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カードクリエイターのツリーグラフ  作者: 猫の人
赤のツリーグラフ
612/729

24-12 赤のツリーグラフ④

 北海道に人を送り込んだ。

 6隻もの中型鉄甲船が旅立つ姿は圧巻で、なかなか見応えがあった。

 北海道の海はたまに凍るらしいけど、魔法使いも軍一つ分置いているので、氷を砕いて進む砕氷船(ただし人力)になって頑張って欲しい。


 人目に付くだろう篠島で船を召喚する訳にも行かず、駿河の国の、人気の無い海で、俺は手を振っていた。





 北海道の件が片付いたというか、やれる事はやったので、一段落付いた。

 これで落ち着けると思ったら、伊勢から凶報が届く。


「今度は伊勢のならず者どもが攻めてくるとか。いや、忙しいね」

「陽動の線はありますか?」

「んー。まず間違いなく、陽動かな。

 だけど、大狼と一緒に食い破るよ」


 伊勢の地にいる、不法入国者な外国人の生き残り。

 そいつらが尾張で大暴れしているという。


 そいつらの狙いは発電機で、俺が地方に送った物が狙われた。

 地方であっても警備兵はいたし、その重要性から守りは堅かった。

 警備兵はならず者どもを追い返す事に成功している。


 ただ、第二波第三波が攻めてきたらしく、そう何日も持たないと、村に増援を求めてきた。

 伝書鳩の性質上、この村を基点にしないといけないからね。最初に俺の所に救援要請が来た。あと、ここから他にも救援要請をして欲しいとお願いされている。

 他と他を繋げる伝書鳩は居ないからね。仕方がない。


 いや、仕方がない事も無いか。

 一方通行で良ければ普通の伝書鳩で十分なんだし、別に俺を頼る必要は無いよね?

 うん。ちょっと突っ込みを入れておこう。

 パニックになって判断が乱れたという可能性もあるけど、常識的に考えれば俺が救援要請を出す必要は無いよ。

 安請け合いしちゃ駄目だ。



 救援という事で、足の速い狼に乗る俺が動く事にした。

 ああいった手合いは嫌いだし、叩けるタイミングがあるなら、叩いてしまいたい。

 連中は癌というか、リスクの塊なんだし、排除できるのであれば躊躇はしない。


 迎撃と人道的な救援活動を請け負うついでに、戦闘部隊を送るとしよう。

 余計な、潜在的な敵は早めに叩かないと、味方に被害が出てしまう。

 敵の攻撃、その本命がどこかに控えていそうな状況であればなおさらだ。



 連中を使っているという伊勢の評議会? そいつらがどう出るかは知らないけど、尾張で暴れ回った以上は手加減なんて必要ない。

 北海道の革命家と同じく、こいつらも排除してしまおう。


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