルイス産まれてきてくれてありがとう!」とお母様。
「アレク、ルイスお誕生日おめでとう!」と兄様と姉様。
父様は優しい表情で座っていた。
僕たちが席に座ると、父様は飲み物を片手に立ち上がった。
「アレク、ルイス産まれてきてくれてありがとう。乾杯!」
「乾杯!」
家族皆で乾杯をして、使用人たちは拍手をして、僕たち誕生日の1日がスタートした。
「朝食後は、馬車に乗って王都の神殿に行く。祝福を貰ったあと、二人の家庭教師を紹介するので、明日から勉学に励んでほしい。二人の兄様と姉様も3歳から貴族教育を受けている。公爵家の為にも自分たちの為にも頑張ってもらう。」
「「はい!父様!」」
朝食後、僕たちは自室に戻り、神殿に行く準備を整えた。
今日の服装は白を基調とした燕尾服で、胸あたりに家紋が刺繍されている正装服だ。
ルイスとは中生地が赤と青で違うだけで見た目は同じだ。
着替え終わり、玄関へ着くと父様と母様が着替えて待っていた。
「遅くなりすいません。」
「いいのよ。今日は二人の日なのだから。では参りましょう。」
そうして馬車に乗りしばらく走ると神殿にたどり着いた。
馬車を下りると白を基調とした豪華な神殿が目の前に入ってきた。
日本で言うヨーロッパにありそうな雰囲気の建物だなと思った。
「・・・大きい」
「・・・うん」
全員が馬車から降りると神殿に入った。
中に入ると白い服を纏った複数のシスターがいた。
父様はシスターと話していた。
話し終わったのか僕たちの方に戻ってきた。
「今、神殿長と神子様を呼んだからもう少ししたら祝福をしてもらおう。」
「「はい。」」
どうやらこの神殿には、神殿を運営してくれている人が神殿長と言うらしい。
神子様は何をしてくれている人だろう?
神殿にある椅子に休憩しながらしばらく待っていると、二人の男性が歩いてきた。
「大変お待たせしました。ようこそおいで下さいました。シンビジューム公爵様。私は神殿長のマムと申します。こちらは本日祝福を担当していただく神子のケイソです。」
「お初にお目にかかります。ケイソと申します。子息様たちに良き祝福があらんことを。」
こうして顔合わせがすんだあと、僕から先に祝福を開始するそうだ。
祝福の場には、神子と祝福を受ける子供の2人で入るらしい。
ケイソに連れられて、祝福を受ける部屋にやってきた。
扉を開けると目の前には、精霊神様の像が立っていた。
床は円状の舞台になっていて、三方向に階段が付いていた。
神子は部屋に入ると像の左下に立っていた。
「では、アレク様舞台の真ん中にお進みください。」
言われた通り舞台に上がった。
「ではお祈りをしてください。」
僕は片膝をついて神に祈るポーズをした。
「我ら偉大なる精霊神様。アレク・シンビジュームに祝福をお与えください。」
神子が声に出した途端僕の周りが光りだした。
目の前に赤い半透明の本が出てきた。1歳の時に出して以来使い方が分からなかったものだ。
目の前でページが開かれた。
1ページ目には、ステータスが書かれていた。
【アレク・シンビジューム】
シンビジューム公爵家次男 レベル1
魔法適正:全属性(S)・創造(A)・全武器(S)
魔力量1000/1000
スキル:隠蔽
加護:精霊神の愛し子
と書かれていた。
2ページ目には、
【スキル一覧】
隠蔽
???
???
スキル一覧と書かれてあるところは隠蔽以外はてなマークが書かれていた。
ページが何枚かめくられた後、【魔法一覧】と書かれていた。中身ははてなで埋め尽くされていた。
またページがめくられると【メモ】と書かれたページが出てきた。
また更にページがめくられ、最後のページには精霊神からのメッセージが書かれていた。
「無事な転生おめでとうございます。これから先は自由です。あなたには転生特典として、この戦闘の書を授けます。それとスキル隠蔽を与えます。この本を活用して楽しい異世界ライフを満喫してください。」
精霊神からのメッセージを読み終わると、本が閉じ自分のもとに消えると同時に周りの光が落ち着いた。
「無事、祝福を得る事が出来たみたいですね。今から水晶玉を持ってきますので、少々お待ちください。」
そうして、神子は部屋から出るとすぐに水晶玉をワゴンに乗せて持ってきた。
「この水晶玉に手をかざしてください。あなたのステータスを見ます。」
言われるがままに手をかざすと、水晶玉が白い光でまぶしいぐらい光りだした。
「おぉ!これは凄い。全属性に魔力量も凄く多いんですね。ありがとうございました。こちらの情報は、公爵様へ伝えさせていただきます。」
こうして、僕一人の祝福の儀は終わった。
部屋から出て家族の居る場所へと戻った。
次はルイスが神子に連れられて祝福の部屋に入っていった。
~~《弟ルイス視点》~~~~~
祝福の儀を終えた兄さんが帰ってきてすぐ、ボクが部屋に案内された。
ドアを開けてすぐ白い階段と円状の舞台が目に入ってきた。
階段の段差は5段ぐらいで模様が神聖な感じがしてとても綺麗だった。
舞台から顔を上げて像を見ると、これまた精巧に作られた精霊神の像があり、とても感動した。
白く美しい石で作られた石造で精霊神の神々しいお姿があった。
「では、ルイス様舞台の真ん中にお進みください。」
そういわれて我に返り、舞台の中央へ歩いて行った。
「ではお祈りをしてください。」
ボクは片膝をついて神に祈るポーズをした。
「我ら偉大なる精霊神様。アレク・シンビジュームに祝福をお与えください。」
神子が声に出した途端、ボクの周りが光りだした。
目の前に青い半透明の本が出てきた。1歳の時に出現して以来、使い方が分からずだったもの。
目の前でページが開かれた。
1ページ目には、ステータスが書かれていた。
【ルイス・シンビジューム】
シンビジューム公爵家三男 レベル1
魔法適正:全属性(S)・創造(S)・全武器(A)
魔力量1000/1000
スキル:鑑定
加護:精霊神の愛し子
と書かれていた。
ページがめくれて2ページ目には、
【魔道具一覧】と書かれておりはてなで埋め尽くされていた。
またページがめくられると、【図鑑】と書かれていた。中はさっきと同様はてなで埋め尽くされていた。
ページが変わり今度は【メモ】と書かれたページが出てきた。
また更にページが変わり、最後のページには精霊神からのメッセージが書かれていた。
「無事な転生おめでとうございます。これから先は自由です。あなたには転生特典として、この創造の書を授けます。それとスキル鑑定を与えます。この本を活用して楽しい異世界ライフを満喫してください。」
精霊神からのメッセージを読み終わると、本が閉じ自分のもとに消えると同時に周りの光が落ち着いた。
「無事、祝福を得る事が出来たみたいですね。今から水晶玉を持ってきますので、少々お待ちください。」
そうして、神子は部屋から出るとすぐに水晶玉をワゴンに乗せて持ってきた。
「この水晶玉に手をかざしてください。あなたのステータスを見ます。」
言われるがままに手をかざすと、水晶玉が白い光でまぶしいぐらい光りだした。
「おぉ!これは凄い。全属性に魔力量も凄く多いんですね。ありがとうございました。こちらの情報は、公爵様へ伝えさせていただきます。」
こうして、僕一人の祝福の儀は終わった。
部屋から出て家族の居る場所へと戻った。
こうして無事二人の祝福の儀が終了した。
読んで下さりありがとうございます。