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23-9 甲鉄艦⑨

『試作エンジン』:アイテム:☆☆☆:小:3ヶ月

 ガソリンエンジンの試作品。セルフスターターを搭載しておらず、起動させるには外部からの補助が必要。

 一応動くが、仕事は弱くて遅い。



 シリンダの数は一つ。

 カード化した後に動かしてみたが、本当にシャフトを弱い力で回転させるだけ、しかも時間あたりの回転数が安定しない物が出来上がった。

 俺のうろ覚えの知識と、下手くそな画の図面から作り始めたので、できただけで奇跡だろう。


 「一応」ではあったが、動くエンジンが完成した。

 完成させると☆の数は増えそうだけど、今のところは3つで済んでいる。

 思った以上に良い物ができたようだ。



 これをコピーし、直列エンジンに作り直して、強化で動きを強く早く、滑らかにする。

 エンジンの動きが滑らかになると、それだけで燃費が良くなる。普通はとんでもない苦労をするのだが、そんな苦労は力業でスキップだ。

 エンジンを強化していくと、5回目で安定の強制進化。4回目の段階でコピーをしておいたので、特に問題は起きていないよ。



『試作直列エンジン』:アイテム:☆☆☆☆☆:小:1年

 直列ガソリンエンジンの試作品。リコイルスターターで起動させるようになっている。



 セルフスターターには、通常は単発、シリンダ一つのガソリンエンジンに使われる「リコイルスターター」を採用した。

 リコイルスターターは、紐を引っ張ってシャフトを回転させることで初期動力を得る様になっている。

 人力であり機構が簡単で軽く、電気を使うセルモーターと比べてメンテナンスが容易だから、船に載せるにはこちらの方がが優秀だろう。



 テキストからは「一応動くが~~」という下りが消え、音は煩いが、早く力強く動くことを確認したので、これで満足、なんだけどね。

 何故か消えていない、「試作」の文字。

 最初のエンジンはエンジンとも呼べないようなレベルの品で、こちらはエンジンとして通用するレベルの品という事なんだろうな。


 つまり、現代日本にある普通のガソリンエンジンは、これよりも更に上の品、と。

 ここから先は、まだまだ研究が必要なんだろうな。

 


 あとはスクリューを取り付け、船の動力として使えることを確認し、甲鉄艦は完成だ。

 だが。


「2ヶ月も居座る訳にもいかなかったからなぁ」

「船は三河から出しますか?」

「それだと目立ちすぎるから、遠江(とおうみ)に行くよ。説明できない物を見せる気は無いからね」


 やる事をやって、おおよそ1ヶ月に及ぶ仙台市滞在は終わっており、すでに俺たちは村に帰ってきたんだよね。

 ガソリンエンジンは初期のができるまでにもかなり時間をかけており、連結して直列エンジンにするのにも手間取り、カードによる強化は合計三日程度であったが、船への取り付けが完成するまでに2ヶ月も経ってしまったのだ。



『中型甲鉄艦』:オブジェクト:☆☆☆☆☆☆:大:6ヶ月

 金属の装甲を持つ船舶。洋上での戦闘を前提としている。装甲にはステンレスを使用しており、塗装により錆びにくく、フジツボなどの吸着を防いでいる。

 ガソリンエンジンを搭載しており、移動速度は速い。

 乗員は最大80人までを想定している。



 ま、何とかなって良かったよ。

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