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10話


ここでの生活が慣れてきた今日、サレスに頼んでいた領地内を歩ける日だ。

今日行く場所は、午前中市場に行きお昼を食べ、家で休んでから孤児院に行く予定でいる。


僕たちは馬車に乗り市場の方に向かっている。

窓から見る領地は、畑や小麦畑が広がっている。


「シンビジューム公爵領は、作物が多いのが特徴です。作物が育つための温度と日の光がよく当っており、作物が育つ環境が整っている為、農業をしている人たちが沢山いるのです。」

「「はい。分かりました。」」


こうして馬車の中でも領地のことを勉強していると、馬車が止まった。

どうやら目的地に到着したみたいだ。


馬車を開け、サレス先生が降りた後、僕たちも順番に降りた。

今日は、勉強の為なので、公爵家の紋章が入った服を着ている。

護衛もしっかり僕たちの後ろに4人、陰に2人いる。

貴族だから護衛は絶対必要なんだって!


市場は、人で賑やかになっていた。小さな子供たちも見かけることが出来る。

「ここでは、生活に必要な物が手に入ります。野菜や果物は領地内で育てていたりするので、売られている金額が安いのが特徴ですね。逆に肉類や水を多く含む植物などは、ダンジョン内でしか手に入らないので、貴重なものです。値段も高くなっています。では、ゆっくり見ていきましょう。」

「はい!」


こうして僕たちは、市場の中を歩きだした。

着ている服もそうだが、護衛が4人もいると市場に買い物に来ている人が横に避けていく。

「買い物に来ている人たちの邪魔をしちゃったかなぁ。」

「そうですね。端まで行ったら馬車に戻ってここで見たことを話してください。しっかりと学びながら歩きますよ。」

「「はい。」」


僕たちは、市場を見れる範囲で見ながら歩いた。

馬車に乗り家に向かいながら見たことを話した。


「どんなことに気づきましたか?」

「はい。服装が僕たちと違ったことです。僕たちが目立っていたし、全員僕たちを見ていました。」

「そうですね。平民と貴族の着る服は違います。お金を持っている人とそうでない人でも服装に違いがあります。それは、作り方や服を作るための材料が違うため値段が違います。」

「ボクは、売っているものが清潔なのか気になった。屋台のように売ってると清潔に見えないなと思った。」

「なるほど・・・この領地は、綺麗にしてから売っているので他の領地より清潔だと思いますが、この領地の人の為にも少しでもいいものを買ってもらえるようにしないといけないかもしれませんね。2人ともよく見ていましたね。これからも街に出かけることがあると思いますが、少しずつ勉強していきましょう。」

「「はい。」」


こうして市場での学習は終わった。

家に帰り、お昼を食べ、昼寝をした後、また馬車に乗った。


今から向かうのはこの領内にある孤児院の一つで家から最も近い場所だ。


孤児院の外見は、大人30人ほど住めるくらいの大きさの家だ。

建物は少し劣化が見えるが使われている感が凄かった。


「ここが孤児院です。事前に連絡入れてますので、入りましょう。」


僕たちが入ると、優しそうな女性が出てきてくれた。


「お初にお目にかかります。リネットと申します。以後お見知りおきくださいませ。」

そういって頭を下げた。


「私は、シンビジューム公爵家次男。アレク・シンビジュームだ。隣は、弟のルイス。デルダ殿よろしく頼む。」

こうして挨拶が終わると、中に案内された。

少し豪華な作りになっており、どうやら人を接待する部屋みたいだ。


自分たちの前には紅茶とクッキーが置かれた。

前に授業で、出されたものは毒見をしてから食べるようにと習ったから手を付けずにいた。


「これから話すことは、アレク様とルイス様には退屈と存じます。ですので孤児院の子供たちと遊んでみてはいかでございましょうか?」

デルダの提案に乗り、子供たちのところまで案内してもらった。


子供たちは3~12歳くらいの人が20人ほど居た。

僕たちが入ると全員こちらに振り向きじっとした。


「僕たちは、 この領地を管理している領主の子供だ。ここでの暮らしを知りに来た。一緒に遊んでもいいか?」


僕がそういうと、子供たちの中で一番元気な男の子がやってきた。

「いいよ。今精霊ごっこをして遊んでたの!」


精霊ごっこ?何それ?聞いたことがないよ。

「何かな?その遊びやり方教えて貰える?」

ルイスがその子に質問をしていた。ナイスだ。

「いいよ~。一人が人間役で、それ以外が精霊になってこの部屋のどこかに隠れるんだ。んで、人間が精霊を全員見つけれたら人間の勝利。精霊が隠れて切れたら精霊の勝利です。危ないところに隠れたらダメです。」


なるほど、前世で言う。かくれんぼかぁ。楽しそうだ。

「いいよ。誰が人間するの?」

「私でいいですよ。私の名前は、ナユ一応最年長の12歳。よろしくお願いします。」

「よろしくね。」


こうして精霊ごっこが始まった。

前世の感覚を思い出し、精一杯遊んだ。

すぐに見つかったが、皆と遊ぶのは楽しかった。

サレス先生が来て遊びは終了になった。


「用は終わりました。アレク様、ルイス様お屋敷に帰りましょう。」

「「はい。またねぇみんな。」」


こうして孤児院の皆とお別れをして、馬車に乗って屋敷に向かった。


「孤児院はどうでしたか?」

「皆が笑顔で過ごせていていい場所だなと思いました。」

「遊ぶの楽しかった。」

「良かったです。孤児院は各領地にあります。親が居ない子供が住んでいる場所です。この公爵領にはあと2つ孤児院がありますが、少し遠いので、もう少し大きくなってからにしましょうか。」

「分かりました。」


こうして、僕たちは屋敷に戻ってきた。

平民たちの暮らしは、前世の時代よりかなり昔のような気がしたし、今度どのような作物が取れて市場で販売しているのかを勉強してからまた市場に行ってみたいと思った。


孤児院も子供たちが笑顔で遊んでいたし、僕たちも遊んでいて楽しかったから、また行ってみたいなと思った。


お読みいただきありがとうございます。

今回から書けたら更新になっています。

小説を書くのは難しいなと改めて思っています。

少しでも読んで下さる方がいらっしゃるから頑張れるんだなと思います。

更新頑張りますので、少しでも読んで下さるとうれしいです。

ありがとうございます。

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