表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/13

9話


月日は流れ、兄様と姉様の通っている学校が前期の授業が終わり、1ヶ月の長期休暇になった日、僕たちは、家族と一緒に初めてのシンビジューム公爵領に来ていた。


「ここが我が公爵領の屋敷だよ。2人とも疲れていないかい?」


公爵領は、王都から馬車で2日と近い距離にある。理由は、僕たちの家は代々王都の結界を維持しているから、もし領地に戻っている時に異常が発生しても早く駆けないといけないため王都から近い領地を貰っている。

屋敷の敷地面積は、王都の屋敷と同じぐらい。

上位貴族は、国を守らないといけないため騎士団を持つ家が多く、敷地内に練習場と寝泊まりする寮とかがある為敷地が広くなっているんだって、サレス先生が教えてくれた。


「「疲れてないよ~。」」


屋敷の中に入ると、王都と同じ格好をしているメイドとボーイが両脇に並んで迎えてくれた。

「当主様方の無事なお帰り感謝しております。」

メイド達が一斉に頭を下げた。

「よい。皆に紹介する。顔を上げてこちらを見てくれ、この二人が次男のアレクと三男のルイスだ。」

メイド達が僕らの方を見て、頭を下げた。


父様が歩き出したと同時に母様や兄様姉様も歩きだしたので続いて僕たちも歩きだした。

すると父様の執事がメイド達に解散させていた。


僕たちも解散で、教えて貰った自分たちの部屋に向かった。

中は王都の屋敷と同じ感じで安心した。


「これからどうする?」

ルイスに聞いてみた。

「今日は予定なかったはずだよ。屋敷の外には出るなって言われているから中で出来ることだねぇ。」

2人で悩んでいるとドアがノックされた。

「アレク、ルイスいる?屋敷の中探検しない?」

兄様の声だ!

「「今行く~!」」

2人でドアの外に出ると、姉様もいた。

そこから僕たち4人で家の中を探検することになった。

王都の屋敷は大きくて、歩けるようになるとルイスと2人でよく探検してた。広すぎて何日もかかったのを覚えている。今は3歳になったから1日で見れるだろうか?


初めは、親たちの居るところから回ることにした。

「ここが父上の執務室だよ。」

すると兄様はノックをして、僕たちは中に入った。


「どうしたんだ。みんな揃って。」

父様は、手には書類を持ちながら驚いた顔をしていた。

「今アレクとルイスに家の中を案内しているところです。」

「そうか、気をつけていくんだよ。」

「「はい。」」


父様の執務室を出て、下に降りるとドアの前で止まった。

「ここが、お母様の執務室だよ。王都に居るときは執務室無いんだけど、公爵領の屋敷には執務室があります。それは、この屋敷を管理しているのがお母様だからです。ではいこう!」

姉様がノックをして、皆で部屋に入った。


「お母様。今アレクとルイスに屋敷を案内しているのです。」

「そうなのですね。今はどこに行ったのかしら?」

「お父様のところだけですね。」

「そうなの。これからなのね。今から、ジランとラランのところにいって来たらどうかしら。」

「いいですね。どこにいますか?」

「そうねぇ、練習場にいると思うわ。」

「分かりました。お母様ありがとう。」

「気をつけてね。そういえば、ススラの妹もいたと思うわ。アレクとルイスと同じ年だから仲良くしてねぇ。」

「「はい。」」


こうして僕たちは、練習場に向かった。

この世界に来て、同じ年の子と会ったことがない。

とても緊張してるけど、超楽しみだ。


練習場に着くと声が聞こえてきた。

「兄さんどこぉ?隠れてないで出てきてよぉ。」

女の子の声だ。扉から覗くと、一人が大声出しながら兄さんを探しているみたいだった。


僕たちが中に入ると、少女は僕たちの方を向き驚きの表情をしてすぐ大声を出した。

「ラチシオ様アメリア様がいらっしゃったよ。兄さん出てきて!」


僕たち4人が少女の近くに着いたと同時に男の子も隣に現れて頭を下げた。

「長期休暇の間この屋敷で暮らす。ジランもラランも元気そうでよかった。」

「はい。お側に遣いさせていただきます。」

「二人に紹介しよう。俺達の弟。アレクとルイスだ。」

「僕はアレクだ。」

「ボクはルイス。」

「お初にお目にかかります。アレク様。ルイス様。私たちは、ジセンとサラの子供ジランと申します。こちらは妹のラランです。恐れながら今あちらで寝ているもう一人の妹ススラの紹介は起きてから改めてさせていただきたく存じます。」

「「いいよ。ジセン、ラランよろしく。」」


「将来的にゼセンは俺にラランはアメリアに就くことになるんだ。多分だけどススラはアレクかルイスのどちらかに就くんじゃないかな?仲良くなってね。」

「「はい。」」


しばらく話しているとススラが起きてきたので、挨拶をした。

こうして、僕たちは挨拶を終えて、ジセン達と別れた後、中庭や図書室、騎士団のところを案内してもらい部屋に戻ってきた。


「今日一日楽しかったね。兄ちゃん。」

「そうだね。明日からは授業も始まるし、気合入れないとなぁ。」

「そうだね。ここではどんなことするんだろう?」

「さぁな。領地を歩いたりしてみた!」

「そうだな。決まりだな。」


3歳になり授業が始まって、少しずつ学んでいるが、平民の暮らしはまだ学んでない。僕たちは、前世平民ようなものだったからこの世界の人達の暮らし方ってどうなんだろう?

これからこの領地でどんなことが起きるのかな?

明日に向けて体力を回復すべく眠りについた。


お読みいただきありがとうございます。

前回でストックが無くなってました。

なるべく毎日更新をしていきたいと思いますので、いいねかブックマークで応援してくれると嬉しいです。

では、次の話で|・)/"


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ