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目覚めと体力アップ



目覚めたものの、やはり身動きがあまりできない。


手足をバタバタさせるだけだ。

首もまだ座っていない。


マストと言ってみる。


「あぁうぅ、おぉ。」


顔の筋肉特に口周りと

肺活量がたりないようだ。。


心のなかではどうだろう。


マストと唱えてみる。


腕に虹色リストバンドがあらわれた。


ただ、腕が短いので、手を合わせるようにしないと、見る位置にならない。


そして、腕が疲れる。。


毎日体をどこかしら動かせる範囲で

動かして筋力をつけようと決めた。

そして、息が切れるまでの運動もだ。


身体を動かせるようになるまではリストバンドはお預けと決めた。




こうしておれの体力アップは始まった。



毎日体を動かす。


右腕回し、。


ハイハイハイハイ。


左腕。

ハイハイハイハイ。


次は足の上げ下げ


ハイハイ。


右。左。右。左。


ただ、しゃべれてはいない。


毎日元気に「だぁだぁ」と

言っているだけだ。



ここ最近での変化は

兄に会えたことだ。


オルドと呼ばれていた。

3歳で愛称は「オル」だ。


フラン母さんとオルド兄さんで、俺の所へやって来て、

授乳したり、あやしたりしてくれる。


大体おれはだぁだぁ体操をしているので、


いつも元気で機嫌がよいと思われている。



まぁ、そうしないといつまでもしゃべれないし、自由に動きまわれないからね。


はいはい。


では。皆さんも

ご一緒に。


みぎー。ひだりー!

いっちにーさんしー。


誰にいってるかよくかわからないが

とにかくそんなことはどうでもいい。



ひょっとして、他にも周りで

いつもだぁだぁ言ってる赤ちゃんがいたら、中身は転生者のこんなおっさんだったりして・・。



我ながら言ってて気持ち悪いな。


やめよう。



閑話休題



そんなこんなでたぶん3ヶ月くらいかな。


時間がよくわからないけど、

首も座って、季節が変わってきたのが窓からの景色でわかる。


少し暑さを感じるようになった。


メイドのリリアンさんが、

だぁだぁ体操でかいた汗をよく拭いに来てくれるようになった。様子見も兼ねているようだ。




汗っかきだと思われていたら

少し嫌だが仕方ない。


ひんやりするタオルが

また気持ちいい。


羞恥心はあるが、仕方ない。


ありがとうの心を込めて


満面の笑顔でだぁだぁすると


リリアンさんはとても喜んで嬉しそうにしてくれる。



サービス精神は大切だよね。


特に身の回りの世話をしてくれる人は大切にしないと。



ところでこのリリアンさん。


まだ若い。

多分二十歳にも、届いていないだろう。


16、7歳くらいだろう。

銀髪碧眼でとても落ち着いている。


顔だちも整っていて、

輪郭は少し細め。

どちらかというと凛とした印象を受けるが、あどけなさも残っていて、笑顔がとても柔らかくて好きだ。


両親はとても良い人を雇ったね。





あれから、また少し経った。

暑さが更に厳しくなってきた頃、なんと待望の歯が、少し生えてきた。

これでちゃんとしゃべれるようになる。

はず。はず・・・。



ハイハイも寝返りもマスターした。暑いからね。



リリアンさんに抱っこされ、

床を示してからのハイハイ前進。


最初は床を示しても流され、だぁだぁ語でなんとか通じた。  

ちなみにリリアンさんは、

リーリだ。うまく発音できないが。



座らせてもらってからのハイハイ前進。


最初は匍匐前進よろしく胸をずりずり引きずる。


そしてよろよろ。


さらに腕の力が尽きて

ゆっくりと床にキス。

あたま重いんすよ。



お母さん。ぼくはもうお嫁にいけません。


はじめてが床なんて。


リリアンさんも笑ってる。


恥ずかしい。


お嫁にいけないことが何度となくあり、


フラン母さんにも見守られながら、ハイハイ。


何度も続けるので、

どこの軍隊訓練だよと思ったりもした。


床キスに最初大爆笑のフラン母さん。


お座り姿勢でだぁだぁとお嫁に行けないのを訴え抗議するも、クスクス笑うばかりで、とりあってくれず、却下されたようです。はい。。


結果何度もハイハイさせられ、

筋肉痛です。



この季節床は冷たくて気持ちいい。


真正面で顔面からいかなければ。。


ごろごろも気持ちいいことを覚えました。


だってハイハイするたび笑うからさぁ。


寝返りは過ぎ去りし日に暑いから自然にしてた模様。ハイハイできるほどの腕の筋力はもうあるからね。



そうこうして、また少し経ち。


掴まり立ちをこっそり練習していて、夜に成功させたその翌朝

生まれてからたぶん6ヶ月くらい目を過ぎ、成長が早いとみんなが言うなか、そいつは我が家にやってきた。





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