間幕・神が降臨した話
ピローン
「ん、蒼夜から、LI◯E?」
L◯NEをチェックする。
"今度の日曜日は暇か?"
日曜日? そういえば、今週の日曜日は、ナイトセリナのバレンタインデーライブがある筈だ。
チケットは、買えなかったな… その時は、軽く絶望したな…
だから、特に予定はないな… そう返信を返す。
"特に予定はないけど、どうかしたのか?"
既読は、すぐについた。その返信を呼んだ瞬間俺は、スマホを落としてしまった。
すぐさま、拾いあげ、もう一度読みなおす。
"なら、ナイトセリナのバレンタインデーライブのチケット手に入れたけど、一緒に行くか?"
俺は、すぐに、蒼夜に、電話をかける。
電話はすぐ繋がった。
「もしもし、急にどうした?」
「お前が神か!!」
「…本当にどうした?」
「おお神よ、私めは、日曜日は暇しております!!」
「…そうか、なら一緒に行くんだな?」
「是非とも、お供させて頂きます!!」
「分かった。それじゃあ、また明日学校でな。」
「はい!!」
電話が切れた。
「やっっっほぉぉぉぉぉ~~~~~~い!!」
俺は、嬉しさのあまり叫んでいた。
「五月蝿いわよ!!」
下で何か言っているが、関係なく騒ぎ続けた。
しまいには、怒った母親に頭をひっぱたかれるまで騒いだ。
夜、興奮しすぎて眠れなくて、次の日、学校は遅刻してしまった。