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カードクリエイターのツリーグラフ  作者: 猫の人
戦争とは最悪の政治行為である
519/729

20-23 救済、のち反動①

 二人はドールから、ニューマンになった。

 カード名の方がヒューマンにならなかった訳だが、そこはカテゴリの方がヒューマンなので、良しとしておく。

 あと、ドールの時から☆の数とかその他データが変わっていないのが気になったけど、自分としてはそれがどうした、なので、気にしない。


 ただ、ニューマンの先輩である終は☆5である。

 表記上はニューマンだが、ニューマンとしてのテキストを持たず、低スペックである。

 これはたぶんだけど、血玉を壊して低下したスペックが、ニューマン表記を削ってしまったのではないかと思う。

 しかしジョブ的な部分、ポリティシャンとかジェネラルが仕事をして、このレベルを維持している。


 全部、推測だけどね。





 さて。

 ニューマンに生まれ変わり、生き残ることに成功した二人。


 生命力と魔力の底上げで、血玉が壊れて即死するのを回避し、生物として作り変えられたわけだ。

 人間が血玉を埋め込まれてモンスター化するんだから、ある意味では可逆的な変化と見る事もできる。


 昔のラノベで、キメラにされた青年が「混ぜたジュースは分離できない。それと同じように、キメラ化した者は人間に戻れない」などと言われていたが、ここはそのラノベの世界ではないのだ。

 モンスターが人間(ヒューマン)に戻る事だって可能なのである。



 ただ、なんの対価も支払わずに済んだわけではない。

 最初に説明していた通り、二人の姿は一気に老け込んだ。

 ごっそりと減った生命力は外見に大きく作用する。今の見た目はアラフィフではなく、もう10は上に見られるだろうね。


 この老け込んだ姿を人目にさらしたくないので、二人は朝まで泊ってもらう。

 実験の時と同様、☆の数も変わらなかったし、強化するための魔力は「また後で」と言いたくなるほど減っているけど、それぞれに強化3回の計6回なら、夜まで待てば十分な量を確保可能だ。

 二人も老け込んだ姿を人に見られたくないという事で、宿泊については同意してもらえた。とても、あっさりとね。



 翌朝までに二人の生命力を2回強化し、その後、強化で若返りを選択して外見を元に戻した。

 実際は元よりもずいぶん若くなり、今度はアラフォーか、下手をするとアラサーに見えるほどである。

 普通に3回若返らせるよりは効果を押さえたわけだが、ちょっとやり過ぎたかな? 生命力の強化1回の後に若返らせ、もう1回、生命力を強化した方がバランスが取れたかもしれない。


「嘘……。これが、私?」

「はははっ! 滾るぞ!!」


 やってしまったものは、仕方がない。

 これ、下手をしなくても大問題になるよなぁ。


 若返りの依頼が殺到しそうだ。

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