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問題と襲撃と二匹の猫?



問題は、意外にも

おれの中にある

前世の記憶が原因だった。


リーリに抱かれて、

街中の大通りに出てすぐ、


箱馬車とすれ違ったのだが、

距離が近かったのか、

前世で車に跳ねられる映像と馬車が

接近するのが重なり、過呼吸になり、

パニックになってしまった。。


自分でも驚きつつ、その日は外に外出もせず、安静にされた。


大げさにも医者をよばれたけれど、

原因はわからず、とりあえず様子見と

いうことで二、三日寝かされて安静ということになった。


リーリはしきりに自分を責めていたけれど、

リーリのせいじゃないと、

言ったけどあまり効果はなかった。


「大丈夫だよと。」だけ励ました。


今度は環境適応を意識して、

トラヴマを解消できるか、

試そうと思う。


自分の近くに箱馬車みたいな

車が接近するのに似た状況が

前世の記憶と相互して映像が

フラッシュバックしてしまうのだと思う。


きっと慣れが必要なだけだと思う。



そんな安静中の最中、

真夜中に敷地内で人の気配を

感じ、

嫌な予感も手伝ってか、

目覚めた。


しかし、小さい自分では、

身動きもあまりとれないし、

不足の事態に備えることもできないので、

念話で助けをカイロスに求めることにした。


「わかっています。

すでに察知しています」


と返事が来たので、

少し安心したのだが、

窓がゆっくりと開くのを見て、

すぐに肝が冷えた。

頭から冷水をかけられたように

体が冷たくなる。

冷や汗がすごい。


生きた心地がしない。


殺される。


「入ってきた!」


と念話するも

応答がない。


その間にも窓の隙間をすり抜けるように黒装束がはいってくる。


マジでやばい。

やばい。やばい。やばい。


すると、手首から音声が、


「心拍の異常を感知。

敵性存在を感知。

緊急召喚にて監査コンシェルジュを起動。」


すると暗くてよくわからないが、二匹の青緑色に発光する綺麗な猫?が現れた。


黒装束はというと、

急な音声にビクッとしたのが

わかる。

そして動きを止めた。


そして、その直後。

扉をぶち破る勢いで

カイロスが部屋に入ってきた。


それを見向きもせず、

青緑色の猫?は


「命令を。ご主人さま」


というので、


念話で、「殺さずにつかまえて」

と答えた。


すると、


すさまじい早さで、

二匹が飛びかかり、

何をしたのかわからないが、

そのまま黒装束は、

二匹が触れるか触れないかで

前のめりに倒れた。


どうやら気絶しているようだ。


「敷地内の敵はどうします?


と片方の猫がいうので


「同じようにおとなしく、

騒がないようにつかまえて」


と答えた。


そして、二匹が部屋を素早く出ていった。


カイロスは、唖然と立ち尽くしている。


「カイロス」と呼ぶと、


「今のは。。

あぁ、御無事で何よりです。


というので、

「ありがとう。助かった。」


と答えた。

そして、カイロスに黒装束を拘束してもらう。

縄とかないので、

そこは、布地や、タオルで代用してもらった。


カイロス曰く、

正面からと二階からの二方向から来たらしく、

正面からの方を相手取って

遅れてしまったらしい。


間に合ったのかどうか微妙なところだが。。


ま、生きてるからいいか。


猫二匹は、

しばらくすると帰ってきた。


敷地内で見張りとおぼしき同じ黒装束と敷地外にいた見届人も

拘束したらしい。


カイロスに言って、

こちらも拘束してもらうことにした。


庭に全員を一度に集めて、

明日朝にグラス父さんに

報告ということで、

番兵に引き渡した。

ということで、カイロスには、

自室に戻ってもらった。


この部屋には、二匹の猫。

である。


明かりを着けて、

(カイロスにつけてもらった)


よく見るとさっきの青緑色は、

発光が止まり、若干薄青色の毛並みになっていた。


そして、自己紹介が始まった。


「おれは、カンタ。」

「うちは、マリッサやで。」


正直見分けがつかない。


なんとなく、筋肉質なのが、

カンタ。

しなやかなのが、マリッサだと思う。

多分まちがえるな。。


リーリに言ってマリッサにリボンをつけよう。



それはともかく、

監査官用のコンシェルジュらしい。


他の監査官も職業柄、

狙われやすいらしく標準装備?

なんだとか、ただし出てくる召喚獣は、主人によってちがうのだとか。


こうして青緑色の綺麗な二匹の猫が仲間になった。


今も少し小さくなり、

俺のとなりでスヤスヤ気持ち良さそうに二匹とも寝ている。



毛並みがとてもフワフワで

気持ちいい。


また明日から忙しくなりそうだ。


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